無病息災願い「どんど焼き」 福島で小正月の体験会
福島民友 2012.1.10
「どんど焼き」で餅を焼く子どもたち
年中行事に親しんでもらおうと福島市佐原の民家園で9日、小正月の体験会が開かれ、「どんど焼き」や「団子さし」などを楽しむ家族連れでにぎわった。
「どんど焼き」では、参加者が各家庭から持ち寄ったしめ縄や松飾り、お札や書き初めなどをたき上げ、一年の無病息災や家内安全、習字の上達を願った。子どもたちは、火の周りで餅を焼き、あつあつの餅をおいしそうに頬張っていた。
「団子さし」では、参加者がつきたての紅白の餅を手で丸めて団子にし、ミズキやヤナギ、クワの木に挿した。厳しい冷え込みの中、参加した子どもたちは父母に教わりながら次々と団子を挿し、年中行事に親しんでいた。
築300年近くになるという古民家「奈良輪家」では、民家園のつどいの太田隆夫会長が、囲炉裏を囲みながら子どもたちに「小正月」の習わしについて解説、昔話を読んで聞かせた。太田さんは「14日の夕方から15日にかけてを小正月と呼んだ。『団子さし』は、本当は『餅花』と言う」などと話した。参加者は、古民家の風情を味わいながら、太田さんの話に耳を傾けた。
(2012年1月10日 福島民友トピックス)
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