神奈川県川崎市にある東芝原子力技術研究所の臨界実験用原子炉の稼働をめぐる問題について、
A氏と、東芝本社原子力事業部の部課長級の方とのやりとりである。
東芝原子力技術研究所 臨界実験用原子炉再稼働のニュース詳細はこちら
——以下転載————————————————————————————————
私(A氏)も、Twitterで発信していましたが、本日午後東芝本社の総合案内に電話かけたところ、原子力事業部の部課長級の方が対応し、約30分ほど話しました。以下、やりとりの簡単なまとめです。1回目は4時ごろでその時は担当者がいない、また電話をとの対応。5時頃再度電話したところ、つながりました。
東芝の原子炉稼働は新たな原子力事業の開発のためのものだと思います。報道されているように、あのスリーマイル事故で30年間新規原子炉建設をしなかった米国の新たな原発建設に東芝が参入します。
以下、夕方東芝原子力事業部のかたとのやりとりです。
「福島は収束、原子力開発は進める」「国内で原発ができない以上輸出は企業として当然」・・・唖然。
私=私、T=東芝
①川崎市にある実験炉を稼働させるというがどういうことか。
対応者の名前を聞いたところ―ツイッタ―とかで個人名をだされるのは困るので、個人名は出していない。
私:どういう名称の部署か。
T:原子力事業部。本社にある。
私:役職は。部長とか課長のクラスか。
T:そうです。
私:実験炉稼働をなぜ今するのか。福島第1原発が収束もしていない。
T:我々のは原発ではない。研究用の実験炉。従来は川崎市に報告だけしていたが、今回は事故の件もあり、川崎市の方から、プレスリリースすると話があった。それにしたがったまで。今までも報告はしていたが、こういうような対応はなかった。稼働するといっても、使うときに動かし、終わればとめておく。いつも動いているわけではない。実験炉なので、200Wくらい。通常は0.5wくらい。核反応は起こすが、臨界はしない。熱も出ない。電気が切れれば止まる。文科省の管轄で、検査も済んでいて安全は確保されている。
市民から問い合わせがあればこういうように説明させていただく。従来、川崎市役所の方、市議の方も見に来ている。3.11以降も見に来られた。
私:実験というのは原発開発のためなのではないか。
T:それもふくめて以前から計画されたもの。開発のためだ。
私:いま福島が収束していない中で原発開発のための実験炉を動かすのは、市民のコンセンサスを得られるものではない。
T:収束してない?すでに政府はIAEAにSTEP2まで来たという報告書をあげている。温度も下がっている。
私:収束なんてしてないでしょう。原因究明もされていない。炉の中がどうなっているかもわからないし、第一近づけない。毎日何億ベクレルもの放射性物質が放出されている。これで収束しているのか。冷温停止とは閉じられた状態で言うこと。
T:・・・。冷温停止という考えはいまはしない。温度は測れているし、掌握している。放射能の状況は東電さんの問題。市民の方が不安を持たれているというのは承知している。しかし、開発までするなということではない。
A:収束も冷温停止もしない中で原子力開発そのものを進めるのはおかしい。中がどうなっているかは誰も分からない。
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