急浮上!メルトダウンの原因はオペレーターが緊急冷却装置を3回にわたり止めたため MXTVとニュースの深層 上杉隆 原口一博
8月 31st, 2011 | Posted by in 未分類MXTV 2011.8.26 「5時に夢中」上杉隆 3分
ニュースの深層 8月23日
上杉隆 原口一博
最近,ここ5ヶ月経ちましたが,そういうニュースも減ってきたように思うんですが,新しい情報とか或いは現在追っているもので,新しく何かわかったことってありますか?
原口氏:そうですね。特に緊急冷却系です。緊急冷却系,ICっていうんですけど,非常用復水器。これが『福島第一原発の1号機で,地震直後に3回にわたって止められていた』ということが判っているわけです。
上杉氏:3回も,だって止められてて,冷却装置を止めるっていうことですか?
原口氏:そうです。
上杉氏:どういうことですか?それ。
原口氏:それがよくわからないんです。質問をしてみると,55℃/時になると逆に危険だから,だから3回に渡って止めたんだといっているんですが,実はこれは,最後の最後の砦なんです。もし,そこでベンを閉じたりこれを止めたりしてなければ,自然に冷却していくわけです。その時間を稼ぐこともできる。しかしその時間を稼ぐための最後の砦を何で3回に渡って止めなければいけなかったか?という理由が,全く今日もさっきまで,川内さんや藤田さんや多くの専門家の人たちと検討してたんです。わからないんです。
上杉氏:この話聞いたことあります?
西田アナ:いや,初めて聞きますね。
上杉氏:これ,サクッと入ったんですけど,視聴者の方もびっくりしてると思うんですが,この事実が報じられてないのか,或いはあまり発表されてないのか?
原口氏:発表されてないですね。それで・・・
上杉氏:最初から,要するに発災直後に冷却できなかったことは皆さんご存知でしょうけど,冷却システムを・・・
原口氏:緊急冷却システムが動きますね。
上杉氏:意図的に止めたっていうこと?
原口氏:それが止められている。その向こうの説明からいうと,急激に下がると確かに炉が壊れてるとか,配管がどうのこうのっていうと怖いのかもわからないけど,本来急激に下げないで徐々に下げていくプログラムも自動で動くはずなんです。電源が喪失していても。それが動かないと,もう何が起きるかっていうと,2時間しか余裕がない。2,3時間の間にもう一回海水なり何なりを入れないと,今回のような事故になると。
上杉氏:つまり当然ながら燃料棒が空気中に出てしまうわけですから,メルトダウンが始まるわけですよね。ずっと指摘してた。
原口氏:そうです。それをわざわざ時間を稼ぐための,電源が無くても,その装置を何で3回に渡って止めなきゃいけないのか?吉田所長のビデオレターも検証したが,オペレーターが勝手に自分でそんなことができるのか?
上杉氏:これ,一歩手前に戻りますと,3回止めたっていうのは事実なんですね?
原口氏:事実です。発表されてます。
上杉氏:それはもう政府のほうが認めたんですか?
原口氏:発表されてます。A系B系2系統の自動起動するIC=自動用復水器というのがあるんですけど,その動作が止められている理由がわからない。もっとわからない,1号機がこうなったから,2号機3号機もなかなか手がつかなかったという話なのかもわからないけれど,2号機については,それこそ1日半時間があるわけです。3号機については3日あるわけです。ところが1号機と同じような水素爆発。もう今,原子炉建屋見ればあんな状況になってるでしょ?それがわからない。もっというと,「検査機関,検証機関があるにも関わらず,オペレーターから聞き取りしてるんですか?と。マニュアルは検証してるんですか?同じようなICがある他の原子炉,島根であるとか,そういったところがどういうオペレーションになっているのか?」これは極めて重要で,今回のような災害が起きた時に,福島第一だからこんな重篤になったのか,東電だからなのか,それとも原子力発電所そのものに内在する危機なのか?これを検証するためには,この ICの動作によると思われる水位変動,そして原子炉の中の圧力容器。そこの説明はちゃんと受けないと駄目なんです。
上杉氏:そうですね。東電のそこを説明しないと,仮に最後の3番目,原子炉自体のシステムに問題があるとしたら,今稼動してる全ての原発で同じことが起こる可能性があるわけですから,それを無視するのと,ツイッター上でもはやり爆弾発言となってます。やはり知られてない話なんですね。
仮に,仮と言うかもう確定ですけど,オペレーターが人為的に故意にそれを止めたとなると,これ完全に人災決定じゃないですか。
原口氏:人災なのかなんなのか,これは私の同士の川内議員が様々なところで聞き取りもしてるんですね。だから,完璧にいろんなところでの議事録にもなっているんですが,なぜオペレーターが何をしたか?ということが,今もう5ヶ月経っているわけです。今日に至るまで判っていないのか?
