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フランス南部の核施設で爆発 1人死亡、4人負傷  追記:「放射能漏れなし」 当局は収束宣言

9月 12th, 2011 | Posted by nanohana in 7 海外

朝日新聞 9月12日

フランス南部ガール県のマルクール原子力関連施設で12日午前11時45分ごろ、爆発事故があった。仏メディアによると、少なくも1人が死亡、4人負傷した。フランス原子力当局によると、事故が起きたのは放射性廃棄物の貯蔵施設で、放射能漏れはないという。

現場は、南部の都市アビニョンから30キロ南方の農業地帯。この施設には原子炉はないという。仏地元紙によると、警察は原子力関連施設の一帯の立ち入りを禁止しているが、放射性物質が放出されていない可能性が高いため、住宅からの外出は規制していないという。

AFP通信によると、施設の一部は、仏原子力大手アレバが核兵器から抽出したプルトニウムを使い、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の製造に使用している。(パリ=稲田信司)

朝日新聞

 

以下 ウィキペディア マルクール原子力地区 より
稼働中の施設 [編集]

現在のマルクール地区では多くの核事業を行っている。各種事業はコジェマの下で、MOX燃料の生産、放射性廃棄物の管理、使用済み核燃料の保管およびその他を行っている。

フェニックス:高速増殖炉実験用原子炉
アタランタ(fr:Atalante (laboratoire)):高レベル放射性廃棄物の管理に関する研究所。
Melox(fr:Melox):MOX燃料の製造工場。
Centraco(fr:Centraco):放射性廃棄物の処理・調整センター

軍事活動 [編集]

1967年と1968年にマルクール地区の2基の発電用炉およびセレスティンI炉の稼働が開始された。アレヴァ(当初はコジェマが担当)は国防目的でのトリチウムの生産を請け負う。ここで製造されたトリチウムは核弾頭と熱核弾頭およびその研究に使用される。トリチウムは比較的短い半減期(約12年)のため、核兵器に使用されている分は定期的に交換する必要がある。
MOX燃料製造 [編集]

1995年以来、MOX燃料の一種であるMeloxの少量生産が始まる。また、使用済みプルトニウムの再利用のため使用済み核燃料はラ・アーグ再処理工場に送られ加工される。

 

 

追記:

日経新聞 9月13日

仏の核施設で爆発、1人死亡4人負傷 「放射能漏れなし」

当局は収束宣言

【ロンドン=松崎雄典】フランス南部マルクールの核廃棄物処理工場で12日午前11時45分(日本時間午後6時45分)ごろ、爆発が発生 した。AFP通信などによると、1人が死亡、4人が負傷したもよう。仏原子力安全局(ASN)は「事故は収束した」との声明を発表した。仏原子力庁 (CEA)報道官は「現時点で放射能漏れはない」としており、周辺住民の避難などには至っていない。


フランス南部ガール県マルクール地区の核施設(2009年7月)=ロイター

現地報道によると、爆発したのは仏電力公社(EDF)の子会社「ソコディ」の溶融炉。放射線に汚染した金属製のポンプや金属工具を溶かしている。

ASNは緊急対策本部を設置し、原因などの調査に着手。「爆発が起きたのは金属でできた低レベルまたは極低レベルの金属放射性廃棄物を溶かす炉」だとしている。EDFは「爆発は産業事故で、原子力事故ではない」と説明しているが、仏紙ルモンドは「人的なミスがあったと思われる」という政府当局者の話を伝えた。

マルクールは原子力関連施設が多い地域。フランスは福島第1原子力発電所の事故を受けて安全性を点検するストレステストを実施している最中だった。




 

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