地球と7代先のこどもたちを元気にしてゆく情報発信サイト
Header

放射能に向き合う<上> 母親らがネットワーク みんなで手つながないと 群馬

9月 18th, 2011 | Posted by nanohana in 1 子供たちを守ろう | 2 アクション・選挙・住民投票

東京新聞 9月18日

ネットワークを立ち上げた菊川さん(左)と青木さん=前橋市で

「心配のないところに心配を生むようなことはやめてほしい」

前橋市の青木恭子さん(41)は東京電力福島第一原発事故後、長女(8つ)の通う小学校の校長にこう言われた。水道水の放射能汚染が心配だからと「娘に家から水筒を持たせたい」と学校に願い出たときの反応だ。

原発事故が起きて、放射能の影響を初めて真剣に考えた。放射線は生物の細胞を傷つけ、長年かかって病気を引き起こしたり、子孫に障害を起こすこと もある。空気や食べ物、水を通して放射性物質を体内に取り込む「内部被ばく」も心配になった。「放射性物質の濃度が国の暫定規制値を下回った食材だとして も、子どもが食べ続けて本当に安全なのか」。そう口にすると、「神経質すぎるよ」と親や周りに言われ、孤立感も持った。町でマスクをかけた子どもを見かけ ると「あ、この子のお母さんも心配してるのかな」と心の内で思った。

長男(5つ)の通う保育園で七月、同じ保護者の菊川麻里子さん(43)らと勉強会を開いた。「自然保育」の考えから素足や外の散歩が日課の保育園 で、どう気をつければよいのかも知りたかった。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を機に活動を始めた民間団体から講師を招いて、百人の定員で講演会を開い た。太田市や富岡市など県内各地から参加があり、会場に入りきれなくなった。

「気にしている人はいたんだ、と思った」。七月中旬、菊川さんとインターネットのソーシャルネットワークサービスを活用して市民グループ「放射能 から子供を守ろう@前橋市」をつくった。今三十人ほどが参加する。食生活などのヒントや行政への働きかけなど、できることがあるのか、互いの情報を持ち 寄っている。

原発事故について国の情報の出し方は遅かった。「情報を隠してると感じる。自分で防御するしかないし、みんなで手をつながないとどうしようもない」

菊川さんは「これくらいの電力しかないなら、こう生活していこうと考えたい」と脱原発と省資源型の暮らし方も考え始めた。

福島第一原発事故が起こり、群馬でも放射性物質が常に身近にある暮らしになった。どう向き合うか。動き始めた人たちに会った。

東京新聞

 




 

You can follow any responses to this entry through the You can leave a response, or trackback.

Leave a Reply

Bad Behavior has blocked 43718 access attempts in the last 7 days.