生き生き箕面通信978 8月12日
・「菅退陣」の決め手は原発推進勢力の巻き返しだった
「首相、脱原発尻すぼみ」という記事が、今朝の朝日新聞(4面)に載っていました。日本の政治の中枢部では、「脱原発」は結局、主流にはなり得ず、「原発推進」勢力がゾンビのように息を吹き返してきたと印象付ける内容です。
浜岡原発の停止を急きょ5月6日に打ち出したころは威勢が良かった菅首相。7月13日には「将来は原発がなくてもやっていける社会を実現していく」と、「脱原発」まで踏み込みました。ところが、威勢が良かったのはそこまでで「矢折れ、刀尽き」てしまい、8月9日の長崎原爆の日には「私の内閣が言っているのは、(原発への)依存度を下げるということだ」と「減原発」へ後退。「脱原発」で世論を味方につけて政治を主導する戦略は不発に終わり、とうとう退陣を明言しなければならなくなったのです ・・・
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菅総理が福島の事故に遭遇した現職総理として、やらなければいけなかったことは二つあった。一つはいかなる目的であっても新たな核分裂は永久に禁止することと、二つめはすでにできてしまった放射能を始末することである。
いずれも国家を挙げてやらねば出来ぬ事であり、政党はおろか政府もまとめきれず、やる気をなくして任務を放棄した。原発で復旧にあたる作業員や周辺の住人にべらぼうな被曝量を押しつけた当人がである。東電の社長、経産省の役人と同じで辞めたら責任がとれるとでも思っているのだろうか。
民主党のなかには菅さん以上の人材はなく、国難をしのぐことは出来ない。衆議院を解散して民意を問うべきだろう。