東日本大震災で被災し、校舎が使えなくなった陸前高田市の市立小友中学校が22日、隣接する市立小友小学校の校庭を借り運動会を開いた。周辺にがれきが散乱し津波の傷痕が残る中、生徒たちの歓声と笑い声が響いた。
保護者らも参加しての綱引き=22日午前、岩手県陸前高田市
雨が降るあいにくの天気。開会式で生徒代表が「町の復興のため、地域の人たちに元気になってもらうために頑張ります」と宣誓した。36人の生徒が徒競走や騎馬戦ではつらつとした姿を見せ、保護者らが声援を送った。小友中は海岸線から約3キロ離れているが、津波は校舎2階にまで達した。
小友小も被害を受けたが、ボランティアや自衛隊が校庭のがれきを取り除き使用できるようになった。応援団長の3年、田代祐也君(14)は「地域の人たちに元気を伝えることができたと思う。思い出に残る最後の運動会になった」と満足げだった。(門井聡撮影)
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