「ただちに影響はない」は限られた場合の話だった!? 枝野前官房長官の“問題発言”と“政治家としての責任”
11月 12th, 2011 | Posted by in 1 放射能汚染 | 3 政府の方針と対応ダイヤモンド・オンライン 2011.11.11
【第199回】 2011年11月11日 上杉 隆 [ジャーナリスト]
何をどれだけ食べても飲んでも
「ただちに影響がない」わけではなかった!?
おととい(11月8日)、枝野幸男前官房長官は、言ってはならないことを言ってしまったようだ。
衆議院予算委員会の席上、自民党の村上誠一郎衆議院議員の質疑に対する答弁の中で、枝野氏の問題発言は明らかになった。
「わたくしは3月11日からの最初の二週間で、39回の記者会見を行っておりますが、そのうち『ただちに人体、健康に害が無い』ということを申し 上げたのは全部で7回でございます。そのうちの5回は食べ物、飲み物の話でございまして、一般論としてただちに影響がないと申し上げたのではなくて、放射 性物質が検出された牛乳が1年間飲み続ければ健康に被害を与えると定められた基準値がありまして、万が一そういったものを一度か二度摂取しても、ただちに 問題ないとくり返し申し上げたものです」
開き直りもここまでくると見事である。
仮に、一般論としての述べたのでなければ、なぜ一般論として報じ続けたテレビ・新聞などの記者クラブメディアに抗議を行わないのか。
それこそ、国民の健康に害が及ぶ可能性のある「誤報」に対して、速やかな訂正を求めるのは政治家として当然の義務ではないか。しかも、それは自分 自身の発言が根拠になっているニュースでもある。枝野氏が本当に、そう思っているのならば、大手メディアに対して訂正要求があってしかるべきだ。
ところが、実際は、枝野氏はまったく逆のことをしでかしている。
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