地球と7代先のこどもたちを元気にしてゆく情報発信サイト
Header

原子力発電を導入する最も大きな理由であった「核燃料サイクル」が増殖炉の未完成と燃料再処理工場の未稼働のため挫折したことにより、付け焼刃として登場した「プルサーマル計画」。

このプルサーマル計画に使用するMOX燃料がフランスから海路、日本に向かっており、6月には到着し福井県の関西電力高浜原子力発電所3号機で使用される。

MOX燃料(モックスねんりょう)とは混合酸化物燃料の略称であり、原子炉の使用済み核燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜてプルトニウム濃度を4~9%に高めたものである。

読売新聞が4月30日付の社説で「核燃料サイクル プルトニウムの確実な利用を」とプルサーマル用MOX燃料のフランスからの輸入を知らせているが、プルサーマルは核燃料サイクルと同一ではないことは留意しなければならない。

核燃料サイクル プルトニウムの確実な利用を(4月30日付・読売社説)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130429-OYT1T00960.htm

プルサーマル用に取り出されたプルトニウムは20トンにのぼっており、読売はその利用が日本の責務だと書いている。
社説は六ヶ所再処理工場にまでおよび、事故と故障続きで稼働が困難な状況を「完成間近」と嘯いている。

ちなみに六ヶ所再処理工場は2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震により外部電源を喪失、非常用ディーゼル発電機2機で冷却水循環ポンプ等に給電したが、14日23時40分、ディーゼル発電機1機に不具合を生じたため停止して外部電源を使用、2時33分に給電が復旧した。残る1機も外部電源に切り替えた。また13日には使用済み核燃料の貯蔵プールの水約600リットルが溢れていたことなどが報じられた。

wikipedea「六ヶ所再処理工場」

 

福島第一原発事故の収束の目途もたたず、原発事故による避難民の対応も充分に行われないにも関わらず自民党が原発再稼働に向け準備を進める中、福井県の敦賀原発敷地内の活断層の調査が進んでいる。
原子力規制委員会の調査団が、3月8日に「2号機直下に活断層がある可能性が高い」とした報告書案について、現地調査に参加していない専門家から意見を聞いた。大きな異論は出ず、調査団は近く開く評価会合で報告書をまとめる予定となり、「活断層」の評価は確定的となった。

日本原電敦賀原発 活断層

日本原電敦賀原発 活断層


 日本原子力発電株式会社は「提出したデータが考慮されていない」などと反発し、断層の追加調査を続行する構えだが、報告書を受けて規制委が活断層との評価を覆すことは考えにくく、原電が2号機の廃炉を迫られる可能性はより高まった

 8日の会合には、座長を務める日本地質学会の石渡明会長(東北大教授)と、敦賀原発を担当しない調査団メンバーの計7人が参加。学術論文を専門家同士が相互評価する「ピアレビュー(査読)」にならい、科学的な妥当性を点検した。

 会合では、断層のつながり方の解釈や、用語の使い方、報告書の構成に対し意見が出たが、結論の方向性を否定する意見は出なかった。専門家からは、どういう状況に基づき安全側に判断したのかを報告書に明記すべきだとの指摘も出た。

 報告書案は、2号機直下の「D―1破砕帯」と浦底断層が重なる付近で見つかった「K断層」が、13万~12万年前以降に活動した可能性が否定できないと指摘。この断層の傾斜や位置からD―1とつながっているとみられ、安全側の判断としてD―1は活断層だとしている。

 この会合に先だって開かれた評価会合で原電は、D―1とつながるのは活動性が認められない別の「G断層」であるなどとして、D―1の活動性を否定。K断層は過去に活動を繰り返しているが時期が古く、考慮する必要はないとした。

 これに対し調査団は、原電の主張は根拠となるデータが不十分で、活断層の可能性が高いとする従来の見解を変える必要はないと判断した。

元記事→ 敦賀原発2号「活断層」は確定的 廃炉の可能性大、専門家異論出ず(2013年3月9日午前7時10分)

 

日本のメディアが報道しない東日本大震災の真実、原発の実態をアメリカ人監督が斬るドキュメンタリー映画。オノ・ヨーコが楽曲提供。

東日本大震災のボランティアに赴いたアメリカ人が現地で目の当たりにした衝撃の実態を世界に伝えるために自らカメラを持ち人々に話を聞くうちに明らかになった真実……。

原題:3.11 SURVIVING JAPAN

GYAOで無料配信中

作品中に津波の映像、地震速報の音など、当時を思い起こす箇所が多数あります。
ご覧になる前にご了承ください。

 

