給食食材40ベクレル 噛み付く厚労省と弱腰文科省 迷惑するのは子ども
12月 7th, 2011 | Posted by in 1 子供たちを守ろう | 1 放射能汚染 | 1 汚染の拡散 | 1 測定 | 1 給食 | 3 利権・推進派・御用学者 | 3 官僚 | 3 政府の方針と対応 | 3 隠蔽・情報操作と圧力先日、文科省が給食の食材の目安を40ベクレルと通知した件をめぐり、混乱が続いている。
この数値自体については様々な意見があり、給食に40は高すぎというのが大方の捕らえ方だと思う。
しかし、現在国の暫定基準は500ベクレルというとんでもなく高い数値のうえ、ろくに検査もしていないくせに500ベクレル以上のものは市場に出回っていないとされており、給食を提供する自治体ではそれを理由に独自の検査体制をとっていないところの方が多い。
検査をしていないので、市場に500ベクレル以上のものが出回っていればそれもスルーで使われてしまう。
市場には500ベクレル超はいくらでも出回っており、最近では米、キノコ、牛肉など次々と見つかっているのが現状だ。
神奈川などで実際に500超の牛肉が生徒に供されていたことは記憶に新しい。
今のままでは給食からの内部被爆は積もるばかりだ。
40ベクレルという給食独自の基準があれば、少なくとも全校で検査をしないわけにはいくまい。これだけでも大きな前進だ。そして、もちろん40以上の高度汚染された食材は弾くことができる。
文科省はそうした学校独自基準を作りたかったようだが、これに猛烈に噛み付いているのが厚労省だ。
基準値作りは厚労省の縄張りなので口を挟むなと言いたいのか?
だったら、さっさと暫定でない基準を出せばよい。
来年の4月までかかるとは、なんと言う怠慢、無能だろう。あるいは高度汚染食品を少しでも多く消費させてしまおうという故意だろうか?いずれにしてもろくなものではない。
厚労省の愚かな主張に文科省は黙ってつぶされるのか?
役人たちのくだらない縄張り争いのとばっちりで、子供たちが被曝し続けるという我慢ならない現実を、
変えたいと強く思う。
nanohana記
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日経新聞 2011.12.6
給食の食材「40ベクレル以下は判断の参考」 文科相が説明修正
文部科学省が学校給食の食材に含まれる放射性セシウムを巡って示した「1キログラムあたり40ベクレル以下」の数値について、中川正春文科相は6日の閣議後の記者会見で、「食材についての法的な規制値ではないが、新しい規制値が示されるまで各自治体が判断の目安の参考にしてもらえれば有り難い」と述べた。同省は1日、「検査機器の選定の目安で、給食の基準ではない」と再通知したばかり。再三の修正ととられかねない釈明の連続で、教育現場の混乱は必至だ。
中川文科相は、40ベクレル以下が機器選定と食材使用時の判断の両方の目安と説明。自治体の間に混乱が広がったことについては「運用は各自治体の判断になるが、そこが十分説明できなかったというか、受け止めに混乱があった。法的な基準値ではないとしっかり申し上げねばならなかった」と釈明した。
一方、小宮山洋子厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で「食品の基準は新しい基準を検討している。事前に相談があってしかるべきだった」として、文科省から事前相談がなかったことを批判。そのうえで「食品の規制値のように受け取り、これ以上の食品は食べさせてはいけないと混乱しないように文科省と調整を続けたい」と話した。
発端は11月30日に東日本の17都県教育委員会に同省が出した通知。検査機器の購入費補助の条件を示した文書で、機器の検出限界が1キログラムあたり40ベクレル以下と指定し、検査時の対応で40ベクレル超の食品は献立から外すことなどを例示していた。
これを受け森裕子副大臣は1日の会見で、使用する食材の目安を示したと説明。しかし同省の担当課は同日夜に「給食の基準を設定したものではない」とする通知を全都道府県教委に出し、中川文科相も翌日の会見で同様の見解を示していた。
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