福島第一原発の事故から5カ月、本当のところ何が起きていたのかを示唆するデータが、政府・東電からではなく、民間研究者の地道な努力によって少しずつ出て来ている。1つは、旧日本原子力研究所の元研究主幹=田辺文也が9月の日本原子力学会で発表を予定している「3月21日の3号機の 水素爆発は炉心の大部分が”再溶融”しその大半が圧力容器を突き抜けて(メルトスルー)格納容器に落下したことを示す」という説。もう1つは、群馬大学教 育学部の火山学者=早川由紀夫が独自にマッピングした「放射能汚染地図」である
●3号機は21日に再溶融 ・・・
●放射性物質の広がり ・・・
・・・・こうして見ると、広く東北から関東に重大な放射能被害をもたらしているのは、主として3号機の水素爆発と再溶融であり、同機がプルサーマル焚きであった ことが余計に事態を深刻化させたことが伺える。しかもその広がり方は、福島第一原発を中心に機械的に描かれた10キロ、20キロ圏などの同心円とは全く無 関係な形を示していて、民間個人の努力でも出来るこのような分析がなぜ政府・東電によってこれまで行われてこなかったのか訝しい思いが募る。
この記事はこちらから The Journal 高野論説 8月19日
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