HNKが伝えたところによると、東京電力福島第一原子力発電所の復旧作業に当たっていた50代の男性作業員が、体調不良を訴えて病院に運ばれ、27日夜、死亡した。

福島第一原発の廃炉作業にあたる作業員

福島第一原発の廃炉作業にあたる作業員


福島第一原発の収束作業には事故発生後に約二万人が従事しており、これまでに男性作業員5人が心筋梗塞などで亡くなっており、事故当時所長を務めていた吉田昌郎氏は食道がんのため第一線を退いている。

なお今回死亡した男性の死因など詳細について、東京電力は「診断書を確認していないため、男性の死因は公表できない」としています。

男性の被曝量については、おととし6月から福島第一原発の復旧作業に当たっていて、これまでの被ばく量は、作業員の通常時の年間限度となっている50ミリシーベルトより低い、25ミリシーベルト余りだということですが、

 

 

元記事→ HNK NEWS WEB / 3月1日 0時24分

【関連記事】
【原発作業員死亡】 東電の情報隠しに手を貸す園田政務官の無能ぶり / 2011年10月13日
急性白血病で作業員死亡 福島第1原発に従事  「作業との因果関係なし」 / 2011年8月30日
福島第一原発で作業員死亡 休憩室で体調不良訴え/ 2012年8月22日
福島原発被曝作業員の死亡が隠蔽されている可能性 / 2012年7月6日

 

2月28日午後、安倍晋三首相は、衆参両院の本会議で行った施政方針演説で、エネルギー政策に関し、原子力規制委員会で安全が確認された原発は再稼働する方針を国会で初めて明言。自民党としての原発維持の基本方針をあらためて示したことになる。

首相の語る「安全文化」とは?

施政方針演説では「原子力規制委のもとで安全性を高める新たな安全文化をつくり上げる。その上で、安全が確認された原発は再稼働する」と強調して語った。

首相の語る「安全文化」とは一体なんなのだろうか。今回の福島第一原発でおきたようなレベル7級(周辺環境への放射性物質放出を伴う事故)の原子力災害に対し、「文化」が何の役にたつのだろうか。
首相を含む自民党、そして経団連が新たにつくりあげようとしている「安全文化」は、国民の生活を原発および原発から放出される放射能から守るための安全ではなく、国民に原発は安全だと信じ込ませるための文化、つまり原発事故前の「安全神話」と同様の言葉にしか聞えない。

国民が本当に求めているのは、「二度と放射性物質放出を伴う原発事故が起きない」ということであり、決して机上の安全ではない。

福島第一原発の事故が収束しておらず、活断層の問題もクリアになっていない状況の中、経済のみに観点をおいた早急な原発再稼働への道筋を示した。
筆者には、今回の首相演説はそう思えてならない。

元記事→ 東京新聞 2013年3月1日 朝刊

【関連記事】
東通「活断層」 再稼働より、安全優先 / 2013年2月20日
東通原発の「クロ」判定で業界が恐れる“活断層ドミノ” / 2013年2月28日
敦賀原発直下「活断層の可能性」 再稼働困難、廃炉も / 2012年12月11日

 

原発事故は想定外ではない。

チェルノブイリでの惨事から教訓を得ていれば、我々は福島で起きてしまった人類史上最悪の原子力災害を未然に防ぐこともできたかもしれない。

以下に転載する「シュラウドからの手紙」は、詩人の鈴木 比佐雄 (すずき ひさお)氏の2003年の作品である。
この小さき声に耳を傾けなかった、人類の愚かさを悔やむ。

 

 

シュラウドからの手紙

父と母が生まれた福島の海辺に

いまも荒波は押し寄せているだろう

波は少年の私を海底の砂に巻き込み

塩水を呑ませ浜まで打ち上げていった

波はいま原発の温排水を冷まし続けているのか

人を狂気に馴らすものは何がきっかけだろうか

検査データを改ざんした日

その人は胸に痛みを覚えたはずだ

その人は嘘のために胸が張り裂けそうになって

シュラウド(炉心隔壁)のように熱疲労で

眠れなくなったかも知れない

 

