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2012年2月29日に中国新聞が伝えたところによると、農林水産省は東京電力福島第一原子力発電所の事故により放射能汚染された福島県の一部の市町村と、宮城県白石市で2012年産米の作付けについて、食品の新基準である1キログラム当たり100ベクレルを超える放射性セシウムが11年産の米から検出された地域でも作付けを一部容認すると方針を発表した。

このような政府の見通しの甘さが本来の意味での「風評被害」に繋がっていることに気づかないのだろうか。

主食である米を産地を気にせず安心して購入できる日はまだまだ遠い、、

元記事は 中国新聞 2012年2月29日

 
 
 
 
 
 
 

 

2012年2月23日に福島民報が伝えたところによると、福島県は平成24年度から、干ばつなど森林生産活動を通じた森林除染に着手するという。
そして、注目なのは伐採した木を復興建築資材に回し、残材を木質バイオマス燃料に活用するというのだ。

スギの花粉でさえ数万ベクレルの汚染があると文部科学省が公表しているが、伐採された木の汚染はどれくらいのレベルなのか。

その利用に関して多くの議論が巻き起こることは避けられないだろう。

元記事は 福島民報 2012年2月23日

 

時事通信が2月28日20時に伝えたところによると、東京電力福島第一原子力発電所の2号機の原子炉建屋に無人走行ロボットが入り放射線量の測定をした結果、5階にあるオペレーティングフロアで最大1時間あたり220ミリシーベルトの鉱放射線量だったことが分かった。
東京電力は「生易しい環境ではなく、人が作業するのは困難」だと発言している。

元記事は、 2012.2.28

 

ヤマメ 栃木県粟野川 248ベクレル、渡良瀬川 162・6ベクレル、箒川 106・1ベクレル、秋山川 42・3ベクレル、武茂川 15・5ベクレル

ワカサギ 長野県 42ベクレル

イワシ煮干 香川県伊吹島 6ベクレル (出典②)

のり 千葉県 8ベクレル (出典②)

サツマイモ 千葉県 3ベクレル

イノシシ 茨城県石岡市 230ベクレル

出典
厚労省 食品中の放射性物質の検査結果について(第329報) 2012.2.21
自治体が公表した放射性物質の検査結果
北海道、山形県、茨城県、栃木県、群馬県、柏市、横須賀市、藤沢市、相模原市、新潟県、長野県、名古屋市、京都市、大阪府、大阪市、西宮市、鳥取県、徳島県
pdfがダウンロードできます

出典②
東都生協自主検査 2012.2.13 pdf

関連記事

「ヤマメから100ベクレル超セシウム 粟野川など…栃木」 読売新聞 2012.2.22

 

2012年1月16日に米CBSニュースが南相馬の除染の模様を取材した「南相馬の除染風景 / Decon” in Fukushima by CBS」の日本語字幕付きの映像である。

CBSのルーシー・クラフト記者が原発周辺の危険な立ち入り制限区域に入り、なかなか目にするこのとできない除染作業を取材。

積み上げられた枝や伐採した木を詰めたフレコンパックと、高レベル汚染度の入ったフレコンパック。 廃棄する場所がないために、除染現場である小学校の敷地内に埋めるという。

※字幕が表示されない場合は画面左下にある [CC ] ボタンをクリック

 

2012年1月16日に米CBSニュースが南相馬の除染の模様を取材した「南相馬の除染風景 / Decon” in Fukushima by CBS」の日本語字幕付きの映像である。

CBSのルーシー・クラフト記者が原発周辺の危険な立ち入り制限区域に入り、なかなか目にするこのとできない除染作業を取材している。

※字幕が表示されない場合は画面左下にある [CC ] ボタンをクリック

 

南相馬のアスファルト上で発見された黒い粒子から強い放射能が検出されている。
放射線量は100万ベクレル/kgをこえ、ガイガーカウンターでは295μSv/hを記録している。
この砂状の物質は南相馬の各所にあるといい、風で舞い上がっているらしい。小学校の近くでも見つかっており影響が危惧される。

小学校近くの路上の黒い物質

この情報は

→ 消えない夜さんのぶろぐ 2012.2.16 他
→ Mercury 2012.2.17

 

2月13日に福島県が発表した福島市内の「定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第47報」に以下のような文章が掲載されている。

