NHK 2011.12.18
東京電力福島第一原子力発電所の事故原因を究明するため、国会に設置された「事故調査委員会」の黒川委員長は、福島県内の「警戒区域」を視察したあと記者会見し、野田総理大臣が原発事故の収束を宣言したことについて、「納得がいかない」と批判しました。
政府と独立した形で国会に設置された「事故調査委員会」の委員らは19日、福島市で委員会の初会合を開くのを前に、18日、東京電力福島第一原発や住民の立ち入りが禁じられている「警戒区域」を視察しました。このあと記者会見した黒川委員長は、「警戒区域」の様子について、「音も声も聞こえず、悲惨で、空虚で、不思議な感じがする。住めなくなった人の気持ちや仕事がどうなったのかを考えなければいけない」と述べました。そのうえで、黒川氏は、野田総理大臣が原発事故の収束を宣言したことについて、「納得がいかない。そういうことを正当化できる根拠があるのか。国民の受け止め方とギャップがある。これからが長い復旧への第一歩なのではないか」と述べ、野田総理大臣の対応を批判しました。
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