二〇〇〇年七月

その人はシュラウドのひび割れが

もっと広がり張り裂けるのを恐怖した

東京電力が十年にわたって

ひび割れを改ざんしていたことを内部告発した

二年後の二〇〇二年八月 告発は事実と認められた

 

私はその人の胸の格闘を聞いてみたい

その良心的で英雄的な告発をたたえたい

そのような告発の風土が育たなければ

東北がチェルノブイリのように破壊される日が必ず来る

福島第一原発 六基

福島第二原発 四基

新潟柏崎刈羽原発 三基

十三基の中のひび割れた未修理の五基を

原子力・安全保安院と東京電力はいまだ運転を続けている

残り八基もどう考えてもあやしい

 

国家と電力会社は決して真実を語らない

組織は技術力のひび割れを隠し続ける

福島と新潟の海辺の民に

シュラウドからの手紙は今度いつ届くのだろうか

次の手紙ではシュラウドのひび割れが

老朽化した原発全体のひび割れになっていることを告げるか

 

子供のころ遊んだ福島の海辺にはまだ原発はなかった

あと何千年たったらそのころの海辺に戻れるのだろうか

未来の海辺には脱原発の記念碑にその人の名が刻まれ

その周りで子供たちが波とたわむれているだろうか

 

朝日新聞に衝撃に記事が掲載された。
内容はいまもなおメルトダウンした燃料の回収の見込みもなく、高濃度の放射能により長時間の修復作業もできない東京電力福島第一原子力発電所で収束作業で被曝(ひばく)させられたと、東京電力の責任を問い、元請け会社の関電工を告発した作業員(46)の現場作業の詳細な告白である。

以下記事をそのまま転載する。

—-以下 朝日新聞より転載—————–

 ●「被曝労働の実態 改善して」
 福島第一原発事故の収束作業で被曝(ひばく)させられたと、東京電力の責任を問い、元請け会社の関電工を告発した作業員(46)=いわき市在住=が、朝日新聞の取材に応じた。作業員は「被曝労働の実態を明らかにして、今後の作業環境を改善してほしい」と訴えた。支援する弁護団は「何次にもわたる下請け構造が無責任体制の根源にある」と批判している。

 ●湯気立つ水面「あり得ない」
 階段下の地下室をヘッドライトが照らした。うっすら湯気の立つ水面が見えた。「あり得ない」。たまり水は、高濃度の放射性物質で汚染された水だ。家で待つ子どもの顔が脳裏に浮かび、身体が震えた――。
 原発事故からまもない昨年3月24日午前のことだった。福島第一原発3号機。原子炉タービン建屋に関電工社員らと6人で入った。地下室の電源盤にケーブルをつなぐ作業にとりかかった。
 作業を開始して数分後、線量計の警告音が次々と鳴りだした。設定は毎時20ミリシーベルト。動揺する作業員に、関電工の社員は「故障もあるし、誤作動もある」となだめた。
 地下への階段に身を乗り出すと、線量が高くなり、コンクリートの壁に隠れると低くなった。
 茨城県内の高校を中退し、さまざまな職業を経験。6年前から原発の電気設備会社の従業員として働いていた。
 「線量も確認せず、たまり水に触れてはならない」。常識のはずが、同僚作業員は水深15センチほどの水に足をつけて作業していた。くるぶしまでつかった水は「生温かかった」という。
 階段を地下まで降りて、ケーブルを手すりに縛り付けるよう指示されたが、断った。それでも小一時間の作業で、線量計の値は11ミリシーベルト。たまり水に入った関電工の社員2人は173~180ミリシーベルトを浴びて、福島市の県立医大に緊急搬送された。
 その後、広野火力発電所や新潟県の柏崎刈羽原発、青森県六ケ所村の施設など、被曝量の低い仕事にまわされた。だが、今年3月16日以降、仕事が来なくなった。事実上の解雇状態だ。今は土木作業や除染作業で妻子を養う。
 「被曝事故は起きたのではなく、起こされた。我々は高線量を浴びさせられて使い捨てか」。そう悔しがる。
 原発収束作業にたずさわる末端作業員の立場は不安定だ。被曝線量の上限に達すれば、作業員として働くことができなくなる。
 「あのときは長靴も履いていなかった。指示に従って地下に降り、そのまま作業を続けていたら死んでいたかもしれない。これから何年後かに自分の健康がどうなるかも分からない」。あの体験で生じた不安はいまも消えない。

