チェルノブイリに視察に行き、その現実に動揺し、しかし、何も学ぼうとしない、福島調査団の姿
11月 15th, 2011 | Posted by in 1 子供たちを守ろう | 1 広島・長崎・チェルノブイリ 他 | 1 放射能汚染 | 1 福島を救え | 1 避難 | 1 除染 | 3 マスコミ・報道 | 3 首長、自治体福島調査団 チェルノブイリの無人都市にぼう然
プリピャチ市にある遊園地跡。オープンの5日前に事故が起こり、子どもたちは観覧車に乗ることはなかった:福島民報
『ウクライナ、ベラルーシ両国は住民の帰還を目指し、公共施設などの一部で除染に取り組んだ。しかし、効果的な手法を確立することはできず時間と予算だけが費やされた』
効果的な除染はできない。
ここにはもう人は住めない。
チェルノブイリが教えている。
しかし、目の間に現実を突きつけられても、それを福島と重ねて見ることを拒否する調査団の団員。この人たちはいったい何を見に行っているのか?
『南相馬市除染対策室の横田美明さんは、市の除染計画にチェルノブイリの教訓を生かそうと調査団に加わった。しかし、具体的なアドバイスは得られなかった。「チェルノブイリと異なり、土地の狭い日本では、除染しなければ住む場所は限られる。除染のモデルをつくる必要がある」と切羽詰まった様子で語った。』
何を見ても結論は変わらないなら、調査など無意味だ。
『 住民の強制移住で無人となった168の村の名を記したプレートが今春、チェルノブイリ市の中央広場に立てられた。
視察した川内村の遠藤雄幸村長は、在ウクライナ大使館職員から立て札の意味を説明され青ざめた。人ごとではないと感じた。「川内村民は必ず帰還する。そのためには早急な除染の技術確立と実施が不可欠だ」と力を込め、国、県に強く支援を求めていく考えを示した。』
この強引な答えの出し方、
こんな行政マンに住民の命は預けられない。
国も棄民政策を採り続けているが、
福島の行政も棄民という次元では同罪なのだと、よくわかる。
除染の効果は限られている。
行政は住民の命を守れ!
一刻も早い避難を。
nanohana記
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福島民報 2011.11.10
除染技術の確立急務 無人都市にぼう然
チェルノブイリ原発の作業員ら5万人が暮らした旧ソ連(現ウクライナ)のプリピャチ市。ホテルや住居はガラスが破られ、室内に家財が散乱していた。事故5日後にオープン予定だった市中央部の遊園地では観覧車がさびつき、20台のゴンドラを風が揺らす。
福島調査団の参加者は荒れ果てた人工都市の姿に、しばしぼうぜんとなった。そして、誰からともなく「除染して、住民を戻す取り組みはされなかったのか…」との声が漏れた。
旧ソ連政府は原発事故発生後、プリピャチを含む周辺の汚染地域を「ゾーン」と呼ぶ立ち入り規制区域に指定し、11万6000人を強制移住させた。ソ連崩壊後、ウクライナ、ベラルーシ両国は住民の帰還を目指し、公共施設などの一部で除染に取り組んだ。しかし、効果的な手法を確立することはできず時間と予算だけが費やされたという。
植物を植えて土壌中の放射性物質を吸い上げる方法も実践されたが、効果は見られなかった。マチは荒野に変わり果てた。
東京電力福島第一原発事故の避難区域を抱える南相馬市除染対策室の横田美明さんは、市の除染計画にチェルノブイリの教訓を生かそうと調査団に加わった。しかし、具体的なアドバイスは得られなかった。「チェルノブイリと異なり、土地の狭い日本では、除染しなければ住む場所は限られる。除染のモデルをつくる必要がある」と切羽詰まった様子で語った。
住民の強制移住で無人となった168の村の名を記したプレートが今春、チェルノブイリ市の中央広場に立てられた。
視察した川内村の遠藤雄幸村長は、在ウクライナ大使館職員から立て札の意味を説明され青ざめた。人ごとではないと感じた。「川内村民は必ず帰還する。そのためには早急な除染の技術確立と実施が不可欠だ」と力を込め、国、県に強く支援を求めていく考えを示した。(本社報道部・渡部 純)
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>調査団の団員。この人たちはいったい何を見に行っているのか?
