富山県に流通していた福島産しいたけ原木20420本から、セシウムが検出されました。これらのうち一部は流通先がわからなくなっています。
会津若松産原木から720ベクレル/Kg
喜多方産原木から270ベクレル/Kg
が出ています。
キノコはセシウムを濃縮するので、これらの原木からはそれぞれ2160ベクレル・810ベクレルのシイタケが育つと見込まれます。
しいたけなどキノコ類の原木や菌床用のおがくずなどは2011年8月まで何の規制も無く流通していました。
福島産
3月11日 → 8月11日 規制無く全国に流通
8月12日 → 10月5日 移動自粛
10月6日 → 現在 150ベクレル/Kg以上のもののみ出荷停止
福島以外産
3月11日 → 10月5日 規制無く全国に流通
10月6日 → 現在 150ベクレル/Kg以上のもののみ出荷停止
この間に、汚染された原木が各地に流通しており、各地産のキノコ類に汚染が拡大することが危惧されています。実際これまでに、大阪の生産業者が福島産原木で栽培したしいたけからセシウム41~113ベクレルが検出されたのたのを始め、青森では3790ベクレル/Kgもの強度汚染された福島産原木の流通が確認されています。
福島県は全国一の原木・菌床生産県ですが、同県庁では他県への流通実態を把握しておらず、8月にnanohanaが取材したときには、原木は冬に流 通するのが基本なので、3月~8月の間には流通はないはずとのんきなことを言っていました。
今回の富山への流通時期は昨年3月~5月頃のようで す。
実際にはこのように、この時期にも原木は流通しており、全国での調査が望まれます。
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富山県庁HPより(pdf) 2012.1.6
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