●背景に下請け多重構造
 作業員の告発に、東電は「現場作業者の作業環境と放射線の安全管理については引き続き徹底していきたい」とコメントした。
 しかし、原発作業員の被曝線量のずさんな管理や被曝事故時の無責任な体制などが、次々と明るみに出ているのはなぜか。
 背景にあるのは複雑な下請け関係だ。今回の事故では現場にいた東電の作業チームは毎時400ミリシーベルトの放射線量を知ってすぐに撤収。一方、作業員のチームはそのまま作業を継続していた。
 下請けの多重構造が、末端作業員の労働安全や健康管理の責任をあいまいにしている――。日本労働弁護団の水口洋介弁護士らはそう指摘する。
 労働安全衛生法31条は、直接の雇用関係がなくても、特定事業で発注者が労働者の災害防止措置をとるよう義務づける。ただ、法令の指定は建設業や造船業などに限られ、原発事業の位置づけは明確ではない。これが「責任追及の壁」になっているとし、弁護団は法の不備の是正も求める。
 「私はたまたま、いろんな人の助けがあって訴えることができたけれど、ほとんどの労働者は職を失うから口を閉ざすしかない」。作業員はそう語った。
 今後は事故収束だけでなく廃炉作業でも、高線量下で働く原発作業員の力が必要だ。それも廃炉まで何十年と続く。「こんなことをやっていたら、作業に従事する人が本当に集まらなくなる」。予期せぬ被曝をさせられてしまった作業員の警告だ。(本田雅和)

—-転載ここまで—————–

■元記事
告発の原発作業員、朝日新聞に語る 2012年11月03日

 

2012.8.30

反原発に関して優良なニュースを提供してくれている日本共産党の「しんぶん赤旗」によると、大飯原発の停止と原子力規制委員会の人事案撤回を要求して、31日午後6時から8時まで首相官邸前や国会・霞が関一帯で抗議行動がおこなわれます。首都圏反原発連合の有志がよびかけているものであり、国会図書館前を民主党本部に向けての抗議エリアにし、人事案に反対するよう強く訴えるということである。

また、全国各地(40都道府県)で同様の反原発抗議行動が展開されることも掲載されており、国民がどれだけ脱原発を望んでいるかを計り知ることができる。

各地の予定は以下のとおりである。


【北海道】札幌市・北海道庁北門前(6時)。旭川市・4条買物公園(6時)。釧路市・栄町公園A面ジスイズ側(6時)

【青森県】青森市・青森駅前(5時)。八戸市・市庁本館前市民広場(5時)

【岩手県】盛岡市・内丸緑地(6時半)

【宮城県】仙台市・勾当台公園(6時10分)

【山形県】山形市・市役所前(7時半)。酒田市・中央公園(6時)

【福島県】福島市・街なか広場(6時)。郡山市・郡山駅西口広場(6時)。南会津町・会津田島駅前(5時45分)

【茨城県】水戸市・日本原子力発電茨城総合事務所前県庁側歩道(6時)

【栃木県】宇都宮市・オリオンスクエア前(6時)

【群馬県】高崎市・高崎駅西口前(6時半)

【千葉県】木更津市・太田山の下「金のすず」駐車場(5時半)

【新潟県】新潟市・民主党新潟県連前(6時)。柏崎市・市役所前広場(6時半)

【富山県】富山市・富山駅マリエとやま前(5時半)

【石川県】金沢市・北陸電力石川支店前(6時)。同市・県庁前(6時)

【福井県】福井市・県庁前(4時)。同市・関西電力地域共生本部前(6時)

【山梨県】甲府市・甲府駅南口「信玄公」前(6時)

【長野県】長野市・長野駅前(6時)。諏訪市・上諏訪駅前(6時)

【岐阜県】岐阜市・岐阜駅前(6時)。同市・金公園(午前11時)。各務原市・市民公園(6時)。大垣市・大垣駅前(6時)。垂井町・垂井駅前(6時)。関ケ原町・国道21号沿い大垣共立銀行前付近(6時)。中津川市・アピタ前緑地公園(6時)。恵那市・恵那駅前(6時)。高山市・中部電力高山営業所前(7時)。

【静岡県】静岡市・青葉公園(6時半)。沼津市・中央公園(6時)。富士宮市・神田川広場(6時)

