朝日新聞 9月28日
群馬県立近代美術館(高崎市)で、12月下旬から開催予定だったロシア国立エルミタージュ美術館所蔵のガラス工芸品展が中止になった。「福島第一原発に近いから」と、美術館側が工芸品の貸し出しを拒んだためという。
近代美術館では、12月23日から約3カ月間、エルミタージュ美術館所蔵のガラス工芸品約190点を展示し「皇帝の愛したガラス」展を催す予定だった。だが5月上旬、同美術館から都内の展覧会企画会社に「群馬は福島の隣県で原発に近い。展示物を汚染される危険性が高い」と中止を申し出る連絡があった。
近代美術館では、群馬県内の空間放射線量の数値を示したり、在日ロシア大使館に仲介に入ってもらったりして説得に当たったが、意向を変えなかったという。北海道、東京都、岡山県、群馬県での巡回展の予定だったが、群馬県以外での開催となった。
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