利根川・江戸川水系の浄水場の水道水から水質基準を超えるホルムアルデヒドが検出された事件について、インターネット、とくにtwitterを中心に放射能との関係が囁かれている。
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nanohanaでは、その根拠になり得る資料をまとめてみた。
放射能が原因だとする前提
疑うべきは、ホルムアルデヒドが発生したのが放射能汚染が酷いとされる利根川系と、江戸川系だという点である。
ちなみに利根川にある矢木沢ダムはこのあたり。
群馬大の早川教授作成のいわゆる早川マップに当てはめるとこうなる。
江戸川系については、気立場浄水場は千葉県流山にあり、5月20日になって報道された三郷浄水場については、ホットスポットとして有名な埼玉県三郷市にある。
→ 柏、松戸、流山、三郷のホットスポット
そして、高濃度の放射能とホルムアルデヒド発生の因果関係については以下の調査結果がある。
参考資料(1)
食品に放射線を照射すると道の化学物質が生成され、その中にホルムアルデヒドも含まれる
食品照射に用いられる放射線はγ(ガンマ)線、X線、電子線です。放射線による殺菌作用はDNAの切断によるものであり、主に細胞分裂膜が失われます。照射食品は化学的に変化し、「放射性分解生成物」(特異的放射線分解生成物)が生成されます。この生成物には、ブドウ糖、ギ酸、アセトアルデヒド、二酸化炭素、発がん性のあるホルムアルデヒド、ペロキサイド(消毒剤や漂白剤の成分)、そして「未知の化学物質」があると言われています。米国食品医薬品局(FDA)は、食品1キログラムに放射線を1キログレイ照射すると、未知の放射性分解生成物が3ミリグラム未満できると推定しています。
参照先 → 身近にひそむ有害物質
そして、はなゆー氏の提供した情報によると5月18日には利根川系の矢木沢ダムで放流が行われている。
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さらにはなゆー氏のブログに掲載された情報で気になるのが、アメリカのハンフォード放射性廃棄物処理場でリソチノルホルムアルデヒドリジンを使ってセシウム除去を行ったとする論文である。
この中に、「0.5 M HNOとレゾルシノール-ホルムアルデヒド樹脂の溶出」とあるが、仮にではあるが、利根川系や江戸川系の水を浄化するために同様の処理がなされたと推測するのは単純すぎるのだろうか。
引き続き経過を見守る必要がある事件である。
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