 土ぼこりが舞うような風の強い日に外出する際は、マスクの使用や帰宅後のうがいなどに心がけましょう

土ぼこりが舞うような風の強い日に外出する際は、マスクの使用や帰宅後のうがいなどに心がけましょう

福島県が、少なくとも福島市内では土ぼこりが舞うような風の強い日に外出する際はマスクを着用しようと言っているのである。

→ 元データ / PDF

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文部科学省が公表している福島市方木田地内にある福島県原子力センター福島支所で採取された試料のゲルマニウム半導体検出器での定時降下物環境放射能測定結果。 2月11日9時~2月12日9の測定結果が、前日の2月10日9時~2月11日9時の測定結果であるセシウム134 4.45MBq/km2、セシウム137 6.46MBq/km2から、合計で約21倍にあたる、セシウム134 98.2MBq/km2、セシウム137 139MBq/km2に上昇していることが分かった。

 

定時降下物環境放射能測定 グラフ

定時降下物環境放射能測定 グラフ

福島第一原発現地では、2号機の格納容器底部の温度が2月1日頃から徐々に上がり始める現象が観測されており、2月11日の前後では70度~75度まで上昇している。

 

福島第一原発 2号機 原子炉の温度推移グラフ

福島第一原発 2号機 原子炉の温度推移グラフ

 

しかし、東京電力は記者会見上で温度上昇は計器の故障であり信憑性は低いと発表している。

→ 2号機 温度計の故障含め監視 [NHKニュース]
→ 2号機原子炉温度計「確実に故障」…回路に異常 [読売新聞]

 

しかし、2号機の温度上昇とともに福島市内への放射性物質の降下量は増量しているという計測結果がある。

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nanohanaでも「神奈川県の放射能汚染が懸念される瓦礫受入:事実上不可能に」で伝えたように、瓦礫を焼却した後の最終処分先である芦名が受入反対を表明したため、神奈川県の瓦礫受入が事実上不可能になったように見えたが、神奈川県はすでに別の処分場である、横浜市南本牧にある最終処分場を候補に決め、水面下で準備を進めていた。

2月2日の読売新聞の記事には、細野環境相がお忍びで横浜港運協会の藤木幸夫会長を訪ね、横浜市の林文子市長とともに面会した際、「がれきのことをよろしくお願いします」と言われ、「わかった、やろう」と応じたことを明らかにし、2月1日に横浜市内で開かれた黒岩知事の後援会発表式で、東日本大震災で発生したがれきについて、「横浜港でどう受け取るかやっているところだ」と挨拶をしたという。

読売新聞元記事

地元の方はご存じかと思うが、藤木氏は、横浜、川崎、横須賀3港運協会を傘下に置く神奈川港運協会長も務める県経済界の有力者である。

続く、2月4日の読売新聞には、 がれき受け入れ 市が検討 という見出しで、南本牧処分場が候補になったと伝えている。

がれき受け入れ 横浜市が検討

がれき受け入れ 横浜市が検討

同日、朝日新聞では 震災がれき焼却灰埋め立て 港運協会長「横浜で」 という見出しで、藤木会長ががれき受け入れを「日本人としてやるべきことはやらないとならない」と述べていると伝えている。
同記事では、下水焼却灰を南本牧処分場に埋め立てる際には、藤木会長が反対していたことを伝えている。

震災がれき焼却灰埋め立て 港運協会長「横浜で」

震災がれき焼却灰埋め立て 港運協会長「横浜で」

 

「冷温停止状態」にあるはずの東京電力福島第一原発で異常な事態が進行している。
1月27日には45度だった2号機原子炉底部の温度が徐々に上がりはじめ、5日午後4時には71.7度となり、10日で25度以上も上昇した。このため東京電力は、6日午前1時半ごろに、原子炉への注水量を1時間当たり1トン増やして、10.6トンとする対策を取ったが、6日午前7時で73.3度を記録し、再臨界の防止対策として、原子炉へのホウ酸水注入準備を2月6日午後9時30分頃から始めた。

 

東電から報道関係者に送られた緊急発表

────────────────────────────────────
東京電力からのご連絡
────────────────────────────────────
報道関係各位

本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいた
だいた方にお知らせしています。

○2号機原子炉圧力容器下部温度については傾向監視を行っているところですが、本日(2月6日)夕方の定例会見でもご説明させていただいておりますように、炉心スプレイ系からの原子炉注水量について約3[m3/h]の増加操作(給水系配管からの注水量は変更なし)を実施します。
○再臨界の防止対策として、念のため、原子炉へのホウ酸水注入準備を午後9時30分頃より実施しており、今後、ホウ酸水注入終了後、原子炉注水流量変更操作を実施する予定です。(本日午後9時現在の原子炉圧力容器下部温度は、70.4℃:参考値)
○また、ホウ酸水注入準備からホウ酸水注入終了まで、約4時間程度を見込んでおります。
○原子炉注水流量変更操作の操作実績につきましては、操作実施後、改めてご連絡いたします。
○なお、評価を詳細に進めているところではありますが、本日(2月6日)実施した2号機原子炉格納容器ガスサンプリングにおいて、現時点でキセノン135は検出されておりません。
○本メールには返信できませんのでご了承ください。
以 上

