下野新聞 2011.11.23
【大田原】農産物の放射能汚染に対する不安払拭のため、市は道の駅那須与一の郷に食品放射能測定システム機器を購入、22日に検査のデモンストレーションを行った。市によると、道の駅への機器導入は県内初。24日から道の駅と市内の全直売所で販売される生産物を測定し、安全性をPRしていく考えだ。
機器は富士電機製で、高感度ガンマ線検出器を採用。コメや野菜などを段ボールなど梱包状態のままベルトコンベヤーに載せ、1時間で最大約200箱測定できる。高速で放射能の有無を調べる全数測定と、放射性ヨウ素とセシウム値を調べる精密測定が可能。購入費は約493万円。
対象は道の駅と市内13カ所の直売所で販売される生産物。当面は国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を目安に検査、来月にも市独自の基準値を定め検査する方針。
デモンストレーションには津久井富雄市長ら市職員約20人が出席。梱包された野菜がベルトコンベヤー中央のセンサーを通過後、画面に測定値が表示される様子を確認した。津久井市長は「検査体制を整えることで、市内で生産される食品の安全安心をPRできれば」と期待を込めていた。
You can follow any responses to this entry through the You can leave a response, or trackback.