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津波被害の文献を知りながら「記録なし」と説明してきた関電

5月 27th, 2011 | Posted by nanohana in 3 隠蔽・情報操作と圧力

敦賀、美浜など計14基の原発が集中する福井県の若狭湾で、400年以上前に地震による津波とみられる大波で、多数の被害が出たとの記録が複数の文献に残されていることが分かりました。関西電力はこれらの文献を知りながら、意図的に無視して、これまで地元住民には、若狭湾に大きな津波被害の記録はないと説明してきました。

京都新聞 5月27日

文献無視「津波なし」 関電  若狭湾住民に調査を検討

関西電力が、原子力発電所11基を有する福井県の若狭湾で、約400年前に地震による津波があったとの文献の存在を知りながら、津波の 記述がない他の文書を重視し、住民には「過去に津波被害はない」と説明していたことが26日、分かった。関電は「過去に津波があったかボーリング調査など を含め検討する」としている。

文献は吉田神社(京都市左京区)の神主が記した日記「兼見卿記(かねみきょうき)」と、当時日本に滞在して いたポルトガルの宣教師ルイス・フロイスの「日本史」。いずれも長浜城倒壊など近畿、東海、北陸で広範囲に被害が出た1586(天正13)年の天正大地震 について、若狭湾が波に覆われ、多くの家が流されて人々が死亡したと記す。

国の指針で、原発建設時には過去の地震や津波の調査が義務付け られている。関電は30年前に両文献を把握していたが、天正大地震時の津波の記述がない「日本被害地震総覧」「日本被害津波総覧」を重視し、文献は信ぴょ う性がないと判断。ホームページでも「文献などからも若狭湾周辺で津波による大きな被害記録はない」としていた。

 

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