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宮城県産肉牛の出荷の落ち込みおよび安全性のPRについて  村井知事の考える”安全”

9月 9th, 2011 | Posted by nanohana in 1 放射能汚染 | 1 食品 | 3 首長、自治体

宮城県のHPより、県知事記者会見 9月5日

◆Q
先々週から始まった県産牛の全頭検査だが、初日はほぼ上限に近い95頭が検査されたものの、直近の数字では、26頭まで落ち込んでいる。県産牛出荷の落ち込みについての知事の所見を伺う。

■村井知事
検査体制はできまして、出荷頭数が逆に多過ぎて対応が困るのではないかと思っておりましたけれども、今ご指摘のように、逆に減っている状況でございます。これは、やはり思ったように価格がつかず、非常に価格が低迷しているというのが理由だと聞いております。

畜産農家の方からは、宮城県だけではなくて、東京の方に出荷したいと(いうことでございました)。そうすると価格が多少なりとも上がるのではないかとい う期待感が寄せられておりますので、できましたならば、東京の市場に出荷できるように、今調整を進めているというところでございます。これは相手のあるこ とですので、宮城県単独で決めるわけにはいきませんが、できるだけ農家の皆さまのご要望に沿うように努力をしてまいりたいと思っています。

また、来週、宮城から出荷した牛は安全であるといったようなPRをするためのイベントも計画をしておりまして、いろいろな機会を通じまして、私自らその安全性についてPRに努めてまいりたいと思っております。

◆Q
安全性のPRについて、現時点で畜産課のホームページに毎日検査の結果について報告されているが、この検査結果について、暫定規制値以下という非常にぼんやりした表現になっている。この詳細の数字を公表することは考えていないのか。

■村井知事
重要なのは(1キログラムあたり)500ベクレル以上なのか以下なのかということだと考えておりまして、安全か安全でないかということを示すだけで私は 十分だと考えております。また、他県も逐次同じように検査をし、出荷をし始めておりますが、同じような取り扱いになっておりますので、宮城県もほかの県と 足並みをそろえているということでございます。

◆Q
消費者からすると、単に「以下」と書いてあるだけでは、例えば(1キログラムあたり)498(ベクレル)のようにぎりぎりの値なのか、もしくはゼロなの かということで、全然イメージが違ってくると思う。これについて、今後、今言ったように調査の数字を公表する考えはないということか。
■村井知事
これは、宮城県だけがそうすればいいという問題ではありません。宮城県で出荷をする牛につきましては、全国の消費者の方が召し上がると(いうことでござ います)。逆に他県で出荷された牛も宮城県で消費されるということでございますので、宮城県だけがやればいいという問題ではないと考えております。従っ て、これはやはり国全体でしっかりとした公表基準といったようなものが示されたならばそれに合わせますけれども、少なくとも各県に任されている以上は、他 県の様子を見ながら、他県と同じような形で公表するのが望ましいと考えております。

いずれにしましても、(1キログラムあたり)500ベクレル以下ならば健康には全く問題ないということでございますので、(1キログラムあた り)498(ベクレル)であったら危ないということでは決してございませんので、その点についてはぜひご安心をいただければと思っております。

(参考)食肉の放射性セシウム暫定規制値とは、厚生労働省が原子力安全委員会が示した指標値を食品衛生法に基づく暫定規制値として定めたもので、これを上 回る食品は食用に供しないようにとした基準値。食肉については、1キログラムあたり500ベクレルと定められています。暫定規制値は、食品の放射能濃度が 半減期に従って減っていくことを前提に、このレベルの汚染を受けた食品を飲食し続けても健康への影響がないものとして設定されています。
(消費者庁ホームページ 放射能Q&A参考)
◆Q
先ほど知事が、東京への出荷を検討していると言っていたが、もっと具体的なことを教えてほしい。

■村井知事
先ほどお話しした以上のことはございません。今まで東京の市場に出荷をされていたのですけれども、今、受け入れを待ってくれということになっておりま す。出荷頭数を増やす一つの方法として、宮城県だけではなくて東京でも検査をしていただいて出荷をしていただくようになれば、出荷頭数を増やすことができ ると(いうことでございます)。また、価格を上げることができるのではないか、上がるのではないかという畜産農家の皆さまの期待もあるということでござい ます。

◆Q
県の方で、価格をもう少し上がらせるような方策は何かないか。

■村井知事
これはやはり市場原理で決まるものですので、私どもの方で(価格を)上げるというのは難しいと思います。ただ、人体に影響のないものしか出荷をしていな いということで、安全であるのは間違いございませんので、それにつきましては、私どもが自ら食べる、消費するということによって、安全性をPRしていきた いと思っております。これは、宮城県知事の私個人だけではなくて、皆さま方(マスコミ関係者)も含めて、多くの皆さまに食べていただいて、全く問題ないと いうことを身をもってPRしていただければと思っております。ぜひ協力よろしくお願い申し上げたいと思います。

 

 




 

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