【愛知県】名古屋市・関西電力東海支社前(6時)。名古屋市・名鉄神宮前東側(6時半)。豊田市・豊田駅前(6時)

【三重県】いなべ市・員弁庁舎元うりぼう前(5時半)

【滋賀県】大津市・関電滋賀支店前(6時)

【京都府】京都市・関電京都支店前(4時)

【大阪府】大阪市・関電本店前(6時)

【兵庫県】神戸市・関電神戸支店前(6時)。姫路市・関電姫路支店前(5時半)

【奈良県】奈良市・奈良駅東口前広場(6時半)。関電奈良支店前(6時10分)

【和歌山県】和歌山市・関電和歌山支店前(6時)。新宮市・関電新宮営業所前(6時)

【鳥取県】鳥取市・鳥取駅北口(6時)。米子市・文化ホール前(6時)

【島根県】松江市・県庁前(6時半)

【岡山県】岡山市・中国電力岡山支社周辺の歩道(正午)。倉敷市・倉敷駅南口2階デッキ(6時)

【広島県】三次市・三次警察署横公園(6時)

【徳島県】徳島市・徳島駅前(6時)

【香川県】高松市・高松三越前(6時)

【愛媛県】松山市・県庁前(6時)

【福岡県】福岡市・九州電力本店前(6時)。北九州市・リバーウオーク北九州前(6時)

【佐賀県】佐賀市・県庁横(6時)

【長崎県】長崎市・市役所前(0時20分)

【熊本県】熊本市・下通(6時)

【大分県】大分市・旧パルコ前(6時)

【宮崎県】宮崎市・県庁前(6時)

【鹿児島県】鹿児島市・県庁前(6時)。同市・九電鹿児島営業所前(6時)。薩摩川内市・九電川内営業所前(6時)。霧島市・九電霧島営業所前(6時)。屋久島町・安房Aコープ前(6時)。奄美市・九電奄美営業所前(6時)

以上。「しんぶん赤旗」より転載。
→ あす官邸前行動 / しんぶん赤旗

 

2012/08/29

政府の節電要請から8月26日までの8週間における館sない電力管内の電力需給実績がまとまった。
東京新聞によると、最大需要は大阪市の日中最高気温が三六・七度に達した三日午後二時台の二千六百八十一万キロワット。記録的猛暑だった二〇一〇年夏並みの暑さを想定した八月の需要予測(二千九百八十七万キロワット)を10%下回ったということである。

関西電力は夏場の電力不足を理由に大飯原発3号機と4号機を再稼働させたが、関電広報室の担当者は東京新聞の取材に対し「節電効果があり、現時点では原発がなくても供給力は維持できた」と話したという。

つまり、大飯原発を再稼働しなくても電力は足りたのである。

東京新聞の記事では、再稼働の根拠が崩れたことを指摘している。

→ 節電8週間 関電「原発なしでも余力」 / 東京新聞

 

2012 / 08 / 29

毎日新聞の記事によると、原発20+件周辺にある複数の活断層が連動して動いた場合に揺れが従来想定を超える四国電力伊方(愛媛県)、北陸電力志賀(石川)の2原発20+件について、両電力は28日、原子炉など重要施設の耐震安全性に問題はないと経済産業省原子力安全・保安院の専門家会合に報告した。会合で異論は出ず、保安院は近く了承する方針だということである。

会合では、他に中国電力島根(島根県)、北海道電力泊(北海道)についても、両電力が「問題ない」と報告。保安院が妥当性を検討するとしている。

他に、東電管轄の柏崎刈羽原発(新潟県)についても東電が影響を評価中とある。
前の記事に書いた活断層上でも原発を運転できるようにする新安全評価基準の件といい、政府はどんな手を使っても原発を推進していく姿勢だと言える。

国民の9割が原発ゼロを願う中、日本のエネルギー政策は一体どうなるのであろうか。
未来に生きる子孫たちのために、正しい選択をする必用がある。

 

共同通信の記事によると、経済産業省原子力安全・保安院が原発直下に地盤をずらす「断層」があっても原発の運転を一律に禁止せず、継続の可能性を残す新たな安全評価基準の導入を検討しているらしい。

保安院は従来「活断層の真上に原子炉を建ててはならない」との見解を示していたのだが、現在稼働している大飯原発の直下にも活断層がある可能性を指摘され、再調査の必要性を迫られていたところである。

