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ドイツ放射線防護協会による「フクシマ」原発事故関連に関する報道発表(ガレキ処理関連も)

12月 4th, 2011 | Posted by nanohana in 1 汚染の拡散 | 1 食品 | 3 政府の方針と対応 | 4 核廃棄物 がれき 汚泥 | 5 オピニオン

2011.12.2
ガレキ処理を目的として、全国にガレキ処理をさせることを止めるように放射線 防護協会は求めています。放射性物質は拡散させてはいけないのは、基本中の基本です。こんな当たり前のことも、理解しない政治家、官僚、自治体職員、マス コミはおろかです。美名の名の下に、放射性物質を拡散させることは、本当におろかな行為です。取り返しがつきません。この全文もよく読んでください。

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放射線防護協会

Dr. セバスティアン・プフルークバイル

2011年11月27日 ベルリンにて

 

報道発表

 

放射線防護協会:

放射線防護の原則は福島の原子炉災害の後も軽んじられてはならない。

 

放射線防護協会は問う:

住民は、核エネルギー利用の結果として出る死者や病人を何人容認するつもりだろうか?

 

放射線防護においては、特定の措置を取らないで済ませたいが為に、あらゆる種 類の汚染された食品やゴミを汚染されていないものと混ぜて「安全である」として通用させることを禁止する国際的な合意があります。日本の官庁は現時点にお いて、食品の範囲、また地震と津波の被災地から出た瓦礫の範囲で、この希釈禁止に抵触しています。ドイツ放射線防護協会は、この「希釈政策」を停止するよ う、緊急に勧告するものであります。さもなければ、日本の全国民が、忍び足で迫ってくる汚染という形で、第二のフクシマに晒されることになるでしょう。空 間的に明確な境界を定め、きちんと作られ監視された廃棄物置き場を作らないと、防護は難しくなります。「混ぜて薄めた」食品についてもそれは同じことが言 えます。現在のまま汚染された物や食品を取り扱っていくと、国民の健康に害を及ぼすことになるでしょう。

 

焼却や灰の海岸の埋め立てなどへの利用により、汚染物は日本の全県へ流通され 始めていますが、放射線防護の観点からすれば、これは惨禍であります。そうすることにより、ごみ焼却施設の煙突から、あるいは海に廃棄された汚染灰から、 材料に含まれている放射性核種は順当に環境へと運び出されてしまいます。放射線防護協会は、この点に関する計画を中止することを、早急に勧告します。

 

チェルノブイリ以降、ドイツでは数々の調査によって、胎児や幼児が放射線に対し、これまで考えられていた以上に大変感受性が強い、という事が示されています。チェルノブイリ以降のヨーロッパでは、乳児死亡率、先天的奇形、女児の死産の領域で大変重要な変化が起こっています。つまり、低~中程度の線量で何十万人もの幼児が影響を受けているのです。ドイツの原子力発電所周 辺に住む幼児たちの癌・白血病の検査も、ほんの少しの線量増加でさえ、子供たちの健康にダメージを与えることを強く示しています。放射線防護協会は、少な くとも汚染地の妊婦や子供の居る家庭を、これまでの場合よりももっと遠くへ移住できるよう支援することを、早急に勧告します。協会としては、子供たちに 20ミリシーベルト(年間)までの線量を認めることを、悲劇的で間違った決定だと見ています。

 

日本で現在通用している食物中の放射線核種の閾値は、商業や農業の損失を保護 するものですが、しかし国民の放射線被害については保護してくれないのです。この閾値は、著しい数の死に至る癌疾患、あるいは死には至らない癌疾患が増 え、その他にも多種多様な健康被害が起こるのを日本政府が受理していることを示している、と放射線防護協会は声を大にして指摘したい。いかなる政府もこの ようなやり方で、国民の健康を踏みにじってはならないのです。

 

放射線防護協会は、核エネルギー使用の利点と引き換えに、社会がどれほどの数 の死者や病人を許容するつもりがあるのかと言うことについて、全国民の間で公の議論が不可欠と考えています。この論議は、日本だけに必要なものではありま せん。それ以外の原子力ロビーと政治の世界でも、その議論はこれまで阻止されてきたのです。

 

放射線防護協会は、日本の市民の皆さんに懇望します。できる限りの専門知識を 早急に身につけてください。皆さん、どうか食品の閾値を大幅に下げるよう、そして食品検査を徹底させるように要求してください。既に日本の多くの都市に組 織されている独立した検査機関を支援してください。

 

放射線防護協会は、日本の科学者たちに懇望します。どうか日本の市民の側に立ってください。そして、放射線とは何か、それがどんなダメージ引き起こすかを、市民の皆さんに説明してください。

 

放射線防護協会

会長

Dr. セバスティアン・プフルークバイル

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富岡さんのページより転載です。オリジナルのドイツ語の原文も、スキャンして掲載されています。翻訳はご友人によるものです。http://d.hatena.ne.jp/eisberg/20111130/1322642242

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