毎日新聞 8月26日
早場米:福島3地区で出荷可能…セシウム暫定規制値下回る
福島県は26日、二本松市の旧大平村、本宮市の旧和木沢村の一部、郡山市の旧喜久田村の計3地区の早場米について出荷可能と発表した。各地区内で予定されていた全調査地点での検体で、放射性セシウムが国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を下回った。同県産米で出荷可能となったのは初めて。
この日は、この3地区と、本宮市の旧荒井村の計4地区で検査。二本松市の旧大平村で1キロ当たり22ベクレルとわずかに検出したが、他では検出されなかった。4地区はいずれも県中部の「中通り」にある。
県は、早場米検査について旧市町村単位で出荷の可否を判断しており、同一地区内の調査地点全てで暫定規制値以下でなければ出荷できないとしている。検査開始の25日には会津坂下町旧若宮村地区(調査地点18)の4地点の検体が規制値を大幅に下回ったが、まだ調査地点が残っているため、同地区での出荷は決まっていない。
JA郡山市喜久田総合支店の古川正浩支店長は「無事に出荷できそうでとりあえずほっとした。だが、風評被害でちゃんと値段がつくのかどうか不安もある」。まだ調査地点が残る本宮市旧荒井村地区で米を生産する後藤勇さん(59)は「不安いっぱいで結果を待っていたが一安心。同じ地域の今後の検査で出ないよう願っている」と話した。【種市房子、椋田佳代、福永方人】
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