2011.10.15
荒川区の西川区長は「区民より東京電力が大事?らしい・・」(東京新聞こちら特報部10/15・全部書き出しました)
2011年10月15日土曜日の東京新聞「こちら特報部」
荒川区長は住民の声を聞かず、議員の声も聞かず、
「安全だ」と言って独自の放射線量の計測を全くしない
保育園も幼稚園も、小中学校も。
そして震災後の今年の8月
なんと、区内の中学生を対象に
東京電力の社員を講師として招き、それだけではなく、
名高き御用学者、首都大学東京の福士正弘氏も講師となって
「正しく、安全な原子力エネルギーの利用方法」の授業を行ったという事だ。
なんという・・・
荒川区の西川太一郎区長は
東電のトラブル隠しの時に経産省副大臣としてご活躍されたようだ。
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荒川区だけ 放射線独自測定せず 区長 東電と“密接”な関係?
東京新聞 2011年10月15日
福島第一原発事故の後、区市町村で独自に学校や公園などの放射線量を測定する動きが広がっている。
国や都道府県の対応が不十分なためだ。
そんな中、東京23区内では、なぜか荒川区だけが「測定の必要はない」との方針を打ち出している。
区民から測定を求める声が噴出しているが、なぜ区は“独自方針”を貫くのか。 (出田阿生、秦淳哉)
ーーーーーネットではここまで
これは広く知って欲しいと思ったので、頑張って、新聞を写しましたw
変換ミスがあっても許してd(◕‿-。) ネ❤
続きを読むに書きだしました
荒川区だけ放射線独自測定せず
区長「安全だから不要」
住民「根拠なく余計に不安」
「荒川区は大気中の放射線量初め、プールの水も砂場も学校給食も、
すべて『安全だから測る必要はない』と言っている。放射能は目に見えないから、
いたずらに怖がるだけでなく冷静に対処するためにも、身近な放射線の値を知りたいのに」。
同区に住む4歳と8歳の子を持つ母親、森明美さん(39)はこう話し始めた。
今月下の子が通う保育園で運動会が開かれた。
開会式で荒川区の西川太一郎区長(69)があいさつ。
「放射能の心配は全くない」
「食べ物も安全で、何の心配もない」と、保護者に呼び掛けたという。
森さんは
「測ったもいないのに何故断言できるのか。根拠のない安全宣言はよけいに不安です」と訴える。
足立、葛飾、江戸川、江東区など、都内でも東部は放射線測定地がやや高めの位置にある。
荒川区の隣、文京区では、小学校の落ち葉で作った堆肥から、国のざん的規制値の3倍のセシウムを検出。
同じく隣接する北区では、小学校の敷地で毎時1μシーベルトを超える放射線量が計測され、
除染が実施されることになった、
「地元で細かく計算しなければ除染もできない」と、荒川区の保護者らは区や区議会に再三働きかけてきた。
区内の市民団体は7月、独自測定を求める約4千人分の署名を区長に提出。
同区PTA連合は8月、放射能問題への対応について区長に説明を求める要望書を出した。
今月12日には商店主らも加わり、
「汚染牛肉が市場に出回り、国民は疑心暗鬼になっている。区が計測機の導入を」
などとして、約千300人分の署名を提出した。
都の一括調査に頼るだけの姿勢
荒川区内での測定は、今年6月に都が実施した一斉測定(荒川区は一カ所)、
8がつの首都大学東京による独自測定(荒川区内6カ所)、だけだ。
6月と9月の定例区議会では、複数の釘が独自測定を求めたが、
区側は、「測定機器の精度、測定技術、専門知識の必要性などの見地から、
都健康安全センターの一括調査と公表が望ましい」と繰り返した。
たとえば、区議会の委員会で総務企画部長の答弁はこうだった。
「マスコミではある意味ヒステリックと言う位の非常にいろいrな情報が流れた。
そうした中、区としては、専門性が必要と考える」
「風評被害を含めて、安易に私どものような素人が測定すること自体が、案外リスクがある」
