朝日新聞 2011年6月3日
神奈川や茨城などの茶葉から国の基準を超える放射性セシウムが検出された問題で、菅政権は2日、生の茶葉を乾燥させた荒茶でも検査し、野菜などと同じ1 キロあたり500ベクレルの基準を超えた場合は出荷停止の対象にすると発表した。同時に、茨城の全域と千葉、神奈川、栃木の計14市町村の生茶葉などにつ いて、各県知事に出荷停止を指示した。
茶生産量が全国1位の静岡県の川勝平太知事は、生茶と飲用茶の検査で十分だと国に申し入れてきた。今回の決定に「(荒茶の検査は)する必要がない」と反発した。
お茶は生茶葉から乾燥させて湯で抽出し、飲み物になるまで放射性物質の濃度が変わるため、どの段階で規制するのか、厚生労働省と農林水産省で見解が分かれていた。
厚労省は5月16日、乾燥して放射性物質の濃度が高まる荒茶でも検査するよう自治体に求めてきた。しかし、静岡県などは「加工途中の荒茶の検査は必要ない」と主張し、検査をしてこなかった。
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