この活断層上でも原発の運転が可能になる新安全評価基準が施行されると、浜岡など他に活断層の可能性を指摘されている原発も容易に再稼働できるようになってしまう。

→ 原発、断層ずれても運転可能に 保安院が新基準導入へ / 47NEWS
→ 

 

福島第一原発事故により、国民は原発に対して大きな関心を寄せるようになった。
首相官邸前には原発再稼働に反対する国民が10万人以上集まり、経産省前には原発反対のためにテントが張られ、首都圏以外の日本各地で脱原発のデモや抗議が繰り広げられている。

全国各地で原発抗議 官邸前「15万人」で騒然 / 朝日新聞
→ 「首相官邸前抗議行動」 完全中継プロジェクト / IWJ
→ 
→ 日本全国デモ情報

そんな中、日本政府が新たなエネルギー政策の策定に向けて実施したパブリックコメント(意見公募)の意見の約9割が原発ゼロを指示しているとの分析結果が明らかになった。

→ 「エネルギー・環境に関する選択肢」に対する御意見の募集(パブリックコメント)について
→ 
→ パブコメ全集計、原発不安が過半数 「原発ゼロ」87% / 朝日新聞

つまり、国民のほとんどが原子力発電からの脱却を望んでいるという結果である。
しかし、フジニュースネットワークが伝えたところによると、政府はパブリックコメントで意見を集めた3つの選択肢(原発ゼロ、原発15%、原発20~25%)のいずれの選択肢も採用しない、新たな案を検討していることが明らかなになった。

→ エネルギー政策3選択肢 「エネルギーごとに目標設定」の新案検討 / FNN

それでは、パブリックコメントを集めたのは一体何だったのだろうか?

さらに、日本政府は原発直下に活断層があっても原発の運転を一律に禁止せず、継続の可能性を遺す新たな安全評価基準の導入を、経済産業省原子力安全・保安院が検討している。

→ 原発、断層ずれても運転可能に 保安院が新基準導入へ / 47NEWS

現在、日本で発電稼働している原発は福井県大飯郡おおい町にある大飯原発の3号機と4号機の2機だけである。
夏の電力ピークをこの2機だけで乗り切ってしまった事実がある中、日本政府は原発を推進していく姿勢をアピールしていると筆者は考えている。

 

現在も修復の目途が立たず、メルトダウンした核燃料がどうなっているかもわからない東京電力福島第一原発の1号機、2号機、6号機の原子炉を製造した米ゼネラル・エレクトリック(GE)のジェフ・イメルト最高経営責任者(CEO)が、7月30日付の英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、原子力発電が他のエネルギーと比較して相対的にコスト高になっていると指摘し「(経済的に)正当化するのが非常に難しい」と語った。

イメルト氏は「天然ガスが非常に安くなり、いずれかの時点で経済原則が効いてくる」と述べて、原発が経済的に見合わなくなる可能性を示唆。「世界の多くの国が(天然)ガスと、風力か太陽光の組み合わせに向かっている」と述べた。

 

NHK クローズアップ現代より。

毎週金曜日、首相官邸前で「脱原発」を訴えるデモ。政治や社会運動とは無縁だった介護士や会社員がツイッターなどで呼びかけたところ、参加者が爆発的に増え、数万人規模にまで広がっている。政党や労働組合が組織的に動員する旧来型のデモと異なり、ネットなどで情報を得た個人が自発的に参加しているのが大きな特徴だ。子ども連れの主婦、仕事帰りの会社員、高齢者など多岐にわたる。さらにデモで知り合った“デモ友”同士が交流を深め、脱原発以外のテーマで連携する動きも出ている。いまなぜ、人々はデモに集うのか。民主主義のあり方を問う市民たちの姿を追う。


20120726 デモは社会を変えるか… 投稿者 PMG5

 

首都圏反原発連合の主催により、毎週金曜日の18:00から首相官邸前で行われている再稼働反対の抗議行動。 マスコミのウソの報道や、大飯原発3号機の強引な再稼働などが引き金となり、今では5万人~10万人を超える人が集まるようになっている。

 

この現実を受け、社民党の阿部知子政審会長は7月12日の衆院予算委員会で、野田佳彦首相に対し、「エネルギー政策について国民的な論議をするなら、首相官邸から出てきて、話したらどうか」と、再稼働に反対する市民との直接対話を呼び掛けた。