「それならば専門家に頼んで計測すればいいだけの話」と憤るのは、
「荒川区の子どもを守る会」代表の筑本和子さん(46)。
同会が23区を調べたところ荒川区以外は保育園や幼稚園、区立小中学校、児童館や公園などを中心に
大気や土壌の放射線量を計測。
砂場の砂の入れ替えなどの対策をとっていた。
計算副大臣時代に原発問題で奔走
「こちら特報部」の調べでは、定点測定の区が大半だった。(表参照)
定点以外でも
「都の測定は区内3カ所だけで説得力がないので、出来る限り多数の地点を計測した。今後もやる」と
江東区の担当者は話す。
なぜ、荒川区はかたくなに測定しないのか。
関係者の多くが「区長の強い意向」という。
保守系区議ですら、「なぜ区長はそこまで意固地になるのか」といぶかる。
西川区長は都議を四期務めた後、1993年に衆院議員に初めて当選。三期務め、
小泉政権時の2002年に発覚した東京電力のトラブル隠しでは、安全点検で原発が一時全基停止した際、
経済産業省副大臣として、節電対策や原発運転再開に向けて奔走した。
2004年に荒川区長に就任し、現在二期目。
震災後、東電社員招き中学生講座
荒川区教育委員が今年8月、区内の中学生40人を対象に開いた
「今、中学生が立ちあがる時~東日本大震災から学ぶ中学生講座~」の
講師の一人には東京電力上野支社の社員が呼ばれた。
テーマは、「電力の需給状況について」
さらに首都大学東京の福士正弘教授も「放射能への対応について」と題して授業をした。
福士教授は
「原子力エネルギーをエネルギー資源の一つとして利用していることを理解するとともに、
環境放射線等の風評被害に惑わされない、正しく、安全な原子力エネルギーの利用方法と
生活とのかかわりについて理解する」と冊子に記した。
ちなみに福士教授は4月本紙にも
「東京周辺の線量は全く問題ない。放射線を心配しすぎると、ストレスを高め、免疫を抑えて
かえって癌になりやすくなるかもしれない」などと発言。
荒川区の斉藤裕子区議は、この中学生講座について、
「原発事故の原因企業や、一方的な立場の学者を講師にするのはどうか」と疑問視する。
東電と”密接”な関係?
保養施設指定管理者に系列企業
また、今月、荒川区の保養施設「清里高原ロッジ・少年自然の家」の指定管理者に、
「尾瀬林業」が初めて選ばれた。
同社は東電が100%出資するグループ企業。
そのため区議会では「なぜこの時期に」と、
参入を疑問視する声も出ている。
西川区長は「こちら特報部」の取材申し込みに対し
広報課を通じて
「報道各社からこの問題で取材要請を受けているが、どの社の取材も受けていないので、
個別の面談には応じられない」と回答。
コメントを出すことについても、
「放射線量測定について『区民の声』への回答文という文書が、全ての内容を網羅している」とした。
この回答文には、西川区長が特別区長会長として、都に全域測定を要請した経緯が述べられ、
都と首都大が一回ずつ測定したくないの数字を挙げて、
「いずれの数値も健康に影響を及ぼす量ではない」ことを根拠に、
「現時点で荒川区独自に測定を行う必要はないものと判断している」と記されている。
前出の筑本代表は、
「荒川区は、測定は国や都道府県の役割と主張するが、それでは何も進まない。
できることをやって、住民を守るのが、自治体としての責任ではないのか。
きちんとした測定と情報公開が、不安感をぬぐう一番の手段だ」
デスクメモ
建前はもっともなことを言っても、本音は責任逃れで保身を図るリーダーが多い。
「国がやるべきことだ」
「三権分立を君はどう考えているのか」
「自ら社長になったわけじゃない」
腹をくくることもできない、説明も決断も出来ないトップを抱えた組織は大変だ。
正直な部下はどうしたらいいのだろう。(立)
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