脱原発に向けて各地でデモが行われ、再稼働を阻止する声が上がり、ソーシャルネットワーク上で様々な議論がされている。
脱原発を実現するために重要なのが「エネルギーシフト」である。
自然エネルギーの導入
発送電の分離
スマートグリッド
などいくつかの指針が上がっているが、それが機能するまでにはまだ時間がかかってしまうのが現状である。
そんな中、いますぐにでも取り組めるエネルギーシフトのためのアクションがあるので、ここに紹介しよう。
ご家庭の電気を各部屋に分配するための配電盤。そこにアンペアブレーカーというものが取り付けられている。
このアンペアブレーカーには10、15、20、30、40、50、60と7段階になっており、料金は以下のようになっている。
アンペア ブレーカーの色 |
赤 | 桃 | 黄 | 緑 | 灰 | 茶 | 紫 |
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契約アンペア(A) | 10 | 15 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 |
基本料金(円/月)税込 | 273.00 | 409.50 | 546.00 | 819.00 | 1,092.00 | 1,365.00 | 1,638.00 |
このアンペアを多くの人が小さくすることで、電力会社が算出している家庭用の電力消費想定量がぐっと低くなる。つまり、電力供給量に余裕が出るのだ。
さらに、アンペアブレーカーを小さくすると、使える電力も小さくなり、たとえば電子レンジとドライヤーなど電力消費量が多い電化製品を一度に使うとブレーカーが落ちてしまう。おのずと電気料金も少なくなり、電力会社へ流れるお金を少なくすることができる。
エネルギー消費を少なくし、なおかつ電力会社にダメージを与えることができるわけである。
契約アンペアの変更についてはこちらをご参照のうえ、各電力会社にご相談を!
グリーン電力証書をご存じだろうか?
これは、、再生可能エネルギーによって得られた電力の環境付加価値を、取引可能な証書に(=証券化)したもの、またはそれを用いる制度を指す。
再生可能エネルギーによって発電された電力は、「電力そのものとしての価値」に加えて、「(化石燃料などに比較して)排出量の少ない電力であることの価値」、すなわち環境付加価値(EAV―Enviromental Added Value)を有する。
グリーン電力証書は、この環境付加価値の分を証書化し、市場で取引可能にしたものである。また、この環境付加価値を有する電力のこと。
グリーン電力と呼ばれるものには、風力発電/太陽光発電/水力発電/バイオマス発電などが存在する。利用者は、電力会社から通常通り供給される電力を利用する際、合わせてグリーン電力証書を購入することで、通常の電力料金に環境付加価値分のプレミアムを上乗せして支払う。このプレミアム分は、最終的には再生可能エネルギー発電事業者に助成金として渡る。利用者は消費電力総量のうち、グリーン電力証書を購入した分の電力量が再生可能エネルギーを消費したものと見なされる。
グリーン電力証書は多くの場合、再生可能エネルギーの導入量を電力会社に義務づけるクォータ(quota)制と共に用いられる。日本のRPS法もクォータ制に属する。日本のグリーン電力証書は電力の需要者を対象としているのに対し、RPS法における「RPS相当量」は供給者を対象としており、両者は区別される。但し、広義のグリーン電力証書取引制度には供給者を対象とした制度も含まれる。
簡単な話、送電線が自由化されていない日本の電力事情でも再生可能エネルギーを利用できるようにした奇策、それがグリーン電力証書である。
しかし、いまだにその限度までは利用されておらず、送電線を自由化し電力を自由市場とするためには、まずこのグリーン証書を多くの国民が利用する必用があるかもしれない。
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凄く分かりやすい対策ですね。
電力会社が、値上げを申請して認可されるまでにタイムラグがありますので、大きなダメージとなります。
金融機関に対しても、経営計画を提出しているので、想定外の減収は大きな痛手になります。
家計にも優しいですし、素晴らしい消費者運動と思います。
ナノハナHPは、いい情報がたくさんあるので見たいのですが、HP自体が凄くおもたいので、もう少し軽くしていただけないでしょうか・・・。
開くまでにかなり時間がかかります・・・・
先月からアンペアを40Aから30Aに替えてもらいました。『無理はしない』をモットーに
本格的な節電生活に入り、前年度比60%減の成果を上げました。
ちょっとした工夫でなんの問題も無く生活できると感じています。
エアコンを消し代替え暖房に、テレビを消しラジオの生活に、炊飯器から土鍋炊きのご飯に、
窓にはプチプチ貼りました。
幼かった昭和30〜40年代を思い出しながら楽しんで暮らしております。
あの頃は電気を大量消費しなくても、家族仲良く楽い毎日だったな〜なんて、それに節電結果が
数字となって報告されると、何とも言えない達成感を味わえますね。