政府がこれまで示してきた原発再稼働の手順は
①電力会社によるストレステスト(1次評価)
②保安院によるストレステストの評価
③原子力安全委員会によるストレステストの評価
④政府が地元の合意を確認した上で再稼働判断
と、いうものだった。
ところが、2月21日に班目原子力安全委委員長がストレステストの1次評価は「安全性の評価としては不十分」という発言を行なったことで、政府に大きな動揺が走っている。
班目発言 原子力安全委員会の安全評価検討会初会合で 2012.2.21
これでは再稼働手順の③が丸々否定された形で、どの原発も再稼働が不可能になる。
慌てた政府は、藤村修官房長官が「安全を判断するのは保安院だ」とこれまでとちがった説明。細野豪志原発事故担当相も会見で「安全委は再稼働の可否のような実質的な判断をする機関ではない」と指摘して安全委員会の評価はなくてもいいことにしようとしている。
自分らで決めた安全評価の手順のはずだが、途中の段階で「安全評価」できないと言われたら、そこはすっ飛ばすというデタラメぶりを発揮。
「安全評価」なんて所詮結論ありきのセレモニーに過ぎないということを自ら認めたに等しい。
関連記事 「「班目発言」火消しに躍起 政府 再稼働の妨げ、懸念」 東京新聞 2012.2.22
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醜い顔してるな。
そんなに原発が好きなら福島原発に住めよ
どうであれ、デタラメさんの発言を評価します。やっと分かってきたのかな~と思いたいところですが、油断は禁物ですね。
これほど重大な国としての決定において、平然とこうした恣意的な手続きの改変が罷り通る…これを独裁政治と呼ぶのではないでしょうか?
この一年間の国の政治家や官僚のやって来たことを思えば今さら言わずもがなですが、これほどの独裁が野放しになっているのでは、わが国は国として存在出来ません。
この上ない暴言をこう平然と発するこの官房長官も原発担当相(兼環境相)も、政治家・閣僚として、或いは人間として、みずから進退を明らかにしてほしいものですね。