福島第一原発敷地内で「地割れ、水蒸気が噴出している」情報。再爆発の懸念も。
8月 15th, 2011 | Posted by in 4 福島第一原発の状態放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ 8月15日
元々、僕に入っていた情報は、8月上旬の話です。夜の九時ごろにおきたこと。福島第一原発の作業員よりつぎの趣旨でメールで情報が地元関係者に届いたという事です。その内容は、「敷地内にある地割れから水蒸気が噴出。周りが真っ白になり、作業員が一時退避した。地下で反応しているようだ。風向きでそちらの線量に注意して」。作業員から自分の知人へ心配して伝えている文脈です。僕としては、この情報の精査を続けていましたが、ようやく、政府内の情報源より「構内の地面から水蒸気が出ているとは聞いていて懸念している」との話がありました。完全な原因は不明ですが、作業員の情報と中身がかぶりましたので、この情報を公にしました。元々の作業員情報には、格納容器に近い場所で、何箇所か地割れがあって、そこから水蒸気が吹き出てくる状態が、恒常的ではないのですが、おきているということも伝わってきています。さらに、10,000ミリシーベルトの箇所も東電の発表と違い、六ヶ所もあるということも伝えてきています。
この情報のニュアンスとしては、再爆発への懸念という要素が含まれている事も皆さんには、十分に理解していただけると思います。メルトスルーした核燃料の所在が断定できない中で、再爆発への懸念という感覚が、政府内部でも実は存在している事だけはお伝えします。その背景には、東電、保安院、経産省の不明瞭な説明が政府内部でも続いているという事です。補足しますが、再爆発の可能性が高まっているというよりも、その懸念が続いているという事ですから。説明がおかしいと、内部でも納得していない人がいるということです。おかしな事象がおきていれば、さらにそう思うのは、ある意味当然の事と僕は思います。水蒸気が噴出している現象が、どこまでの危険度を示すものなのか、過去にまるで類例がないだけに、僕にも想定がたちません ・・・
You can follow any responses to this entry through the You can leave a response, or trackback.