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東日本大震災:不安の中、授業再開へ 南相馬5小中校が元校舎で /福島

10月 17th, 2011 | Posted by nanohana in 1 子供たちを守ろう | 1 放射能汚染 | 1 福島を救え | 3 政府の方針と対応

毎日新聞 2011.10.15 地方版

 17日から元の学校で授業を再開する南相馬市原町区の小中学校5校は14日、間借り先での授業を終えた。校庭の除染はほぼ終わり、再開後は屋外活動が一日2時間の制限付きで7カ月ぶりに解禁される。しかし、放射線に対する不安も強く、各校で対応は異なりそうだ。

 鹿島中に同居していた原町二中は放課後、生徒と教員ら約170人が、仮設教室から机や椅子をトラックに積み込み、教室の床や壁をぞうきんがけして明け渡した。「教室が広くなるのはうれしい」「屋外の2時間制限はちょっと残念」などと1年男子は話した。

 5校の校庭の放射線量(地上1メートル、小学校50センチ)は13日現在、除染により8月初めの毎時0・36~0・79マイクロシーベルトから毎時0・13~0・22マイクロシーベルトに下がった。政府は、学校で受ける放射線量を年1ミリシーベルト以下と掲げるが、市教委によると屋外2時間、屋内6時間で年0・3ミリシーベルト程度に相当する。

 4校は体育などの屋外活動を再開する方針。その際、マスクや帽子、長袖、長ズボンを着用する。しかし、線量が比較的低い大甕(おおみか)小の母親(46)も「子どもたちはストレスいっぱいなので自由に遊ばせたいが、やっぱり不安」と話す。一方、線量が高めの原町三小は当面、屋外を見送る。小林貞雄校長は「親は、小さな子を持つ人が多い。安心のため、市内全域の除染が必要だ」と語る。中学校でも「体育で1時間使うと部活動は残り1時間。一部の生徒だけ『先に帰れ』とは言いにくい」(教員)など戸惑いの声もあり、試行錯誤が続きそうだ。【高橋秀郎】

毎日新聞

 

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