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【あらすじ】2011年12月8日、群馬大学当局から訓告を受けた早川教授の記者会見は、教室の使用を取り消され、2時間の年休を取って研究室で行おうとするも、学部長の妨害工作が続いた。小池学部長と背後に戸澤事務長の布陣です。
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togetter 2011・12・8
記者会見書き起こし
本日行われた早川先生の群馬大学での記者会見を聞き起こしました。人を救えなかった雲仙普賢岳の苦い経験から、学者として人を死なせないことを目的に行動してきた人間早川先生のアツい会見でした。是非ご一読ください。
また本件に関して学問の自由という観点でこちらのまとめを作成しています。宜しければこちらもご参照ください。
http://togetter.com/li/224812
by tautautau1976
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まとめ
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早川氏「雲仙岳の惨事はあれからずいぶん考えて行動に動かしている。それが私を動かしている。20年前は行政もマスコミも誰もリスクコミュニケーションしていなかった。それで今回リスクコミュニケーションをやってきた。それが注意を受ける対象となった」
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早川氏「福島のコメに関しては生産をするべきではなかった。水を抜けとか青狩りをしろとか収穫をしないということに持ってきたかったが、それは達成できなかった」 http://t.co/ppZhbBZU
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早川氏「自分の意見をなるべくすみやかに多くの人に伝える必要があった。そのための手段としてツイッターしか持っていない。4月5月にいろんなメディアがこれば中止できたかもしれない。でも僕にはツイッターしかなかったからそうなった」
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早川氏「なんで福島を責める。なんで政府や東電を責めないと言われる。私が口に入るものにセシウムが入るのは嫌なために、福島を動かした。そのために国と東電を責めるのはあまりにも時間がかかる。頑張ったがねじりがま一揆は間に合わなかった」
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早川氏「3月4月は僕も東電を責めていた。だが、間に合わないから福島を責めた。でも結局生産を止めることは出来なかった。僕は負けた。」
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早川氏「多少の線がどこに引かれるかだが、今まではその土俵まで上がらなかった。この主食のコメが500ベクレルというのはあり得ない」
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早川氏「過激な言葉を使う事でマイナスになることは理解していた。その上で、僕は最適な場所はここだと思っている。」
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岩上氏「危険なものを流れることを国が認めて。金を貰っている以上500で認めろと言っている」早川氏「確かにそれは言える」
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早川氏「訓告は懲戒処分ではない。この訓告については戦いはしない。これは承りましたで終わり。もし、これ以上懲戒するようであればそれに対して戦います。」
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早川氏「群馬大学と原子力ムラとの深いつながりについては知らんかった。中にいながら何も知らないノンポリで申し訳ない」
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早川氏「4月の8日に福島県のページで小学校幼稚園の二〇〇〇件ぐらいの表を見てシャワーを浴びているうちに出来ると思い作った。二時間でできた。中通りの汚染がひどいことが分かった。これを出した。」
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早川氏「最初東葛が高いことが分かった。6月18日に出したマップが一番すぐれている。東葛も一関も書いた。あれは、今の汚染を殆ど表している。それであれを直している。」
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早川氏「自治体からクレームが来てます。残念ながら一関と岩手県は酷いクレーマーです。一般市民からは批判は来ません。全て行政からです。」
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岩上氏「横浜と東京のストロンチウムについて文科省が事故由来ではないと断定した。横浜のものだけで都内のものまで否定した。その件にどう思うか」早川氏「無いわけはない。原発3つ爆発したんですから」
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早川氏「ただ、ストロンチウムがどんだけあるかは僕は分からない。(ストロンチウムの毒性を聞かれて)僕の専門は生物ではないから分からない」
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早川氏「ストロンチウムについては調べてないので何も言えない」
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岩上氏「どのあたりから汚染マップだけではだめで過激な発言が必要と思われたか」早川氏「5月6日。4月はのんびりしていた。5月の連休があって浅間山の方にも行ってのびのびしていて。吾妻川で桜を見てこれを見るのは最後かと思った」
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早川氏「4月18日に初版を出したが、武田さんが柏は間違っていると言われた。数5月6日に深刻だと思って徹底的にやることを覚悟した。汚染の深刻さは直せない。20年前の経験でそれではだめだと思ったので、自分からアナウンスしないといけない思った」
