ゆきずりの人に貰いしゆでたまご子よ忘れるなそのゆでたまご 俵万智
9月 19th, 2011 | Posted by in 8 音楽とアート俵万智さんが震災後の避難生活の中 詠った歌です
俵万智
「西を目指す」と書いただけで、いろいろ言う人もいて、結構へこむ。細かいことは子どものためにも書かないけど、なんとか落ち着きました。途中、腹を空かした息子に、知らないおじさんがゆで玉子をくれた。その味を、彼は一生覚えていると思う。
空腹を訴える子と手をつなぐ百円あれどおにぎりあらず
まだ恋も知らぬ我が子と思うとき『直ちには』とは意味なき言葉
子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え
これらの歌は「歌壇」九月号(本阿弥書店)に巻頭作品「ゆでたまご」二十首として掲載されています。
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