岩手県奥州市の脱水汚泥からI-131(ヨウ素131)が検出 追記:原因は医療用か? さらに追記:新潟市・長野市の汚泥からも検出
9月 8th, 2011 | Posted by in 1 放射能汚染 | 4 福島第一原発の状態Merx 9月7日
岩手県の奥州市が公表している、市が管理している前沢下水浄化センターから発生する汚泥等の、放射性物質濃度測定結果によると、8月下旬からI- 131(ヨウ素131)が2,300ベクレル/kg(採取日8月25日)、590ベクレル(採取日8月31日)、480ベクレル/kg(9月6日)検出さ れている。
原発事故から半年経過したこの時期に、福島第一発原子力電所から190km離れた岩手県奥州市で、半減期が約8日と短いI-131が検出されていることに驚かされる。
この記事は Merx
奥州市のHPは こちら
8月27日以降ヨウ素131が検出され続けています。セシウムの量も増えています。
何が起こっているのでしょうか?
追記:原因は医療用由来であるとする記事を見つけました
楽天Social News
これが福島第一原発由来のものである確率は非常に低いです。
別に東電や政府の肩を持っているわけではありません。
否定する根拠は、
・ヨウ素の検出量が大幅に上がったのに、セシウム等はそれほど変化がないこと
・他の自治体で同時期に急激にヨウ素が増えたという話を聞かないこと
以上2点です。
ではなぜかといえば、医療用由来のものと考えるのが蓋然性が高いです。
(下記資料はpdfファイルです)
oncology.jsnm.org/files/pdf/thyroid-guideline09.pdf
放射性ヨウ素131は甲状腺ガン等の治療に使われていて、投与量は1人当たり実に37億~74億ベクレルにも上りますので、その患者さんの排泄物にはしばらく高濃度のヨウ素131が出ます。
というわけで、この手のものは今後もあちこちで同様に検出される可能性はあります
さらに追記:新潟市・長野市の下水汚泥からもヨウ素131が検出されるようになっている
これは医療用由来説の根拠のひとつである、他の自治体での不検出が崩れることになります。
3県で同時に起きているヨウ素131の検出原因はいったいなんでしょうか?
merx9月8日
新潟市の下水処理場の汚泥からヨウ素(平成23年9月1日)
[新潟市-下水処理場の汚泥等の調査結果]
新潟県新潟市は9月6日、市が管理する下水処理場の汚泥等についての分析調査の結果を公表した。それによると9月1日に、中部下水処理場の焼却施設で採取 した焼却灰からヨウ素131が10ベクレル/kg、船見下水処理場で採取した脱水汚泥からドライベースで320ベクレル/kg、ウエットベースで49ベク レル検出されたことがわかった。
長野市でもヨウ素検出(平成23年8月16日,22日,26日)
[長野県-下水汚泥等の測定結果]
さらにさらに追記:東京でも各地でヨウ素が検出され、もはや広域にわたって降下した疑いが濃厚に!
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