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小出裕章が批判、食品安全委員会の答申「食べ物からの内部被曝は生涯100mSv。外部被ばく入れず

10月 29th, 2011 | Posted by nanohana in 1 体への影響と防御 | 1 食品 | 3 政府の方針と対応 | 5 オピニオン

2011年10月27日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」
(文字起こし ブログ ざまあみやがれい ! 阿修羅掲示板より転載 2011.10,28)

千葉「えーでは早速ですが。こちらから参ります。内閣府の食品安全委員会が、食品、たべものから被曝の量で健康に影響が出るのは一生涯の累積線量、積み重なった線量で、おおよそ100ミリシーベルト以上(※以内の間違いか?)が目安との最終結果をまとめて、えー今日厚生労働省に答申をしております。でこの数字には外部被ばく、つまりたべもの以外の体の外側から受ける放射線の量は入っていないですけれども。この数字、小出先生どう思われますか?」

小出「不思議ですねえ。どうしてそういう結論が出てきたのか、私にはさっぱりわかりません。えー、もともと人間が被曝をしてどういう影響が出るかというのは、えー……広島長崎の原爆被害者の方々が一番まあ大量のデーターを提供してくださって、来ました。それでその人達の被曝のあり方というのは、むしろ外部被ばくという形で、原爆が爆発したときに、えー…、ひば、外からの放射線で被爆をしたというのが主要な被曝減になっているのですが。それをずうっと長い間調べてきたところ、もともとはその、どんな被害が出るかわからなかったのですが。1シーベルトも浴びてるとなんかおかしい被害が出てくる、500ミリシーベルトでも被害が出ている。400でも300でも出ている。100でもやはり被害がでていると言って、どんどんどんどん低い被曝量でも。えー、癌との相関がみえてくるようになってきたという歴史を辿りました。えーすでにですから、外部被ばくだけで100ミリシーベルト被爆すれば癌などの影響が出るということはもう歴然とわかっている、わけですし。これからもっと低い被曝量でも当然そういう影響がみえてくるだろうというのが現在の学問の到達点、なわけです。ですから内部被曝だけで100ミリシーベルトというのは一体どうやってそういう数字を出してくるのか、私には理解ができません」

千葉「んー。これ食品安全委員会のワーキンググループは今年の7月にですね」

小出「はい」

千葉「外部被曝と内部被曝をあわせて、障害で100ミリシーベルトとしていたんですけれども。」

小出「はい」

千葉「これは、外部被曝だけで100ミリということになったということは、かなり甘くなったってことなんですよねえ」

小出「そうです。そうですね。はい」

千葉「えーで、今回の答申では食品安全委員会は、体の外から放射線を受ける可能性は著しく高まらないと仮定をしてるんですけども。今福島の原発事故が起きてセシウムが大問題になってるのに、この仮定ってのはおかしいですよねえ」

小出「おかしいですねえ。えー、福島……の人たちは今1年間に20ミリシーベルト以上の被曝をしてしまう、外部被ばくですけれども、そういうところは強制避難をさせられていますが。19.9ミリシーベルトで済むならもうそこに住んでもいいと言われてるわけですから。もう1年のうちに20ミリシーベルト近く被曝をしてしまう人たちが、実際にいるのですね。えーそういう人達をそうやって考えているのですか。私にはよく分かりません」

千葉「んー。これすいません。小出先生これすごく難しい質問をしてしまうかもしれませんが」

小出「はい」

千葉「まあ今回……その、食べ物から被曝の量で一生涯の咳線量でおよそ100ミリシーベルト以上というふうに、えー食品安全委員会は出したんですが」

小出「はい」

千葉「小出先生としてはですねえ。」

小出「はい」

千葉「食べ物から受ける被曝の量っていうのは一生涯でどれくらいで抑えるべきだと思われますか?」

小出「えー被曝というのはどんなに少ない被曝でも危険があると思わなければいけませんので。どこまでなら安全とかですね、どこまでなら大丈夫というような言い方はまずは、私はしたくありません。ただし社会的にどこかで線を引かなければいけないということは、やはりあるだろうと思います。それでこれまで日本という国では、1年間に1ミリシーベルト以上の被曝を許さないという、ことが法律だった、のです。それは内部被曝も外部被曝も合わせて、1年間に1ミリシーベルトです。ですから100歳まで生きたとしても、マックスで100ミリシーベルトなんですね。それが、100歳まで生きるっていう人はまずいないわけですから、えー、本当ならば70ミリシーベルト、80ミリシーベルト、全部合わせてもですね、それ以下にするというのが日本の法律であったはずなんですね。それがなんかいきなり食品安全委員会は、内部被曝だけで100ミリまではいいというようなことを言い出しているわけですから。まともな考え方ではないと私は思います。」

千葉「はい」

近藤「あの先生、あの、」

小出「はい」

近藤「今回はこの、生涯で100ミリシーベルトという基準なんですけれども」

小出「そうですね」

近藤「これまで年間というのが多かったと思うんですけれども」

小出「そうです。」

近藤「生涯ですと、どの時期で浴びるかで影響が変わってくるかと思うんですが。そのあたりはいかがでしょうか」

小出「そうですね。ですから例えば食品安全委員会の言い分をですね、そのまま入れてしまえば、今年100ミリシーベルト浴びせても、来年以降食べ物からゼロにすればそれでいいということになってしまう、わけですね」

千葉「んーーーーーーーーーーーー! そうですねえ!!!」

小出「実に身勝手な運用にされてしまうはずですし。まあ今さえ乗り切ればいいというように思ってるのかもしれませんが。また次にじゃあ事故が起きたら、一体それ以降の被曝はどうするのかなと、私は心配になります」

近藤「特に子どもさんがいるというところが、やっぱり心配ですよねえ」

小出「はい。あのー、お子さんを持ってる人たちはますます心配になってしまうと思います」

千葉「んー。いやあ、決め方自体にやっぱ問題があるんですねえ」

小出「はい」

千葉「えーそしたら次なんですけれども。こんなニュースも入ってまして。甲状腺の被曝を抑えるためのヨウ素材という薬についてなんですが」

小出「はい」

千葉「福島原発の事故が起きた次の日に原子力安全委員会が、被ばくしている住民の方に飲ませたほうがいいと政府に助言していたのに、政府はそんな助言しらんということで、自治体に指示を出さないで、結果的にヨウ素剤を飲む音ができなかったというお粗末な出来事が合ったということが分かりました。」

=====(文字おこし、続く)

阿修羅掲示板

 

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