これに対し野田首相は「官邸周辺のデモはこのテーマ以外にもよくある。私が出て行って会った前例はない」と返した。

国会や官邸前に何度も足を運んだ人なら解るとおもうが、確かにデモは行われている、ただし参加者は1名~10人程度、多くても100人に満たない。 数万人の国民が集まり、多くのメディアが注目して報道する今回の反原発抗議と同等に扱ってコメントには明らかな故意がある。

数万人の声を無かったものとし、よくある抗議の一環と公けの場で発言する男に果たして一国の総理大臣の資格があるのだろうか。

我々日本人はこの事を、今しっかりと考えなければならないと、私は強く思っている。

 

→ 元記事 / デモの市民と対話を=社民・阿部氏提案、野田首相は拒否(時事ドットコム)

 

 

日経ビジネスが、日本政府の大飯原発再稼働を世界のメディアがどう報道したのかを記事にしているので抜粋して紹介したいと思う。

 

欧州の反応

欧州メディアが批判した対象は大きく分けて3つある。1つは日本政府が反対運動を無視して、再稼働を決定・起動したことだ。

ドイツの日刊紙ヴェルト(Welt)は7月1日、次のように伝えた。「日本では大規模なデモや抗議行動は稀有だが、毎週金曜日、官邸前に数千人の市民が集まって抗議行動をしている。体制側メディアは長い間、こうした運動を無視してきた。しかし、ツイッターなどの新メディアを介して全国で参加者が急増。無視できなくなっている。ノーベル賞受賞者の大江健三郎や、映画『ラストエンペラー』の音楽を作曲した坂本龍一も運動に加わった」。

フランスの週刊誌ル・ポワン(Le Point、オンライン)は枝野幸男経産相の「決定するのが政治家の責務」との発言を受けて、それはつまり「専門家による警告や、与党議員の3分の1もの反対を押し切って決めることを指すのか」と問うた。

フランスの中道右派の新聞、ル・フィガロ(オンライン)は、専門家の知見と民意に反する尚早で危険な決定――この決定は首相と、大飯原発に関係する地方自治体の政治家、経産省下の原子力安全保安院だけで決めた、と断じた。

もう1つの批判の対象は、安全対策が十分ではない点だ。

南ドイツ新聞は「大飯原発の標高は福島原発より数メートル高いが、津波の防護壁はない。付近では1026年に巨大津波が記録されている」と伝えた。

フランスの週刊誌ル・ポワン(Le Point、オンライン)は6月18日、次のように解説した。「日本政府は『新しい安全対策は3年以内に講じる予定』として、安全確保なしで見切り発車した」。

3つ目のポイントは政府や関連する地方自治体が電力業界の圧力に屈したことだ。

ドイツの経済紙 ハンデルスブラット(Handelsblatt)や週刊誌フォークスは、「大阪市は、電力業界や政府から経済への悪影響を警告され、抵抗をあきらめざるをえなかった」と伝えた。前出のル・フィガロは6月16日、「日本政府は『夏のピーク需要に対応するため原子力発電所が必要』と説明するが、本音は日本の経済を守るため」と述べた。

一風、変わったところでは、ドイツの週刊誌シュテァン(Stern)がある。同誌は再生可能エネルギー開発が急速に進み、供給の一端を担いつつあることを示唆した。「再生可能エネルギー特別措置法』が施行された1日に、京都ほか複数の自治体でメガソーラーが運転を開始し、年内に2500メガワット――中規模の原発2基分――の供給を計画していることを報じた。

 

米国

7月1日のウォールストリートジャーナルは、日本の原発再稼働とそれに伴うデモの様子を詳報した――「電力不足と市民の抗議の間に揺れるノダの決断」に対し、推定10万人が反対デモに参加した。ワシントンポストは、時を同じくして国会の事故調査委員会が発表した報告書と絡め、「『人災』という批判の中での再稼働」と報道した。リベラルな論調で知られるニューヨークタイムズは、グリーンピース・ジャパンの佐藤潤一事務局長の「民意を無視した準備不足の再開」というコメントを紹介した。