 

→ 2号機原子炉 高温の状態続く
→ 福島2号機の冷却「政府も対応」 温度上昇で細野原発相
→ 1月13日にはこんな記事も 「福島第1原発2号機温度計の一つが100度超え 計器不良か

 

そして2月6日の深夜1時から2時のふくいちライブカメラで、4号機付近からたちのぼる白煙が観測された。

風向きはふくいち現地から太平洋に向かう風。
nanohanaの放射性物質飛散予想のページで福島、茨城、神奈川、東京の環境放射線量を確認できるが、目立った線量の上昇は確認されていない。

 

 

神奈川県の放射能汚染が懸念される被災地瓦礫受入問題に、大きな動きがあった。

2月5日夜、神奈川県が受け入れた瓦礫を焼却し、最終的に処分する処分場のある神奈川県横須賀市芦名町の芦名大楠連合会(芦名大楠連合会、芦名町内会による連合組織)が瓦礫受入反対決議を声明したのである。

理由は後ほど書くが、これにより神奈川県は瓦礫焼却による灰の処分先が無くなり、つまり瓦礫を受け入れることができなくなったわけである。

 

瓦礫受入る気マンマンの黒岩神奈川県知事

瓦礫受入る気マンマンの黒岩神奈川県知事

瓦礫は女川から搬入し、横浜、川崎、相模原の各焼却場で燃やして灰にする、その灰を最終的に神奈川県横須賀市芦名町にある最終処分場に埋め立てる計画であった。
ちなみに焼却施設はそれぞれ市が管理しているが、芦名最終処分場は神奈川県が管理している。

 

そして、1月15日に地元芦名町のコミュニティセンターで「がれき受入に向けての説明会」が開かれたが、集まった住民たちはすでに放射能の危険性を知っており、最終処分場が本来放射能廃棄物を棄てる場所ではないこと、それゆえに環境への漏れ出しの対応が出来ていないこと、規約上県外からの廃棄物を受け入れられない点などを上げて一斉に抗議し、会場は一時騒然となった。

つづいて後横須賀で開催された「緊急開催 黒岩知事知事との対話 ~震災がれきの受入へ! 東北再生に向け今、神奈川ができること~」などとタイトルを付けた瓦礫問題の説明会が開催かれる。
会場は、芦名での説明会以上に騒然とし、質疑も聞えないほどだった。

その後、横浜の神奈川県庁で「緊急開催 黒岩知事知事との対話 ~震災がれきの受入へ! 東北再生に向け今、神奈川ができること~」が開催された。
前半部分は、芦名、横須賀とまったく同内容。
地域住民、県民から寄せられた質問、提案に対する反応はゼロ。改定された内容はゼロ。まったく同じ内容をそのまま、そっくりと繰り返した。
つまり県民の主張を聞き入れるつもりは皆無である神奈川県も、一点だけ横浜会場において変えた趣旨がある。
それは、参加者の管理である。座席指定にし、誰がどこに座っているか判別できる状態にし、質問に関しては司会者から指名された本人のみができるとし、それを強行しようとした。県側からの説明は大人しく聞いていた参加者だが、質疑に入るとエキサイトし、やはり会場は騒然とした。

そして、その後の神奈川県の動きは公表されず、行方を見守るかたちだったが、2月5日の夜に上記した地元町内会の受入反対声明が出されたという流れである。

 

→ がれき受け入れ拒否 横須賀の町内会が決定 / 朝日新聞
→ がれき焼却灰搬入反対 横須賀の地元決定 / 読売新聞

 

そして、何故地元町内会の反対声明が大きなちからを持つのかであるが、この横須賀市芦名地区産業廃棄物最終処分場について、地元(芦名)との間に最終処分場を建設するにあたっての協定書を取り交わしている、その協定書によれば、「この最終処分場は県内の産業廃棄物の処分に限る」という文言があるというのである。

つまり、産業廃棄物ではない、しかも県外からの持ち込みによる瓦礫(廃棄物)を処理するにあたってはこの協定書の「改訂」が必要であり、ゆえに地元町内会の賛成なくして今回のがれき受入は実現しないということである。

 
 

神奈川県瓦礫問題の経緯については、下記を参照
神奈川県のがれき受入をめぐる生々しい話
黒岩知事定例記者会見 2012/2/3
→【神奈川】 瓦礫受入 ひよる黒岩知事 住民猛反発
頭は瓦礫でいっぱい 神奈川・黒岩祐治知事
「録画配信」緊急開催!黒岩知事との「対話の広場」

