牛肉の失敗をコメで繰り返すな。徹底的な検査と流通監視でデータを示し消費者を守ることこそ、生産者の利益につながる。
8月 3rd, 2011 | Posted by in 1 放射能汚染 | 1 食品 | 5 オピニオン現代ビジネス 8月3日 磯山友幸「経済ニュースの裏側」
コメの収穫期を迎えて、主食であるコメの放射能汚染問題が急速にクローズアップされている。東京電力福島第一原子力発電所の事故で飛散した放射性 物質は、当初想定されていた以上の広い地域で農作物や土壌の汚染を引き起こしている。果たしてこの秋収穫するコメは安全なのか。消費者の関心が急速に高 まっている中で、今度こそ、消費者を第一に考えた検査、情報開示、流通管理が求められている。
コメでは牛肉の失敗を繰り返してはならない。稲ワラを食べさせた牛肉から国の基準値を大幅に超える放射性物質が検出されたのも、食物連鎖を考えれ ば当然の帰結だった。事故直後から想定できた事態だが、対応が遅れ、汚染された牛肉が全国へ出荷され消費されるという事態に発展した。生産地の牛肉は出荷 が停止されたが、消費者の牛肉買い控えは一気に広がり、畜産農家は大打撃を被っている。長年かけて培った肉牛のブランドが一気に揺らぐ事態に直面している のだ。
原発事故後にお茶の葉から放射能が検出され、乾燥させた荒茶からはさらに高濃度のものが検出された。屋外にあった稲ワラの放射能汚染が問題になることは十分に想定できることだった。だが、誰もそれを公に口にできなかった。なぜか ・・・
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