厚労省 食品新基準案 一般100ベクレル 乳幼児食・牛乳50ベクレル 水10ベクレル
12月 21st, 2011 | Posted by in 1 放射能汚染 | 1 汚染の拡散 | 1 食品 | 3 政府の方針と対応食品安全委員会は今年7月には内部被曝と外部被曝合わせて生涯100ミリシーベルトと言っていた。しかし、10月に放射線審議会が年間総被曝量1ミリシーベルトの達成は困難とするや、急遽、外部被曝を切り捨て、内部被曝のみで生涯100ミリシーベルトに変更する。これはとてもご都合主義な決定だった。
今回の厚労省の新基準案はこの食品安全委員会の答申をふまえ、その”枠”いっぱいいっぱいまで”生かした”もので、経済側へは100%配慮、安全側へは無配慮という厚労省らしい作りになっている。
人の健康に合わせて基準を作るのではなく、現実の汚染度と照らしてNGな食品をできるだけ出さないということに主眼を置いた基準作りだ。
水からセシウムはほとんど検出されないので、10ベクレルでも大丈夫と踏んだのだろう。
牛乳や粉ミルクなどからは10ベクレルを大きく超えるものが出ているので、50とした。
野菜や肉などはそれでも追いつかないので、100ベクレルまでOKという基準だ。
この新基準ができれば、全国で放射能食品はもう市民権を与えられて普通に流通するようになるのだろう。
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日経新聞 2011.12.21
放射性物質の規制値、乳児食品50ベクレルに厳格化 厚労省案
食品に含まれる放射性セシウムの規制値について、厚生労働省は20日、新たに設ける「乳児用食品」と牛乳の上限を1キログラム当たり50ベクレルとする案をまとめた。肉や穀類、野菜類の「一般食品」は同100ベクレル。日常的に多く使用する「飲料水」は最も低い同10ベクレルとする。今年3月に策定した現行の暫定規制値に比べ5分の1以下に厳しくする。
22日に開く薬事・食品衛生審議会の放射性物質対策部会で提案。了承されれば文部科学省の放射線審議会に諮問し、来年4月に新たな規制値として施行する予定。ただ混乱を避けるため、コメなど一部食品は適用まで一定の猶予期間を設ける方針。
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