 

2月3日付け英紙 インディペンデントが報じる、日米の研究チームによる福島原発事故の環境影響調査によると、フクイチ周辺では鳥が少なくなっているらしい。

47NEWS(共同通信) 2012.2.3 福島原発周辺で鳥が減少 日米などの研究チーム調査

《寿命が短くなったり、オスの生殖能力が低下したりしていることが確認された。》

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NHK 2012.1.31

東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、住民の9割以上が村の外に避難している福島県川内村の遠藤村長は、ことし4月に役場や学校を元の場所で再開するとしたスケジュールを公表し、住民に村に戻るよう呼びかける『帰村宣言』を行いました。原発事故で役場ごと避難している福島県内の9つの自治体で、役場を元の場所に戻すのは川内村が初めてです。
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河北新報 2012.1.29

 日教組の第61回教育研究全国集会が28日、富山市を会場に3日間の日程で始まった。全国から延べ約1万人の教員らが参加。リポート約720本が発表され、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故を受けて教育現場で悩む教員や子どもの課題に関連した報告が約1割の70本以上を占める。
 日教組の中村譲委員長はあいさつで震災への対応に触れ「指示がなくても自ら判断できるよう、生きる力をつけるために文部科学省も防災教育の見直しに着手した。防災教育や減災教育の充実は新しい課題だ」と指摘。子どもや教員の精神面の対策も課題に挙げた。
 初日は全体集会と分科会が開かれ、岩手県釜石市の中学校など被災地の様子を収録した映像も上映された。期間中、被災した子どもの心のケアや、放射線をめぐる健康や給食の問題などをテーマに、教員が実態を報告する。

◎「何をどう頑張れというのか」/不満や不安…思い噴出

 教研集会の分科会では、福島市立平野中学校の藤田美智子教諭(58)が3年生の作文を紹介した。
 「福島の野菜や果物を食べなければという思いと、食べて大丈夫かという思いの間で揺れている」「頑張ろう福島、と言われるけど何をどう頑張れというのか」。放射線の被ばくや農作物の安全性、風評被害などについて、さまざまな思いが表現されている。
 1学期、淡々と日常を過ごす生徒たちを見て藤田教諭は「なぜこんなに静かなのか」と疑問を抱いたという。聞いてみると「仕方ない」「本当は不安だけど、言ったら友達にばかにされそうで」との答えが返ってきた。
 藤田教諭が国語の授業で、まず学校生活と家庭生活でどんな変化があったかを挙げさせると「体育祭が体育館であった」「福島県産の野菜を食べないようにしている」といった声が出た。
 その上で書いた作文。「近くの果樹園の客が減った。暑い中、頑張って育てていたのに」「福島県民が食べないのに他県民が食べるはずがない」
 生徒に配られた小型線量計「ガラスバッジ」は数値が表示されず、回収して機器にかけないと被ばく線量が分からないことに不満を示す作文も。
 藤田教諭は「県民性もあるのかもしれないが、生徒はなかなか思いを表現しない。作文を書く過程で何が起きたのか、なぜ起きたのかを考えていかせたい」と語った。

2012年01月29日日曜日

この記事は  河北新報

 

放射線被曝から子どもを守る会 2012.1.25

私は地元乳製品メーカーに平成16年入社、以降は昨年の5月末まで牛乳並びにチーズの製造を7年間担当していました。県の基幹産業の一部を担い、地元観光地の最前線で勤務する事は自分の誇りでもありました。

しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災発生当時、村井宮城県知事は当初モニタリングポストの故障を原因に放射線物質の測定を行わないままに食品の安全宣言を表明しました。私は県境の福島県各市町村で相次ぐ出荷制限や、加工前原乳の使用禁止を目の当たりにして、安全なのかも分からない乳製品を消費者に供給する事は不可能と判断、過去に起きた旧ソ連チェルノブイリ原子力発電所事故同様、もしくはそれ以上の惨状が予想された事から、断腸の思いではありましたが、自らが加害者側になってしまわない為にも辞職、退社という道を選びました。

そして今、まさに乳製品の存在自体を根底から揺るがしかねない問題が発生しつつあるのです。
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セシウム樹木内部に浸透
NHK福島放送局 2012.1.25