それは、やっぱり「海外豪遊」に行っただけではないでしょうか。(爆)
ごめんなさい……この記事を読んで、福島県で4年前に問題になったことのある海外豪遊や汚職疑惑(今の知事・佐藤雄平氏がからんでいたもの)を思い出してしまいました。あれを思い出すと、やっぱり今度も海外豪遊だろうと疑われても仕方ないのですね。また、4年前の疑惑と今年の原発事故とは深い因縁でつながっていたと言うしかないのも事実なのです。
福島県から役人がチェルノブイリに視察旅行といっても、宿泊は南に100kmほど下った首都キエフ市にある豪華ホテルだったでしょう。キエフはストリップや売春で有名、昔で言うキーセン旅行、今で言うセックス・ツーリズムで有名な大都市でもあるのですから、当然、海外豪遊という疑惑も持ち上がりそうですね。少なくとも、誰もが無効でムダ使いと分かっている「除染」なる事業の視察に行ったというわけですからね。
ウクライナの首都である大都市キエフがそんな貧困都市になってしまったのも、元はと言えばチェルノブイリ事故のせいであり、放射能汚染で病死者が多発し、ウクライナを中心に経済も国家機構も崩壊させる結果を招いたことにあるのです。もっと真面目な視察をしなければ、公費で海外旅行したのに過ぎないことになりますよね?
福島県だけでなく、国が率先して「除染」(デコン)がどうのこうのと言うものだから、あちこちで馬鹿の一つ覚えのように「除染、除染」と口真似する日本人が増えているようです。しかし、除染(デコン)は単なる土木工事、公共事業です。かつての土建予算利権の夢よもう一度、というだけの無効でムダな国家事業ですよね。それを、南相馬のような30km程度の至近距離でもやらせようとして問題になっているとのこと……。デコンなど無効でムダ、住民を公金を使って退避させねばならない状況にあることは言うまでもありません。
それにしても、海外豪遊は福島県の役人にはいつものことだと思います。有名な佐藤雄平知事が知事に当選した当時の4年前にも、福島県が主催する国際的スキー大会の予算が足りなくなった(使途不明などの疑惑)として問題が噴出したことがありました。県庁爆破予告だの変死事件が起きただのという異常な事態にまで発展して、どす黒い疑惑になってしまったのですが、全国の新聞社・テレビ局も週刊誌もその疑惑封印には一役買ったもののようで、一切報道されずに今までくすぶって来ましたね。そこにふって沸いたのがフクシマ事故でした……。やはり、そこには因縁を感じざるを得ません。
4年前のあの時は、佐藤知事らが海外豪遊に行ったりしてムダ使いしたため公金が「不足」になったのだろうという疑惑が持ち上がりました。前任者だった佐藤栄佐久氏が汚職疑惑で逮捕・失職した後に佐藤雄平知事が就任したところだったので、汚職の連続なのか、と福島県民全体が例を見ない県庁非難の声を上げて騒然となったのが秋の入り口でした。今年の状況より、むしろ当時の方が大変で、福島県全体が蜂の巣をつついたような騒然たる状態でしたね。しかし、11月になって有名な猪苗代湖のある猪苗代町で元冬季五輪日本代表だった待井寛氏(享年41)が突然、同町の自宅で変死体で発見されました。同氏が使途不明問題の責任を取って首つり自殺したという説がネットなどで流れると、この福島民報紙でもこの海外豪遊の問題は追及しないようになったし、うやむやになって行きました。ウィキペディアに掲載されている待井氏の死亡日を見ると、その変死事件からちょうど4年がたったところですね。
待井氏の変死は、同じ福島民報が当時(たぶん11月16日付朝刊)親しい職場の同僚らの証言をあわせて報じていたのを記憶していますが、自殺するそぶりなどありませんでした、との証言が載っていました。かなり不審な変死とは思いましたが、待井氏は長野出身者のため、遺族が長野で葬儀を出した後は再捜査も求めていないようです。その前に福島県庁爆破予告の脅迫があったなどとして、予算の使い込みを批判していた県庁職員が逮捕されたなどという騒動もありました。そんなこんなで、待井氏の変死事件が起きた後は、福島県庁では電子メール・電話を受け付けない、受付窓口は一本だけとする、といった変事も起きていました。
