東電、汚染水の海洋投棄を計画 反発受け一時見合わせも まだ油断できない
12月 9th, 2011 | Posted by in 1 汚染の拡散 | 3 東電 電力会社 原子力産業 | 4 核廃棄物 がれき 汚泥 | 4 福島第一原発の状態2011.12.8
汚染水浄化後に海に放出 東電が計画
「東京電力」は、福島第一原子力発電所に地下水が流入し続けていることを受けて、放射性物質を含む汚染水を浄化した後、海に放出する計画を立てていることがわかった。
福島第一原発の建屋には、一日に約200トンから500トンの地下水が流入している。東京電力は地下水が混入した高レベル汚染水を浄化して循環させ、原子炉の冷却に使っているが、処理しきれないものは貯水タンクにためている。東京電力はタンクの増設などで対応してきたが、敷地面積が足りなくなってきたことから、来年3月にも許容量を超えるとみている。このため東京電力は、汚染水を法定基準以下に浄化処理した上で海に放出することを計画しているという。
この計画に対し、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の幹部が8日、東京電力に抗議文を手渡した。全漁連は、低濃度とはいえ、汚染水を海に放出すれば、水産物への風評被害は避けられないとして、汚染水を海へ放出しない対策を講じることを求めた。これを受け、東京電力は「海洋へ放出するかどうかも含め、今後の取り組みを検討したい」と話している。
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朝日新聞 2011.12.8
汚染処理水の放出、当面見合わせ 東電、漁業団体に配慮<.h2>
東京電力は福島第一原発にたまっている放射能汚染水を処理して海に放出する計画を検討していたが、8日、放出を当面は見合わせることを明らかにした。放出を盛り込んだ計画書を経済産業省原子力安全・保安院に提出する予定だったが、漁業団体の抗議に配慮した格好だ。
当初の計画では、1~4号機のタービン建屋などにたまった汚染水をセシウム吸着装置などで浄化し、基準以下の放射性物質の濃度にして放出する予定だった。しかし、8日夜に保安院に提出した中期的な施設運営計画では、放出の記述は削除され、盛り込まれなかった。
事前に計画の説明を受けた全国漁業協同組合連合会(全漁連)の服部郁弘会長が8日午前、東京電力本社を訪れ、「安易な海への放水は容認できない」と強く抗議。西沢俊夫社長に手渡し、処理水の放出計画の撤回を求めていた。
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