上杉氏:福島第一原発の吉田所長は,これを了解してたんですか?それとも知らなかったんでしょうか?
原口氏:いや,ICがこんな動きをしていたということをつまびらかに知っておられたら,こんな結果にはなってなかったんではないか?いや逆に吉田所長がご存知ないということも,普通考えられませんね。オペレーターが勝手に所長の判断なしに出来るとも思えないんです。もっというと,ICというものが最後の最後の砦って彼らが言って僕らが原子力の安全性を聞いた時に,「いや,5重の砦があります。その砦が何がおきても必ず作動しますから大丈夫です」といっていたものが,なぜ作動してないかがまだわからない。いや,作動を止めたのかわからない。
上杉氏:これちょっと本当に理解に苦しむんですけど。
原口氏:随分,??な原子力でずっと研究してきた人です。たった今までやってたんです。でも,どうみてもわからない。
上杉氏:この生放送のスタジオに入る前まで,誰かこれを理解して推測でも,これに対しての説明や解説をしてくださった方っていらっしゃらないんですか?
原口氏:いや,いくつか外側のあれを見ると,東電の説明が「地震では壊れてません」と言いたげだというのは外形的にわかります。「実は地震計はあるところではふりきれてるくらいだから,地震で壊れたかどうかは,本当は判らないっていうのが正しいんじゃないか?」というのを僕らは疑っています。しかし,この ICが人の手によって3回止められた。だったらそのマニュアルがあるはずです。マニュアルを見せてくれといってるけど,まだ出てこない。
上杉氏:地震で止まったか,津波で止まったかということに関しては,先々週,ここにも出たガンを押して出た日隅かずおさん,木野りゅういちさん,私もそうですが,3月の会見の時に,データが出たとき,津波じゃなくて津波が来る前に一旦落ちてるんですね。それは,どう考えても地震で一旦止まってる。でも,そこは大手メディアではもちろん報じられませんが,その先には原賠法も含めて東電の賠償逃れというのがあったんじゃないかと,ずっと指摘してたんですが,今回の件はそれを越えるようなことで・・・
原口氏:3月11日に放射能の値が急速に上がってること,或いは炉の圧力のこともなかなか説明できないですよ。
上杉氏:これちょっとツイッター上でも「なんだ?なんだ?」ということになって,本当にわからないですよ。これ原口さんも,ずっと実はこれだいぶ前から追いかけてらっしゃって,今日は正しい政府のほうの報告書もお持ちなんですよね。
原口氏:回答書を・・・
上杉氏:3回止めたというのはちなみに事実です。これは政府も認めてます。東電のほうも認めてますね。
原口氏:で,保安院から回答をこうやって・・・。これは原子力安全保安委員長,深野さんのお名前で,科学技術イノベーション推進特別長,川内ひろしさんにこうやってきているわけです。
上杉氏:これは,8月の?
原口氏:8月19日付けです。これを見てみても,これを今日ずっと検証してたんですが,わからないんです。
上杉氏:ツイッター上でも「嘘だ!嘘だ!」となってるんですが,嘘じゃなくて,実際に,原口さんが嘘をついているわけじゃなくて,公の回答なんですね。
原口氏:回答にそって検討を加えたところ,ICが手動操作でどうしてこうなってるのか?保安院としても「3回の温度低下が見られることから,東電の説明にあるとおりICの手動操作の影響と考えている」そう答えてるわけですから。
上杉氏:これは本当に理解できないんですが,これは引き続き原口さんのほうでも・・・。本当はジャーナリズムが追わなくてはいけないことなんですが,日本はジャーナリズムは大手メディアには無いので,今回よく判ったので,そこに期待せずに・・・。
動画はこちら 9分20秒ごろから
つづき
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