東京電力福島第一原発から放出された放射性物質が森林に及ぼす影響について説明する会合が相馬市で開かれ、放射性セシウムが樹木の内部にまで浸透していたとする調査結果などが報告されました。この会合は林業経営の今後の参考にするため、相馬地方森林組合が24日に開いたもので、相馬市などの山林の所有者およそ100人が参加しました。
講師に招かれた東京農業大学の林隆久教授は相馬市や南相馬市などの山林を調査した結果、標高4百メートル以上の山のふもとで放射性物質による汚染が悪化する傾向があると報告しました。
そして、採取したスギやヒノキなどを詳しく調べたところ、表面の樹皮にとどまらず、樹木の内部にまで放射性セシウムが浸透し、濃度は数百から数千ベクレルに達したことなどを説明していました。参加者からはどのような種類の木が放射性物質を多く吸収するのかといった質問が寄せられ、林教授は「樹木の種類による吸収量の違いなどはわかっていません。サンプルがあれば、測定して結果をお知らせします」などと答えていました。
参加した78歳の男性は「山林経営を続け、子や孫に継いでもらいたいと考えている。国や東京電力には山林の除染にも力を入れてもらいたい」と話していました。

01月25日 12時43分

 

ダイヤモンド・オンライン

JAPANなニュース 英語メディアが伝える日本
【第77回】 2012年1月26日
加藤祐子 [gooニュース編集者、コラムニスト・翻訳家]

英語メディアが伝える「JAPAN」なニュースをご紹介するこのコラム、今週は日本の食べ物 の安全性についてです。放射能汚染のリスクについて、私が信頼する2人の特派員が、かなり異なる視点から書いていました。対照的な記事が2つ揃って初めて 全体の輪郭が整ったと言えるもので、それが放射能リスクを考える際の難しさを改めて示していました。(gooニュース 加藤祐子)

安全なのに……という憤りと


今年1月になって、私がよく読む2つの英語新聞に、福島県の農産物について対照的な記事が載りました。実は安全なのに危険性を強調する声が大きす ぎて信じてもらえないという切り口の記事と、安全だと言われているが到底信じられないという切り口の記事です。英紙『フィナンシャル・タイムズ』と米紙 『ニューヨーク・タイムズ』の、しかも日本に詳しくバランスがとれていると信頼してきた東京特派員2人の記事なだけに、その対比がこの問題の難しさを表し ていると思いました。どちらも正しく、両方の論を見ないと全体が判断できない。そのことが浮き彫りになった気がします。
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福島民報 2012.1.25

 平成24年産米の作付け方針を検討しているJA福島中央会は、県が実施しているコメの緊急調査で食品衛生法の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)未満の地域は、通常通り作付けを行う方向で最終調整している。24日、福島市で17単位JAとの実務者会議を開いて協議した。26日開く理事会で方針を決定する。

 農林水産省は500ベクレル超のコメが検出された地域は作付け制限とし、100ベクレルを超えた地域は地元と協議して決定するとの方針を示している。
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Mercury 2012.1.25

セシウム花粉が大量飛散の場合、原発事故から1カ月後ほどの濃度までに高まる可能性
スギ花粉のシーズンを前にして、放射能に汚染された花粉の飛散が懸念されていることを受けて、セシウムが花粉に乗って、どれだけ運ばれてくるのか、初めての大規模調査が始まっている。
茨城大学理学部の北和之教授らの共同チームは、原発事故で飛散した放射性セシウムが、スギ花粉に乗って、どの程度飛散するか調査を始めた。
北教授は、
「どの場所に生えてるスギから飛んできた花粉なのか、それからどれほどの量の花粉が飛んでくるのかということで、非常に大きく変わります」
と話した。
空気を吸引し、大気中に含まれる微粒子を装置で集め、フィルターに付着したスギ花粉から、放射性物質の量を計測する。
北教授は、セシウム花粉が大量に飛んだ場合、原発事故から1カ月後ほどの濃度までに高まる可能性を指摘する。
測定は福島県内など11地点で行い、2月上旬ごろには結果が出るという。
林野庁が2011年12月実施した福島県内のスギ林での調査によると、雄花に含まれるセシウム濃度の最大値は、浪江町で25万3,000ベクレル/kgだった。

花粉用マスクで、セシウムを吸い込まずに済むことを確認 桧垣・東大助教
東京大学アイソトープ総合センターの桧垣正吾助教は、
「花粉を防ぐことができれば、セシウムからも防ぐことができるということになります」と話した。
そのマスクに付着した放射性物質の量を調べた結果、花粉用のマスクでは、セシウムのほぼ全てを吸い込まずに済むことが確認されたという。
桧垣助教によると、花粉に含まれてるセシウムを仮に人間が1シーズン吸い込んだとしても、人体に健康の被害がでることはないという。
[動画:FNNニュース]
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