横浜では市民の声で食い止めたものの 東京湾では下水汚泥焼却灰の埋め立て計画が進行中!
9月 30th, 2011 | Posted by in 1 放射能汚染 | 1 汚染の拡散 | 4 核廃棄物 がれき 汚泥My News Japan 9月29日
セシウム入り下水汚泥の焼却灰、1日100トンずつ東京湾で埋立て 焼却施設周辺で二次被曝リスク
朝倉創
写真1:放射性物質が大量に含まれた汚泥の焼却灰が大量に埋め立てられ“放射能アイランド”となりつつある東京湾の中央防波堤
9月9日、横浜市が放射性汚泥の焼却灰を埋め立てようとしたところ、市民の抗議を受けて中止された。しかし東京都では、同じ放射性セシウムを含む下水汚泥の焼却灰を東京湾へ埋め立て“放射能汚染アイランド”を作っている。その量は1日100トンにものぼることが分かり、江東区やお台場など周辺地域の人々や江戸前海産物への影響が懸念される。さらに問題なのは、その灰を生み出す焼却施設が、より住民に近い場所にあることだ。江東区の保護者らでつくる「江東こどもを守る会」は記者会見し、都の汚泥処理施設「東部スラッジプラント」(江東区新砂)近くのグラウンドの土から、高濃度の放射性セシウムを検出したとする独自調査の結果を発表、プラントの稼働停止と調査などを求めた。都内には計12か所の焼却施設があり、周辺住民を中心に二次被爆している可能性がある。
【Digest】
◇東京23区で1日100トンのセシウム焼却灰を埋め立て
◇東京都の汚泥焼却施設周辺で、焼却による二次被曝災害の危険
◇環境省お勧めのバグフィルタ装備は15炉中、4炉だけ
◇焼却施設の検出限界値は日ごとに変わる
◇半減期が短いヨウ素検出の意味
◇ 東京23区で1日100トンのセシウム焼却灰を埋め立て
9月9日、横浜市が放射性セシウムを含む下水汚泥の焼却灰を15日から埋め立てる計画を公表すると、地元住民ら約100人が林文子市長あての抗議文を13日に提出。計画中止を求めた。その結果、林市長が14日、埋め立てを当面凍結する方針を明らかにするというドタバタ劇がニュースになった。
問題となったセシウムを含む下水汚泥の焼却灰は、福島第一原発事故でセシウムなど放射性物質が飛散した事に起因している。焼却灰に含まれているセシウム濃度の数値(左記参照)は、自然界に前からあったものではないことを示している。
放射性物質が、東京や横浜を含む関東圏にも、風に運ばれて飛んで来ていることは報道されている通りだ。そして、道路や家の屋根などに降り注いだ放射性物質は、雨で流され、下水道を通じて汚泥に混ざり、下水道局の施設に集まって来る。そのセシウムが含まれた汚泥は、原発事故の前と同じように、汚泥焼却施設で燃やされている。
しかし、汚泥を燃やした際に出る焼却灰が大量のセシウムを含んでいることが分かったため、再利用や置き場、捨て場に困り、埋め立てることになったのである。このセシウム入り汚泥焼却灰は、なにも横浜市に限っての問題でなく、東日本の各自治体で問題となっている。
→参照:
横浜市では市民が気付いて埋め立てについて抗議したが、東京都では既に埋め立てが着々と進行している。その事実を確認するため、東京都環境局の、廃棄物対策部、一般廃棄物対策課(03−5388−3592)に問い合わせた。
--横浜市でセシウム入り汚泥焼却灰の埋め立てが問題となっています。東京でもセシウムを含んだ汚泥焼却灰は出ていると思いますが、どうしているのですか?
廃棄物対策課「東京湾の中央防波堤埋め立て処分場(写真1参照)に埋め立てています」
--横浜市では、市民の抗議で埋め立てが中止されました。なぜ東京都では放射能汚染された灰を埋め立てているのでしょう?
廃棄物対策課「横浜市の場合は、セシウムが含まれた焼却灰をセメントに混ぜて処理していました。それがセメント業者が放射性物質が入った灰は、セメントに混ぜられないと拒否した為に、埋め立てをするという経路だったと思います。それで問題になったのでは無いでしょうか?東京都の場合は最初から埋め立てていますので」
--でも、埋め立てるという事実は同じですよね?
廃棄物対策課「東京都の場合は、埋め立をしている中央防波堤処分場は、人が住んでいる場所から離れた小島ですし、周りには誰も住んでいない場所ですので問題はないと思います」
--どのくらいの量の焼却灰を埋め立てているのですか?
廃棄物対策課「量は23区で1日、100トンほどになります」
--1日100トンですか!?…..この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
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