新素材:放射線で光るプラスチック「シンチレックス」 来月1万円以下で製品化 食品の汚染チェック用に期待大
8月 17th, 2011 | Posted by in 1 体への影響と防御 | 1 子供たちを守ろう | 1 放射能汚染 | 1 食品ペットボトルを原料に安価で製造可能で、放射線の存在を光って知らせる、夢の新素材として話題の「シンチレックス」がいよいよ来月発売されるそうです。さまざまな応用が考えられているようですが、水揚げした魚に放射線が含まれるか瞬時に判定することの出来るその能力の高さに、食品の汚染チェックへの利用も期待できそうです。
毎日新聞 8月14日
新素材:放射線で光るプラスチック 開発者が根室で実演
放射線が当たると青く光るプラスチック製素材を、京都大の中村秀仁助教(放射線物理学)のチームが開発し、北海道根室市で12日、初のデモンスト レーションが行われた。従来の素材よりも安価で加工しやすく、福島第1原発事故に伴う食品などの放射線検査への活用が期待できるという。
開発の基になったのは、市販のペットボトル。放射線が当たると青色発光する性質に中村助教が気付き、帝人化成(東京都)、放射能医学総合研究所 (千葉市)との共同研究でペットボトル樹脂を改良して感度を高めた。「シンチレックス」と名付けられた蛍光プラスチックは、従来の放射線検出器に使われる 物質と比べて製造コストが10分の1以下に抑えられるという。
がん検診や携帯型線量計のセンサーなどに応用でき、中村助教は「魚介類に含まれているかどうかは、水揚げ時に(シンチレックス製の)大型の板を置 くだけで瞬時に判別できる」と解説。昨年のサンマ水揚げ全国一を誇る根室市では原発事故の漁業への影響を懸念しているだけに、実演に集まった約150人は 新素材の可能性に高い関心を寄せていた。
シンチレックスは9月に商品化予定という。【本間浩昭】
シンチレックスの性能や応用の期待できる分野など、詳しい解説は
こちらから 産学官連携により、革新的な放射線蛍光プラスチック(商標名「シンチレックス」申請中)の開発に成功~安価で高性能な放射線検出器の製造に大きく前進~
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