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早川氏「特にNHKはまだ認めていないし、自治体も認めていない。公に使っていたのは新潟県と南魚沼市は使っていた。自治体とNHKには僕の地図は認められていない。国では民主と共産の質問で使われた。大臣の所には届いている」
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早川氏「20年前の事は雲仙岳で火砕流が発生して43人の学者が火砕流に殺された。そういう痛ましい事故があった。で僕は知ってった。あそこに入れば死ぬこともしっていた。でもどうすることも出来なかった。友達もいたが連絡しなかったらしんだ。」
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早川氏「分かっていても人が行動しないと死ぬと言う事が分かった。そういう痛切な経験をしているので、その地図を見てこれは動かないといけないと思った。汚染は凄く深刻だった。でそれは伝えようと思った。」
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早川氏「安全が確認されている所でないと生きていけない。分からないという事は恐ろしい。分からないという事は確率だが僕が容認できない領域を超えている。」
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早川氏「チェルノブイリは必死に勉強した。いろんな情報が流布している中で正しいものを見抜くのは僕は優れている。自治体が測った点から信用が置ける点をひいきする。非常に恣意的だ。チェルノブイリも同じようにやったら福島は危険だという結論に達した」
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早川氏「リスク比較は簡単にできるが、チェルノブイリでこのベクレルで何が起こったかは分からない。甲状腺がんだけだと言う人もいる。500万人死んだという人もいる。実際はその間にあるだろうが分からない」
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早川氏「甲状腺がんだけだと言うのであれば福島は大丈夫だが、それだけだと甘いと思う。私の観点でチェルノの報告を見るとそうは見えない。その何百万人死んだうちのチェルノブイリに起因するというのは分からない」
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早川氏「毎年日本では百万人死ぬ。もしそれがもし福島で百一万人になったら僕は許せない。関東から東北まで全部入っているので、人間の数が多い。小さなリスクを掛け合わせても死ぬ人は多い。これは看過できないリスクである。それで伝えようと努力した」
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早川氏「柏と東葛野あたりは危険だ。早く除染して欲しい。関東の中では埼玉と神奈川が一番いい。野菜食べるなら埼玉の方が良い。茨城県についてはどこで汚染されているか分からない。それよりは関東の野菜は食べない方が良い」
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早川氏「風評被害は生産者側の論理だ。風評被害と言う事で消費者が虐げられるのはおかしい。正当な権利を主張すべきだ。毒入りの食材は拒否すべきだ。でも今巻き返しが来ている。風評被害を吹き飛ばしたい」
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早川氏「2μSvを超えるところを除染するのは無駄。税金の無駄だから早くやめてほしい」
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さんから頂いたUST開始前の早川先生の発言です。
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またこういうお話もあったそうです。
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ここからは僕の感想です。
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生早川氏を見て感じたこと。しゃべり方がツイッターと同じ。短い文章で簡潔にしゃべる。もの凄い論理的な人。本当に頭が良い人なんだなあという印象を受けた。
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もし早川氏の地図がなかったら文科省の空撮の図が出てくるまで殆どの人が福島県のみが危ないと思っていたのではないか。関東も福島以外の東北各県も大丈夫だと思っていた気がする。
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もし地図が無ければ、個人が計測して自分の町が危ないと分かってもその街だけの話だった気がする。地図があったからその危機感の共有が進み、また、地図を見ることで計測結果が理論付けられ、自分の危機感が正しいと背中を押して貰った人も多い筈。
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雲仙の件は知っていたがウルッときた。雲仙の体験があったらそりゃ動くしかない。でも地図を出しても世の中が動かない。その中で伝えると決断した。そして彼は伝えた。他にどういうやり方があったのか?僕には思いつかない
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早川先生の影響で○○しないと死ぬというようなツイートをしたりしていたが、今後は少し考えよう。僕は先生ほどの思いや覚悟を持ってその言葉を使っていなかった。それが多分今回の一番の収穫だと思う。
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最後に。早川先生の事を批判する人は、彼のこのツイートとリンク先の雲仙普賢岳の件に関するブログを読んだ上で批判すべきだ。彼ほど数多くの市民に対して必死に情報発信をしている学者は少ないと思う http://t.co/qz9VDVJ2
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