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筋金入りの反原発ライター・鎌田慧さんと御用学者の権化・小佐古敏荘の落差に目が眩む

5月 1st, 2011 | Posted by nanohana in 1 福島を救え | 3 利権・推進派・御用学者 | 3 政府の方針と対応

小佐古辞任は小沢派の仕掛けた菅おろしか?

 

kojitakenの日記

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/touch/20110430/1304130066

前半略

福島第1原発内閣官房参与、抗議の辞任

内閣官房参与の小佐古敏荘(こさこ・としそう)・東京大教授(61)=放射線安全学=は29日、菅直人首相あての辞表首相官邸に出した。小佐古氏は国会内で記者会見し、東京電力福島第1原発事故の政府対応を「場当たり的」と批判。特に小中学校の屋外活動を制限する限界放射線量を年間20ミリシーベルトを基準に決めたことに「容認すれば私の学者生命は終わり。自分の子どもをそういう目に遭わせたくない」と異論を唱えた。同氏は東日本大震災発生後の3月16日に任命された。
小佐古氏は、学校の放射線基準を年間1ミリシーベルトとするよう主張したのに採用されなかったことを明かし、「年間20ミリシーベルト近い被ばくをする人は原子力発電所放射線業務従事者でも極めて少ない。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたい」と主張した。
小佐古氏はまた、政府の原子力防災指針で「緊急事態の発生直後から速やかに開始されるべきもの」とされた「緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)」による影響予測がすぐに運用・公表されなかったことなどを指摘。「法律を軽視してその場限りの対応を行い、事態収束を遅らせている」と述べた。
記者会見には民主党空本誠喜衆院議員が同席、「同僚議員に20ミリシーベルトは間違いと伝えて輪を広げ、正しい方向に持っていきたい」と語った。空本氏は小沢一郎元代表のグループに所属する一方、大震災発生後は小佐古氏と協力して原発対応の提言を首相官邸に行ってきた。菅首相は大震災発生後、原子力の専門家を中心に内閣官房参与を6人増やしている。【吉永康朗】

ここで東電の役員ばりに「涙の会見」をしてみせた小佐古敏荘とは何者かというと、原発推進の「御用学者」である。菅直人首相がこの男を内閣官房参与に任命した時、「なんで菅はこんな御用学者を登用したのか」と批判されていた。
その御用学者が、あたかも昔から原発の危険性を熟知していたと言わんばかりに、年間20ミリシーベルトの基準を「容認すれば私の学者生命は終わり」と言うのだが、容認しなければ、「御用学者」たる小佐古敏荘の「学者生命」は続くとでも言うのだろうか。
「ふざけるな」と言いたい。

毎日新聞記事には、

記者会見には民主党空本誠喜衆院議員が同席、「同僚議員に20ミリシーベルトは間違いと伝えて輪を広げ、正しい方向に持っていきたい」と語った。空本氏は小沢一郎元代表のグループに所属する一方、大震災発生後は小佐古氏と協力して原発対応の提言を首相官邸に行ってきた。

という、生臭いフレーズが付加されている。さらに、政府が20ミリシーベルトの上限値の根拠としている国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告についても触れているが、この勧告は3月下旬になされたもので、ひとたび原発事故の被害を受けた地域のコミュニティを維持するためという意味合いも込められている。とはいえ、大人に比べて放射線の影響を受けやすい子供は、より放射線から守る必要性が強いので、小中学校の屋外活動の限界放射線量まで年間20ミリシーベルトに緩和することには、私も反対だ。
しかし、これまで御用学者として活動してきた小佐古敏荘が、自分の責任を棚に上げて、昔から良心的学者でしたよと言わんばかりに記者会見で涙 まで流すのはいかがなものか。それも、その時に「御用学者」としての自らの誤りを認めて謝罪するのではなく、ただ単に政府を批判するだけというのでは、何 をかいわんやである。むしろ、内閣官房参与の辞任については、小佐古の責任逃れではないかとさえ私には思える。

さらにいうと、小佐古とつるんでいる空本誠喜(そらもと・せいき)という民主党議員もまた胡散臭い人物である。この男は、一昨年の「政権交代総選挙」で、中川秀直を破って初当選したが、早稲田大学理工学部から東大大学院に転じて原子力工学を専攻して博士号をとり、東芝に入社した経歴を持つ。初当選こそ一昨年だが、もともと自由党の公募に合格した人間であり、2003年と2005年の総選挙にも立候補したが落選した。要するに空本は、震災前、原発事故前にはバリバリの原発推進議員だった。東大工学部原子力工学科というのは、今回の東電事故で悪名がとどろきわたった「原子力村」の総本山である。空本が東大の大学院に進学した頃、小佐古は既に東大原子力研究総合センターの助教授を務めていた。こんな人たちが、政局をかき回すことだけが狙いの、民主党の大物議員のパシリ役を担う。

石原慎太郎与謝野馨のように、いつまで経っても原発推進にこだわり続ける連中もひどいが、かつての自らの責任を棚に上げて「転向」する人間もまたひどい。今後、日本政府が政策を転換し、鎌田慧さんが言う、「これまで原発の建設と安全宣伝につぎ込んできた何兆円ものカネを今度は、自然エネルギーに特化する」時代には、小佐古や空本、さらにこの2人の背後で糸を引いている人間は、政治経済や工業技術の表舞台から去ってもらわなければならない。

 

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