高橋洋一(嘉悦大学教授)
《 『数学を知らずに経済を語るな!』より 》
「経済は数学が分かっていないと分からない」― 理学部数学科・経済学部経済学科出身のエコノミスト高橋洋一氏が、からっきし数学的思考が弱い編集者S君と出会い、なぜみんなが政府や官僚に騙されてしまうのかを思い至って、ともに「経済と数学の教室」をひらいた。
高橋教授とS君とのやり取りから、経済・社会事象のほんとうの読み方を示していく。
(続きを読む…)
高橋洋一(嘉悦大学教授)
《 『数学を知らずに経済を語るな!』より 》
「経済は数学が分かっていないと分からない」― 理学部数学科・経済学部経済学科出身のエコノミスト高橋洋一氏が、からっきし数学的思考が弱い編集者S君と出会い、なぜみんなが政府や官僚に騙されてしまうのかを思い至って、ともに「経済と数学の教室」をひらいた。
高橋教授とS君とのやり取りから、経済・社会事象のほんとうの読み方を示していく。
放射線被曝から子どもを守る会 2012.1.25
私は地元乳製品メーカーに平成16年入社、以降は昨年の5月末まで牛乳並びにチーズの製造を7年間担当していました。県の基幹産業の一部を担い、地元観光地の最前線で勤務する事は自分の誇りでもありました。
しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災発生当時、村井宮城県知事は当初モニタリングポストの故障を原因に放射線物質の測定を行わないままに食品の安全宣言を表明しました。私は県境の福島県各市町村で相次ぐ出荷制限や、加工前原乳の使用禁止を目の当たりにして、安全なのかも分からない乳製品を消費者に供給する事は不可能と判断、過去に起きた旧ソ連チェルノブイリ原子力発電所事故同様、もしくはそれ以上の惨状が予想された事から、断腸の思いではありましたが、自らが加害者側になってしまわない為にも辞職、退社という道を選びました。
そして今、まさに乳製品の存在自体を根底から揺るがしかねない問題が発生しつつあるのです。
(続きを読む…)
2011.10.24
…………中学1年の子の、夏休みの課題「生活作文」を書き起こしました…………
私が「原発は必要かどうか」調べようと思ったきっかけは、東日本大震災の直後に起こった「福島第一原子力発電所」の事故です。
あの事故以来、野菜や肉、稲ワラなどから放射性セシウムが検出されたり、次々に原発の事故があったりと、いろいろ問題が起こってきました。
なので私は「原発は本当にいるのか」「あっても問題ばかり起こす発電方法なのではないか」と考えるようになりました。
(続きを読む…)
英語メディアが伝える「JAPAN」なニュースをご紹介するこのコラム、今週は日本の食べ物 の安全性についてです。放射能汚染のリスクについて、私が信頼する2人の特派員が、かなり異なる視点から書いていました。対照的な記事が2つ揃って初めて 全体の輪郭が整ったと言えるもので、それが放射能リスクを考える際の難しさを改めて示していました。(gooニュース 加藤祐子)
今年1月になって、私がよく読む2つの英語新聞に、福島県の農産物について対照的な記事が載りました。実は安全なのに危険性を強調する声が大きす ぎて信じてもらえないという切り口の記事と、安全だと言われているが到底信じられないという切り口の記事です。英紙『フィナンシャル・タイムズ』と米紙 『ニューヨーク・タイムズ』の、しかも日本に詳しくバランスがとれていると信頼してきた東京特派員2人の記事なだけに、その対比がこの問題の難しさを表し ていると思いました。どちらも正しく、両方の論を見ないと全体が判断できない。そのことが浮き彫りになった気がします。
(続きを読む…)
exiteニュース エキレビ! 2012.1.25
岩波書店『科学』2012年1月号・特集「リスクの語られ方」
「正しく怖がる」なんてことが言われる。原発事故の放射線リスクを正しく知って正しく怖がりましょう、と。
でも、この表現は問題だという指摘がある。
岩波書店の「リスク・コミュニケーションのあり方」で吉川肇子は、次のように記す。
“問 題になるのは、(放射線)リスクについて、人々が合意しないのは、適切な科学的知識を欠いているからであるという「欠如モデル(deficit model)」が含意されているからである。「正しい」とか「正確な」という表現は、あたかもこの問題に対して合意された正解があるように錯覚させる。”
ところが、まあ、現状で正解が得られているとはいいがたい。情報を集め、議論を積み重ねていくしかないのだが、“情報の正しさに固執することは、情報提供を萎縮させることにつながっている”。
また「風評被害」や「パニック」という言葉が乱用されることにも疑問を呈する。
風評被害があるので気をつけましょう、パニックにならないように冷静に行動しましょう。そういったメッセージを発する側は、冷静なのだろうか?
