この小田嶋隆さんという人のコラム好きです。
まだ、津波や原発の爆発の映像が網膜に焼き付いて毎日うなされてた頃、4月のはじめの文ですが、あのころから、問題は何も解決してないし、何かが良い方に行ってるわけでもないなとつくづく感じる内容です。
“「風評」が「科学的でない」と、いくら吠えたところでどうにもならない。「評価」というのは、多かれ少なかれ、感覚的なものだからだ。その感覚の 根本が放射線に汚染されてしまった以上、影響をくつがえすのは容易なことではない。半減期がどれほど先になるのか、見当もつかない。
復興の物語が、単純なストーリーを紡ぐことができないのは、この度の災害が、単純な自然災害である以上に、文明史的な敗北だからだ。
われわれは、ゼロからではなく、マイナスから出発しなければならない。”
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