時事通信 2011.11.17
細野豪志環境相は17日、記者会見を開き、福島市内から放射性物質に汚染された土壌の入った段ボール箱が同省に送り付けられたと発表した。また、職員が土壌を持ち帰り、埼玉県内の自宅近くの空き地に捨てたことも明らかにした。
段ボール箱が届いたのは8日で、ポリ袋に入った土壌とともに「福島市の自宅で採取した。環境省で保管、処分してほしい」などと書かれた紙が入っていた。土壌からは1時間当たり0.18マイクロシーベルトの放射線量が測定されたが、人体に影響を与えるレベルではないという。16日には「灰」と書かれた段ボール箱が送られてきた。
11日まで省内で保管したが、官房総務課長が「低いレベルなので自宅の庭で処分しよう」と述べたところ、同課職員が持ち帰り13日に捨てた。職員は「処分に困って捨てた」などと話しているという。
土壌は回収されたが、環境相は「二度とこうしたことが起こらないよう対策を徹底させたい」と謝罪。17日付で官房総務課長を更迭することを明らかにした上で、自身を含む関係者の処分を検討する考えを示した。(2011/11/17-13:44)
時事通信
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2011.11.18
汚染土壌投棄:職員の上司課長を異動 環境省
福島市内で採取されたとみられる放射性物質を含む土壌が環境省に送られ、職員が埼玉県内の空き地に投棄した問題で、同省は17日付で職員の上司の官房総務課長を異動させた。事実上の降格人事とみられる。
総務課長は「送った住民の気持ちは分かる。千葉県柏市の自宅の庭で処分しようか」と話したため、職員が埼玉県内の自宅に汚染土を持ち帰り、処分に困って近くの空き地に捨てた。土は17日に回収したという。
細野豪志環境相は横光克彦副環境相に詳細な調査を指示し、関係職員と自身の処分を検討している。
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