衆院選のマスコミ世論調査では自民党が単独過半数の勢いだそうだ。
民主党には期待した分、裏切られた気持ちが大きいし、実際マニフェストをふみにじるなど支持者への裏切りとしか言えない行動は許し難い。
しかし、だからといって民主よりも自民党や維新の会がよりよいという根拠は何もない。
(その他の政党はどのみち与党には絡むこともできそうもないのでとりあえず論外としておく)
特に、自民の安倍総裁が国防軍や改憲だの言ってる点と、そして維新の石原党首が中国との戦争をする覚悟があると発言している点、これらの発言はけして見逃すことはできないな。
彼らはいったい何がしたいのか?
何のために、日本が戦争をするために超えなければいけないハードルを下げようとしているのか?
単純に考えれば、戦争を始める準備だと言うことになる。
民主への怒りにまかせて、こんな阿呆どもに国を任せてよいのか・・・?
思えば今回の衆議院選ほど欲求不満をかき立てる選挙もない。
選びたい人がどこにもいないではないか・・・
3.11の震災とそれに続く原発事故は、間違いなく日本の歴史の曲がり角となった。
私たちは人生を振り返らざるを得なかったし、これまで日本が歩んできた”発展”の道がほんとにそれでよかったのか、考える機会となった。
結果として、もう二度と3.11以前の地点に私たちは戻ることはできないと思う。
そういう歴史の転換点を日本は迎え、そして超えた。
それは戦後の日本が、二度と戦前の日本には戻れないというのと同じような感じだと思う。
しかし、国会の中にいる多くの人たちはどうだろう?
いまだにどうにかして”それ以前”の日本にもどそうと悪あがきしているような輩ばかりだ。
もちろん歴史の圧力には、そんな悪あがきは通用しないので、
徐々に彼らは淘汰されてゆく。
これはもう、そういうことになっている。
nanohanaはそれには自信がある。
だから以外と楽観的である。
しかし、それまでの間、どうにも欲求不満が収まらないような現象がしばらく続くのだろう。
そんな一つが今回の衆議院選だ。
投票結果次第で政権に絡みそうなのは自民党、民主党、維新の会。彼らはどこをとっても3.11以降のビジョンが構築できていない。いや、”以降のビジョン”、つまり新しい日本のビジョンということがそもそも視野にすら入っていない。
だから、3.11以降の国民の思いをこれらの政党は全くくみ取ることはできない。
では未来の党はどうか?
唯一彼らは新しい日本の方向に向いているような感じを演出している。
彼らの中には立派な信念を貫いて、そこにいる人も何人かはいると思う。
しかし、大方は泥船になった民主党から我先に逃げ出した人たちだ。
人間として一番信用のならない人たちの集まりだと思う。
まだ泥船民主にのこり、とともに沈みゆく人たちの方が信頼に足る気がする。
いずれにしろ未来の党には日本の未来のビジョンを期待することはできない。
そう思うと、ほんとうに入れたい人が見あたらないというのが今の状況だ。
山本太郎が”今はひとり”といってるのがその通りの状況だ。
しかし”今は”ひとりでも、そこには大きな可能性を感じているからこそ、
”今は”といったのだろう。
さすがだな、と思う。
今回の衆議院選は最低だ。
どこが勝っても日本はぐちゃぐちゃだろう。
けれども、このぐちゃぐちゃは必要なぐちゃぐちゃだと思う。
泥沼の中から蓮の花は咲く。
ぐちゃぐちゃが最高潮に達し、国民の政治への欲求不満がぱんぱんにはち切れ、
もう他人には任せられないと誰もが感じる瞬間が必ずやってくる。
そのときこそが、日本が本当に生まれ変わるチャンスだ。
山本さんはそのときを予感しながら”今は一人”といっている。
おそらく本当の戦いは来年夏の参議院選になるのだろう。
そのときを楽しみにしよう!
そして、それまではできるだけ国が早くぐちゃぐちゃになるような取り合わせが一番よい政治のバランスということになるのだろう。
そう思うと、なあに、心配することはない。
自民が大勝しようと、あるいはどこが勝とうと、彼らは日本をどん底までまっすぐに連れて行ってくれるだろう。彼らには皆その資質だけは十分だ。
大船に乗ったつもりで日本奈落ツアーに立ち会おうではないか。
崩れてゆくのはこれまでの日本を支配して来た人たちの統治構造、利権システムだ。
これが崩れ去ることなしに新しい日本の再生はあり得ない。
まずは破壊から。
これは創造の常道だよね。
なんだかだんだん日本が楽しくなってきているような気がしてるのは私だけでしょうか?