“市民の行動を懸念する行政担当こそ、合理的かつ冷静に行動していたかどうかも疑わしい”。
風評やパニックが本当にあったのかどうか、情報元を明らかにできないものが多いと述べ、具体例が示される。
たしかに、ツイッターなどでも、風評被害だとツイートされても、風評」そのものがウワサでしかなく、メタ風評になってる例をよくみかけた。
危機的状況で問われるのはリーダーのコミュニケーション力であるにもかかわらず、“一 般の人々に責任を押しつけるような否定的な言葉で状況を語ることは不適切であり、その悪影響は計り知れない。本当に「パニック」や「風評被害」が起こって いるとしたら(筆者はそう考えていないが)、それを引き起こしているのは、それらの言葉を使うまさにその人である。エリート・パニックの分類に立ち返るな らば、「エリートがパニックを引き起こす」事例ということができよう”。
(続きを読む…)
東スポ 『ニュースのフリマ!!』 2012.1.19
強烈な例え話を聞いた。
「きつい言葉だが、現在の日本は核戦争後の世界と言っていい。セシウムで広島型原爆170発分と言われるセシウムが福島第1原発から環境に放出された。土壌、水、空気、食べ物。日本全体が核戦争の後のように汚染されている」
「もし年間20ミリシーベルトまでは避難させないことになれば、世界標準では革命が起こる」
いずれも、元ブルガリア原子力安全庁長官ゲオルギ・カスチエフ氏が先週、衆議院第二議員会館で開かれたストレステストに関するセミナーに出席した際の発言である。
プロフィルによるとカスチエフ氏は国立ウィーン自然資源応用生命科学大学の上席研究員。37年にわたり原子力発電所の運転、管理規制等の技術研究に携わり、1997年から2001年まで、安全庁長官の職に就いていた。東工大客員教授を務めたこともあり、現在は欧州の原発に課されているストレステストの評価にかかわる。
「放射線医学から言えることは、電離放射線にさらされると、量が少なくても健康被害が起こる。欧州では、原子力施設関係で働く労働者は年間20ミリシーベルトまで、一般の人は年に1ミリシーベルトまでの被ばくしか認められていない。原子力施設の労働者の被ばく線量を国民全体に適用することはあったはならない」
これがカスチエフ氏の見解。
ストレステストの有効性については日本でも疑問の声が絶えないが、カスチエフ氏に言わせると、欧州のテストも“茶番”のようだ。
「対象施設の範囲が狭い」「時間が短い」「基準がない」「独立性がない」「透明性・公開性がない」
ないないづくしのストレステストで「原発が安全になるわけではない」という。
この記事は 東スポ 『ニュースのフリマ!!』
日本軍事情報センター 所長 神浦元彰 軍事ジャーナリスト 2012.1.17
カテゴリ沖縄問題 出典 沖縄タイムス 1月17日 朝刊
記事の概要
民主党沖縄県連の喜納昌吉代表代行は16日、野田首相と都内のホテルで会談し、米軍普天間飛行場の移設先として名護市辺野古沖を断念し、米軍嘉手納基地への統合を検討するように申し入れた。
喜納氏によると、野田首相は「選択肢のひとつとして考慮の余地がある」として否定せず、一定の理解を示したという。
09年の政権交代以降、民主政権の首相が嘉手納統合案を「選択肢」と言及したのは初めて。
(続きを読む…)
2012.1.19
各国の核物理学者らで作る「核分裂性物質に関する国際パネル」(IPFM)のメンバーら2人が17日、県庁を訪れ、六カ所村の使用済み核燃料再処理工場について、県が国際的な専門家の独立委員会を組織して安全性評価を行うよう三村申吾知事あてに要請した。
