チェルノブイリ原発事故:健康影響論文、翻訳に着手 常総生協組合員の女性19人 /茨城
12月 27th, 2011 | Posted by in 1 体への影響と防御 | 1 子供たちを守ろう | 1 広島・長崎・チェルノブイリ 他2011.12.27
◇過少評価の現状に憤り
常総生協(本部・守谷市)は26日、チェルノブイリ原発事故による健康への影響を解析したドイツの医師による英語論文の翻訳作業を始めた。組合員の主婦ら女性19人が手分けして65ページの原文に取り組む。東京電力福島第1原発事故による放射性物質汚染の影響を考える参考資料として、年明けの勉強会のテキストにする。
組合員有志が9月に発足した「脱原発とくらし見直し委員会」(42人)に村井和美理事長が呼び掛けたところ、「みんなでやるしかない」と守谷、つくば、千葉県柏市などの子育て中の母親を含む女性19人が手を挙げた。元英語教師もいるが、大半は普通の主婦。英和辞典と首っ引きで訳し、正確を期すため放射線医学の専門家に監修を依頼する。
論文は「核戦争防止国際医師会議」(IPPNW)ドイツ支部が今年4月発表した「チェルノブイリによる健康影響-原発事故から25年」。雑誌「科学」(岩波書店)11月号で崎山比早子氏が掲載した論文で、原発事故処理者ががんだけでなく、消化器、内分泌系をはじめさまざまな病気にかかる率が年ごとに高まっているデータなどを詳述していると紹介したことに着目。「日本では健康の影響が過少評価されている。原典に当たって勉強するしかない」(大石光伸副理事長)とウェブサイトから原文を入手した。
村井理事長は「母親たちは必死。翻訳をやったことが無くてもスイッチを入れるのは自分のハート。以心伝心で一緒に動いている」と話す。【安味伸一】
You can follow any responses to this entry through the You can leave a response, or trackback.