毎日新聞8月30日
インタビューに答えるグエン・フー・ビン駐日ベトナム大使=東京都渋谷区元代々木町のベトナム大使館で、塩入正夫撮影
ベトナムのグエン・フー・ビン駐日大使が毎日新聞のインタビューに応じ、日本の企業連合による受注が内定しているベトナムの原発建設計画について「日本の技術を非常に信用している」と述べ、事業計画をめぐる日本との協議を継続する方針に変更がないことを強調した。
ベトナムは中部ニントゥアン省に建設予定の原発2基を日本に発注する方針を決め、昨年10月の日越首脳会談で合意した。今年3月の東日本大震災での東京電力福島第1原発事故が建設計画に影響を及ぼすかどうかに関して、ビン大使は「日本との協力に変更はない」と明言した。
ビン大使は「事故は(大震災による)想定外の津波のせいだった。日本は事故の教訓や優れた技術を生かして、今後は事故を防止してくれると思っている」と日本の技術力と対応に期待を寄せた。
また、「日本とベトナムは戦略的パートナーであり、相互の経済発展のために補い合える分野が多い」と語り、ベトナム北部で進行中のレアアース(希 土類)の共同開発計画などを推進する方針を示した。日本政府から電子通関システムの導入を持ちかけられていることも明かし、「導入を前向きに検討してい る」と話した。【岩佐淳士】
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