佐賀県古川知事、もう辞任は避けられないと認識していた 第三者委員会郷原さんが佐賀県議会で答弁
10月 17th, 2011 | Posted by in 3 東電 電力会社 原子力産業 | 3 隠蔽・情報操作と圧力 | 3 首長、自治体日経新聞 ２０１１．１０．１７
佐賀知事、「辞任不可避」と認識か ８月上旬
第三者委の郷原氏が答弁
九州電力玄海原子力発電所（佐賀県玄海町）の再稼働を巡る「やらせメール」問題で、九電第三者委員会の委員長を務めた郷原信郎弁護士は17日、８月上旬に佐賀県の古川康知事に電話した際、古川知事が「やらせ」の発端と第三者委が認定した知事自身の発言について「どんなに説明しても辞任は避けられない」と話したと明らかにした。参考人として出席した佐賀県議会原子力安全対策等特別委員会で答弁した。
郷原氏によると、古川知事に電話をしたのは九電の真部利応社長が県議会特別委に出席して答弁した８月４日。玄海原発再稼働を巡る６月26日の国主催の説明会前に古川知事が発言した内容を九電幹部が書き留めたメモ全文を知事に読み上げたという。メモには知事から九電へのお願いとして「説明会の際に発電再開容認の立場からも、ネットを通じて意見や質問を出してほしい」などと書かれていた。
郷原氏によれば、メモ全文を電話口で聞き取った古川知事は「そういう私の発言内容が表に出たら、私自身が玄海原発の再稼働にむけて突っ走ってきたことになる。どんな説明をしても、もう辞任は避けられませんね」と答えた。郷原氏がメモ内容に間違いはないかただしたところ、「確かにそういうような発言をした」と応じたという。
古川知事は問題発覚後、メモ内容について一貫して「（自らの）発言の真意とは異なる」と主張してきた。特別委は17日、古川知事に出席を要請したが、知事は拒否した。
日経新聞
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日経新聞 ２０１１．１０．１７
「九電と佐賀知事、関係が不透明」第三者委の郷原氏
やらせメール問題
九州電力玄海原子力発電所（佐賀県玄海町）の再稼働を巡る「やらせメール」問題で、九電第三者委員会の委員長を務めた郷原信郎弁護士は17日、佐賀県議会で「（古川康）知事と九電の不透明な関係が問題の本質」と改めて述べた。郷原氏はまた、委員長就任の前日に古川知事と会い、「辞任も一つの方法」と助言したことも明らかにした。
同県議会の原子力安全対策等特別委員会が郷原氏を参考人招致した。郷原氏は、九電の真部利応社長が知事を「無実」と評した点は「知事発言が発端になった事実は明白」と批判した。
郷原氏はまた、委員長就任直前の７月26日に九電の紹介で古川知事と福岡市内で会い、知事発言のメモをもとに「政治的ダメージを少なくするなら、第三者委の調査でいろいろな事実が出てきて問題にされる前に辞任するのも一つの方法だ」と述べたことを明らかにした。委員長としてではなく、「昔から付き合いのある個人的な立場としての発言だ」としている。
古川知事への「辞任勧告」については事前に文章にして真部社長にも報告。郷原氏によると、真部社長は最初は驚いたものの、最後は「問題の深刻さを考えればベターな対応だ」との認識を共有できたという。
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