パネルは核兵器やプルトニウムなど原料を監視する非営利組織。共同議長で米プリンストン大公共・国際問題教授の核物理学者、フランク・フォンヒッペル氏と米のNGO「資源・安全保障問題研究所」所長のゴードン・トンプソン氏が来日し要請した。
要請書では、日本が使用済み核燃料を再処理している唯一の非核兵器保有国であることや、英国では既に再処理を放棄したことを指摘。「再処理は(費用が)高くつき、不必要で危険」としている。政府にも近く、再処理政策を放棄し、原発敷地内か、むつ市で建設中のような集中的貯蔵施設で、使用済み核燃料を中間貯蔵するよう要請するという。
再処理工場では、完工前の最終試験に当たる高レベル放射性廃棄物ガラス固化体の製造試験がトラブルのため08年に中断。福島第1原発事故後の緊急安全対策を三村知事が了承したことを受け、試験再開の準備作業が今月始まった。2月中にも実際の高レベル放射性廃液を使った試験が始まる見通しで、国際的にも関心が高まっている。【吉田勝】
この記事は
東京新聞 2012.1.1
新しい年が明けました。いつもの年にも増して、深い祈りのこもった元旦です。にぎわう初詣客のニュースを見ながら、数多くの神社仏閣が津波で流された東日本大震災の被災地を想像します▼大きな本堂ごと流されてしまった寺、散乱する墓石、石段だけ残して鳥居も社務所も消えた神社…。被災地でよく見られた光景でした。東北では、七十七の寺院が流失、全壊し、百四十五の神社が全半壊。檀家(だんか)や氏子にも多くの犠牲者が出ました▼地域の復興には欠かせない存在であっても、公的資金の援助は受けられず再建の道程は厳しい。仮設住宅で初めて年を越した人たちにとっては、初詣もできないつらい年明けです▼正月返上で福島第一原発で作業をするという三十五歳の男性の声が、きのうの社会面に載っていました。津波で十人の同級生を亡くした男性は、国道から見える海に向かって手を合わせることが自分の初詣だといいます。政府は早々と「収束宣言」をしましたが、現場を支えているのはこういう人たちです▼経済産業省前では大みそかの夜から、反原発や反貧困を訴える大勢の若者らが歌合戦や年越しカウントダウンで気勢を上げていました。これが彼らの初詣のようです▼今年は辰(たつ)年。<竜の髭(ひげ)を蟻(あり)が狙う>ということわざは、弱者が強者に立ち向かう例えです。小さな声でも集まれば社会を動かせます。
この記事は
東京新聞
THE JOURNAL 2011.12.25
民主党では「税と社会保障の一体改革」についてのPTが、野田総理の不退転の決意のもとに連日激しい議論を続けている。高齢化で伸び続けている社会保障費の伸びを、消費税を5%上げて賄おうとする意図だが、間違っている。私には消費税を上げるために、財務省が描いたシナリオに野田総理がその通りに動いているとしか思えない。
(続きを読む…)
マガジン9 2011.12.28
藤波心●ふじなみ こころ(アイドル)1996年生まれ。兵庫県出身。ジュニアタレントとして活躍中だったが、3・11の東日本大震災 と福島第一原発事故に際し、自身のブログに綴った内容と文章が大きな話題に。炎上騒ぎにもなったが、有名人らにもRTされ年代を超えて広まることに。原発撤廃を訴えて、積極的にデモにも参加。また岩井俊二監督によるドキュメンタリー作品『friends after 3・11』では、監督と共に被災地をたずねている。著書は『間違ってますか? 私だけですか? 14才のココロ 』(徳間書店) オフィシャルブログ「ここっぴーのへそっぴー」
今まで私は反原発運動をやっている人は、考え方が偏った胡散臭い人達だとおもっていました。
テレビニュースに映し出されるヘルメットをかぶって、マスク・サングラスをして、警官隊と衝突する・・・。
なにをそんなに怒ってるの? 経済の発展のためには仕方ない事もあるんじゃない?