興味を引いたのはワシントンポストが7月5日に掲載した論説だ。同紙は事故調査委員会の報告書を検討し、「フクシマの事故の原因はヒューマンエラーだったことが明らかになった」とし、『原発そのものが危険』と結論付けるべきではない、と指摘した。同紙は温暖化問題を重視し、どちらかと言えば原発肯定の立場をとっている。さらに日本政府と東電の馴れ合い体質を取り上げた。「原発は、政府と企業が一体となって厳格な枠組みを作り、運営することが必要だ。そのために公共への情報開示が必須となる。だが、日本はどちらも怠ってきた」と批判した。「我々はスリーマイルやチェルノブイリから学んだ。だが、残念なことに日本はそうではなかった」と断罪した。

米国では反原発の動きは目立たない。福島原発の事故後にも、大規模な反原発運動は起こらなかった。スリーマイル島事故を経験していることを考えると意外なことだ。CNNはその要因の一つとして、「米国の関係機関はメリットもリスクも含めて、あらゆる情報を国民に開示している。市民の多くが高い原子力リテラシーを持っている」点を挙げた。

最後に、中国とドイツの市民がSNSに書き込んだコメントを紹介する。「小さな島国で、しかも頻繁に地震があるのに、なぜこんなに多くの原発を建設したのか?」(微博)、「日本政府は新しい法律を作ったらしい。地震と津波を禁止すると」(シュピーゲル)。

 

 

 

 

 

7月1日に政府・関西電力が足早に再稼働を進めた大飯原発3号機。
この大飯原発だが、じつはいくつかの活断層の上にある可能性が高いことをご存じだろうか。
しかも、この活断層に関する資料を「紛失した」として、重要な会議にも出していないというのだ。

首相官邸前デモなどを積極的に報道している報道ステーションによるスクープである。

 

音楽家の坂本龍一さんが自信のTwitterアカウントから現在連日首相官邸前で行われている原発再稼働に抗議したデモ行動に参加する意思を発言した。

坂本龍一さん、原発再稼働反対首相官邸前行動に参加表明

坂本龍一さん、原発再稼働反対首相官邸前行動に参加表明

きっかけは他のTwitterユーザーからの

「首相官邸前での「原発再稼働反対」に加わってくれませんか。唐突ですみませんが。すでに四千人もの人が来るようになりましたが、教授にいらして頂ければ、さらに人数が増えると思います。」

という呼びかけ。

これに坂本さんは、

「行きます!」

と返信。さらに他のユーザーからの

「まじか?」

の問いかけに

「日本に帰ったら絶対行くよ!」

と答えた。


映画音楽の制作などで7月までは帰国できない坂本龍一氏は、7月7日・8日に幕張メッセ国際展示場で開催される脱原発のためのイベント「NO NUKES 2012」に出演する。
他にもアジアンカンフージェネレーション、アナログフィッシュ、小山田圭吾、トータス松本、元ちとせ、などメジャーなアーティストが多数参加することから、多くの層が原発問題に関心を持つためのきっかけになってほしい。

 

先日お伝えした関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の敷地の地下にある断層が活動する可能性を専門家が指摘したとう報道。
これを受け経済産業省原子力安全・保安院がとんでもないことを言っている。

断層の活動の可能性を指摘したのは東洋大学や名古屋大学の専門家だが、まったく地形学の知識のない経済産業省原子力安全・保安院が「断層の上にある地層は変形しておらず、活動性はない」と否定したのである。

森山善範原子力災害対策監

森山善範原子力災害対策監


6月8日の記者会見でこのとんでもない発言をしたのは右の写真の森山善範・原子力災害対策監である。

→ 大飯原発地下の断層、保安院が活動の可能性否定 / 読売新聞

 

子供たちが大好きなアンパンマンの作者であるやなせたかしさんが自身のホームページ「ANPANMAN SHOP」の6月のごあいさつで「放射能汚染」「地下核爆発実験」など人間の愚かな行為についてコメントしている。

人間なんてアホだから
殺人兵器つくったり
放射能汚染を平気でやり
地震の原因になる
地下核爆発の実験したり
何もかもメチャクチャにして
いばってる
なんということだ
この宇宙の
微妙なバランスを
くずしてしまって
いいのか

※ホームページより抜粋

その真っすぐな言葉が胸を締め付ける。

こちらの「やなせたかしのアンパンマンショップ」のホームページからご覧いただけます。

 

Bad Behavior has blocked 34339 access attempts in the last 7 days.