実験炉といっても、東芝だ。商用炉開発のための実験炉ではないのか?今までと同じように運用しても良いという考え方は通用しない。
百歩譲って実験炉の有用性を認めたとしても、全国の原発の再稼動が問題視され、見送られ続けている中での運転再開は疑問だ。
運転再開許可のハードルが低い実験炉から再開することにより、原発再稼動へ向けて、外堀を埋めてゆく魂胆が透けて見える。
担当部署
川崎市総務局危機管理室企画調整担当
電話044-200-2793
nanohana記
カナロコ 2011.11.26
川崎市に25日入った連絡によると、東芝原子力技術研究所(川崎市川崎区浮島町)が国による定期検査の合格証を受理し、試験研究用原子炉施設(臨界実験装置、最大熱出力200ワット)の運転を28日の週から再開する。東日本大震災発生時は運転しておらず、震災発生後、点検を行い異常はなかった。
市は同研究所に対し、施設に関する情報公開や安全対策の一層の向上などについて要望書を提出。市原子力施設安全対策協議会を開催し施設について詳細な報告を受けるとともに、施設への立ち入り確認などを実施する予定
カナロコ
東京新聞 2011.11.26
川崎の実験炉 再稼働へ 東芝「研究ニーズある」
川崎市川崎区にある東芝の原子力研究施設「東芝原子力技術研究所」の実験用原子炉が、二十八日にも運転を再開することが決まった。同社から通告を受けた市が二十五日、発表した。実験炉は三月四日から運転を停止しており、東日本大震災時は稼働していなかった。
東芝によると、震災発生後の三月十一~十二日に施設を点検し、原子炉などに異常がないことを文部科学省と川崎市に連絡。その後も同省の定期検査を受け今月十八日に合格証を得たという。
この実験炉は民間が持つ国内唯一の臨界実験装置。一九六三年に運転を開始し、最大熱出力二百ワット。研究用なので、発電装置はない。例年、六十日前後稼働させている。
福島第一原発事故で脱原発の世論が高まる中での運転再開となるが、同社広報室は「事故などで損傷した原子炉の炉心管理技術の開発など、研究のニーズがある。大学生を招いた実験の予定もある」と強調した。
通告を受けた市は二十四日、事故発生時の連絡体制の整備などを求める阿部孝夫市長名の要望書を同研究所に提出した。
東京新聞
川崎市内の原子炉施設
川崎市内には株式会社東芝原子力技術研究所の200Wの臨界実験装置、株式会社東芝研究炉管理センターの100kW、武蔵工業大学原子力研究所の100kWの個体均質型、株式会社日立製作所原子力事業部王禅寺センタの100kW、と4つの実験用原子炉が存在した。
平成22年には今回稼働が決定した株式会社東芝原子力技術研究所の実験炉以外は廃止措置中の状態となる。
→ 東京都市大学原子力研究所(旧武蔵工業大学)から原子炉停止・解体・廃棄のお知らせ
神奈川県の原子炉施設
神奈川県には、上記の川崎の原子炉施設のほかに、横須賀市にある株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF)が存在する。この会社は通常のウラン燃料、原子燃料サイクルのMOX燃料の製造、炉心・燃料の解体を行う会社で、2011年10月17日の深夜には柏崎原発に向けて196本の核燃料が搬出され、11月23日深夜には柏崎刈羽原発にむけた核燃料が搬出された。
われわれの知らないうちに、横浜横須賀道路 → 東名高速 → 首都高速 などを経由しながら首都圏を核燃料がなんの警備もなく運ばれている。
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