河北新報2011年07月06日水曜日
南相馬市は5日、福島第1原発事故直後に原発から半径20キロ圏の同市小高区にいた市職員ら41人の内部被ばくを調査した結果、全員から放射性のセシウムなどが検出されたことを明らかにした。数値などは不明で、市健康づくり課は「(治療が必要かどうか)詳細な評価ができる段階ではない」と話している。
市立総合病院でのホールボディーカウンター運用を前に、市は4日、1日の検査可能人数などを調べるため職員の検査を行った。対象は事故時の勤務地が小高区内だったり、救助作業で同区に出入りしたりした市職員や消防団員ら41人で、全員から放射性物質が検出されたという。
南相馬市の桜井勝延市長は「事故発生の連絡遅れなど国のミスは致命的で、市民は何も知らされないうちに内部被ばくしていると思う。適切に対応するよう国や東京電力に伝える」と話している。
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