この時にひどい胡散臭さ、不透明な行政、それが福島県庁なんだなと多くの福島県民が思ったでしょうが、あの事件が起きていたので、やがて福島県庁は更にとんでもない事故・事件を引き起こすのではないかと感じていた県民も多かったと思います。そんな福島県政でしたから、今度の原発事故が起きた後も、福島県民の多くはむしろ悪い予感が当たったと納得したのではないでしょうかね。
これは噂話のたぐいなのですが、変死された待井氏の死体はスポーツ紙などが面白おかしく記事にしていた首つり自殺などではないようでした。同氏は猪苗代町に新築したマイホーム二階のベランダに座った姿勢で死んでおり、首にヒモが巻かれていただけだという話でした。磐梯山のふもとにある福島県養護学校の隣に新築でマイホームを買ったので、待井氏は養護学校の恵まれない子供たちの学園祭の時にトランポリンを教えてあげていたそうですね。佐藤雄平知事らの海外豪遊など公金の使途不明が問題になった国際的スキー大会で汚名を残した国際大会でしたが、待井氏だけは海外旅行にも参加しなかったと聞くので、同氏が責任を取って自殺したという説が出て来たのも胡散臭いと思いました。
何にせよ、4年前、同氏の座った姿勢で見つかった死体を首つり「自殺」と断定した福島県警は何か問題を抱えているのではないでしょうか?ネットで調べてみると、待井氏の変死事件が起きた当時の所轄・猪苗代署の署長はその後、なぜかトントン拍子に出世して行ったようです。幹部の警察官で新聞に異動が発表されているので氏名を挙げますが、当時の署長は小泉満臣という警察官で、原発事故が起きた当時も人事異動の記事で福島県警幹部として在職していたことはネット検索でもはっきり分かりますね。
佐藤雄平知事といえば、民主党の最高顧問職にある大物政治家の渡部恒三代議士(大臣も歴任)の甥で元秘書だったことで有名です。この福島民報新聞も、「東北の政商」と呼ばれた小針暦二オーナー(小沢一郎代議士にミカン箱を贈り続けたことで知られる)の一族が経営する半「官報」的な新聞で知られる地元紙です。大物政治家から一言、海外豪遊の件は表に出すなと言われれば、変死事件を自殺とでっち上げる可能性も否定は出来ません。なにしろ、近年の日本ではそうした不審な「自殺」事件の報道が多くありましたからね?
福島民報社は福島県知事(県庁)との共同経営で、今でも福島テレビ(FTV)という福島県最古の民放TV局も経営していると聞きます。もしそれが真実なら、福島テレビや福島民報新聞というのはとんでもないメディアです。最近、この福島テレビの元女性キャスターが退職して金沢に帰郷し、その後でこれまでTV放送で放射能汚染は心配ないと心にもないことを放送していたなどと金沢の地元紙に認めており、騒動にもなっていますが、そういう虚報が公然とまかり通るようなTVや地方新聞なのでしょうね。
4年前に佐藤知事羅の海外豪遊など公金の不適切支出問題が噴出していた当時も、支出問題も猪苗代町での変死事件も、こうした福島県メディアは通りいっぺんの御用報道に徹していて、適切には報道していませんでした。
上の遺体の話は噂話のような情報ではありますが、かりに本当に首にヒモが巻かれて殺害されていた待井氏の遺体を同氏が汚職の責任を取って自殺したもののように福島県警と福島県メディアがねつ造したのが4年前の事件だったとしたら……福島のメディアの罪は大変なものがありますね。言うまでもありませんが、佐藤雄平知事と福島県警・福島県庁全体の責任はとんでもないものです。真実はどうなのでしょう…?
かりにの話ではありますが、4年前の当時から殺人事件や自殺偽装事件に関与した公務員その他が福島県庁という自治体内部で警察その他の幹部職員となっていた、または福島県知事になっていたとしたら……それは恐ろしいことになります。その場合は、今回の原発事故の後も数十万、数百万といった県民その他の一般国民を適切に非難させず、放射能汚染により大量に殺傷しようとしたのもうなずけると言えばうなずけますね?
あの福島第一原発の吉田所長がついに入院したそうですが、フクシマ事故の状況はどんどん悪化しているように見ています。4年前の元冬季五輪選手の変死事件にまつわる噂話は噂話としても、今こそ福島県庁やその他の自治体は住民本位の放射能汚染対策をするべき時で、公費で海外豪遊や接待など役人のムダ使いをするのではなく、公費によって近隣の福島県民の避難などきちんとした事故対策を実行するべき時です。ただ、国を含め、今の日本の政治や行政にそれが出来るとは思っていませんが。