河北新報 8月22日
通学路にたまった汚泥などを取り除く住民 |
宮城県丸森町筆甫の住民自治組織「筆甫地区振興連絡協議会」は21日、比較的高い空間放射線量を示している筆甫小の通学路で除染作業を行った。
協議会の呼び掛けで、住民約20人が作業に参加した。児童の通学路になっている県道約700メートルで、側溝や歩道の隅にたまった汚泥や土砂、雑草をスコップで除去。消防用のホースを使って放水し、デッキブラシで路面を磨いた。
地区内137地点の空間放射線量を調べたマップを作るなど、協議会は独自に放射線対策に取り組んでいる。マップ作製の際に測定したところ、毎時1マイクロシーベルト前後を示した場所があったため、通学路の除染を決めた。
作業は放射線量を測定しながら行われ、除染後には数値が半分程度まで下がった。取り除いた汚泥は袋詰めにして、協議会が管理する地区内の広場に保管する。
協議会の吉沢武志事務局長は「線量計を汚泥に近づけると、8マイクロシーベルトの高い数値を観測したケースもあった。子どもは地面に座るなど、通学路をスムーズに歩くとは限らないので対策が必要」と話している。
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