このひとたちは国を乱す、社会を乱す、考え方が偏った人たちだな、くらいにしか思っていませんでした。
一方、テレビで活躍する毒舌なコメンテーター達の軽快で痛快なトーク!
「○○さんの言うとおりだなー! 時にはユーモアをはさんだり、おしゃべり上手いー! さすが!」と、私もそういう毒舌コメンテーター達の一ファンだったのです。
ところが・・・
(続きを読む…)
日経ビジネスオンライン
藍原 寛子 【プロフィール】 バックナンバー
2011年12月28日(水)
野田総理は12月16日、原子炉の「冷温停止状態」達成と、事故収束を目指した工程表の「ステップ2」完了を宣言。18日にはこれら完了を踏まえて、来年3月末をメドに避難区域の見直しを図る方針を示した。
しかし福島県内では仮設住宅や民間借り上げ住宅などに9万5000人以上、県外では6万人以上が依然として避難生活を送っており、事故収束への実感は程遠いのが現状だ。
福島県内で暮らす人々は、野田総理の「冷温停止状態」宣言をどのように聞いたのか。今後の課題は何か。福島の現状について県内外に情報発信を続ける3人に話を聞いた。
(続きを読む…)
より 2011.12.24
カナダ医師会の公式雑誌、「カナダ医師会ジャーナル Canadian Medial Association Journal (CMAJ)」はピア・レビューの科学雑誌です。そこに、12月21日付けで、「冷温停止」を宣言した日本政府を厳しく批判する記事が載りました。
曰く、
・日本政府は平気な顔をして嘘をついてきた
・日本政府は住民が十分に健康被害について判断できるような情報を出していない
・日本政府の対応は、チェルノブイリ事故でのソ連政府の対応にはるかに劣る
・一般公衆の年間被曝限度20ミリシーベルトは人倫にもとる、とんでもない基準で、こんなことを自国民に許した政府は過去数十年で世界にいない
と、一言で言えば、「ぼろくそ」の批判です。機会がある毎に日本政府を褒めちぎる某国際機関とは大違い。上記の2点目は、実際IRCPの勧告違反でもあります。
(続きを読む…)
webDICE 骰子の眼 2011.12.24
3月11日の東日本大震災と福島第一原発の事故の後の4月2日アップリンクで緊急公開されたドキュメンタリー『100,000年後の安全』。 フィンランドの高レベル放射性廃棄物を100,000年の間保管する地層処分場「オンカロ」を描き、核のゴミの問題を問いかけた今作の12月23日の DVDリリースにあわせマイケル・マドセン監督が来日。4泊5日という滞在期間の間連日多くのメディアからの取材に応えた。また12月21日にはオーディ トリウム渋谷の上映会に参加し、観客とのQ&Aに参加し、被災地における悲しみや現在の社会の空気に同調するのではなく、もっと根本を見つめなけ ればいけない、と日本の人々に提言した。
(続きを読む…)
産経新聞 2011.10.16
福島県は、今年作付けしたすべての市町村で国の暫定基準値、1キロ当たり500ベクレルを下回ったとして、「安全宣言」を出した。それでもなお、農家の人々は「食べてもらえるだろうか」と不安を隠せないでいる。
幼い子供を抱えるなど、放射能に過敏にならざるを得ない人もいるだろう。強制する意図は毛頭ないが、可能な限り、皆で福島県産の米を食べよう。食べて少しでも被災地を支えたい。
(続きを読む…)
Bad Behavior has blocked 2581 access attempts in the last 7 days.