産経新聞 週刊知事 2012.1.22
「頭の中をぐるぐる回っている言葉は、がれき」
黒岩祐治知事は18日の公明党県本部新年会の来賓あいさつで、東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)の受け入れについて話した。
党側が解散・総選挙に向けた決意を表明する中での発言だけに、本当に頭はがれきで一杯の様子だ。がれきの焼却灰を県の最終処分場に埋め立てるため住民説明会を15日に開いたばかりで、その雰囲気を「とにかくサンドバッグ状態。1人ぐらい賛成してくれないかと思いましたが全員、100%完璧に反対で怒号の嵐」と披露。次回(20日)の県民との対話集会に向け、「さらにサンドバッグになっても耐えられる心と体を鍛えている」と自虐的に結んだ。
その対話集会は予想に違わず怒号の嵐で賛成は1人。終了後、記者団に「覚悟の上。誠意を尽くすしかない」と語った。
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細野環境相ががれき処理協力要請、黒岩知事「何とか受け入れ」/神奈川
2012.1.22
細野豪志環境相(原発事故担当相)は21日、川崎市内の集いに出席し、東日本大震災で発生した大量のがれきの処理について、神奈川での受け入れに協力を求めた。同席した黒岩祐治知事は「細野さんも頑張っている中、何とかして神奈川で受け入れられるように誠心誠意説明し、突破口を開く」と述べた。
横須賀市にある県の産業廃棄物最終処分場で、震災がれきの焼却灰を埋め立てる計画に理解を求め、県民対話集会などを続けているさなか、黒岩知事は担当大臣の前であらためて受け入れに強い決意を示した。
細野環境相は「放射性物質が付着していない廃棄物なら、神奈川で受け入れてもいいという方が出てきていただければありがたい。例えば岩手の汚染されてない廃棄物処理を全国の皆さんに何とかお手伝いいただけないだろうか」と語った。受け入れによる風評被害などの防止に万全の対策を取ることも強調した。
国は、被災地だけでは処理できない大量のがれきについて全国の自治体に受け入れを要請しているが、放射性物質への懸念から進んでいない。知事は昨年12月、地元の理解を前提に受け入れを表明しており、これまで横須賀で説明会や対話集会を開いている。
環境相と知事は、民主党の樋高剛衆院議員(18区)の集いに出席した。
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