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【静岡】 子の安全守るために 静岡の市民団体が食品の放射性物質測定再開

12月 19th, 2011 | Posted by nanohana in 1 子供たちを守ろう | 1 測定 | 2 アクション・選挙・住民投票

中日新聞 2011.12.19

チェルノブイリ原発事故以来、母親の思いに応える

チェルノブイリ原発事故(1986年)をきっかけに食品の放射能検査を始め、役目を終えて休止していた静岡市葵区の市民団体「プラムフィールド」 の汚染測定室が、福島第一原発事故を受けて検査を再開した。当時の子どもが親世代になるほどの歳月を経て再び起こった「レベル7」。当初からのメンバーは 「本当は検査なんて必要ない暮らしが理想なのに」との思いを抱えながら、母親や農家など全国からの依頼に向き合っている。 (並木智子)

母乳、井戸水、茶、ジャガイモ…。「検査は1月末までいっぱい。最近は新米が多いかな。何度も依頼する方もいますよ」。「静岡放射能汚染測定室」 代表の馬場利子さん(58)が言う。10年ほどのブランクを置いて再開したのは6月。会費を払った会員から測定依頼を受け付け、現在の会員数は再開当時の 2・5倍以上、220人に膨れあがった。

検出するのはセシウム134と137。料金は会員の種類によって3000~5000円と、民間の検査機関に比べ割安だが、「放射性物質」とひとく くりにせず、「それが母親が知りたいことだから」とそれぞれ小さな数値を丁寧に拾う。検出最小限界は1キログラム当たり3ベクレル。長時間かかるため一日 2検体が限度という。

再開には葛藤もあった。23年前は「(輸入食品より)国内のものを食べる生活になれば」との思いで始めたのに、検査結果によっては、福島や静岡の ものを食べないというデータを与えることにもなりうる。だが、「子どもの安全を守るために、知りたい人と情報を共有する」と母親としての純粋な思いを貫い た。

「こんな日が来るなんて何のためにやってきたのかショック。でもパニックにならず、起こっていることをちゃんと見ないといけない」と馬場さん。結 果は原則公開。幸い、検査で高い数値が出ることはほとんどないといい、会員からは「安心した」との声が多い。セシウムが若干検出されても実際に口にする量 や時間の経過で軽減することなどを伝え、冷静な対応を訴えている。

測定室ができたのは、チェルノブイリ事故の2年後。乾燥パスタなど輸入食品の安全性を知るために浜松市内で始めた。約10年間続けたがセシウムが検出されなくなり、2000年に活動を休止していた。

「測る必要のないことがいい世界ですよね」とは思うが、放射性物質と食の関係を長期的に見届けるため、向こう3年は測定を続けるつもりだ。

問い合わせは同測定室=電054(209)2021=へ。

 

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